仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
「………なあ、巧さん、生きるってどういうことだと、あんたは思ってるんだ?」
「そりゃあ、お前、いろいろだろ」
乾はつまらなそうにつぶやき、またその場に寝そべった。俺も習って、隣りに腰かける。
「いろいろって?」
「………夢を持とうとすること。夢を持つこと。夢をかなえようとすること。夢をかなえること。夢をあきらめること。夢をあきらめないこと。息を吸うことも、はくことも、歩くことも、走ることも、全部、生きてる時にやるもんだ。だから………それらをやってる時のことを生きてるって呼ぶんだろ」
俺は乾の言葉を飲み込んだ。こいつは………きっと、凄く命に対して礼儀正しい人なんだ。
「なら………生きる意味………あんたに分かるか?」
「………………意味…………か…………分かんねえな、そんなもん」
分からない。そう言うだろうと思ってた。それなら………
「なあ、巧さん、あんたが生ききった記憶を、俺にくれないか?」
「俺はもう死んでんだ。好きにしろ」
そう言いながら、乾は手を高く上げ、自分の手の平を覗き込んだ。
「………? 何やってんだ?」
「別に………何でもない」
乾は両手を頭の後ろに回し、ゆっくりと目を閉じた。
「………………生きる意味だけどな、
俺の生きる意味は、夢をかなえることだ」
「………その………夢は?」
「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
「………? 眠ったのか?」
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、皆が幸せになりますように」
それっきり、乾は動かなくなった。俺は覚悟を決め、体を粒子に換えた。乾の記憶と結合し、俺は乾の人生そのものになる。自分の記憶の引き出しの中に、乾巧と言う人間の項目が追加された。
「………乾………あんた、すげえよ。死ぬときに、笑ってんだもん………心から」
乾が覚えている範囲のすべて。それを俺が引き継いだ。力も………感情も。
「次だ………」
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――――
――
全てを終え、俺は目の前の扉に手を置いた。
つい数時間前まで、ビクともしなかった物。
軽く押しただけで、まるで粘土のように崩れていく。
「皆………行こうぜ………!」
――皆、俺の中で生きてくれ。
ハートも
ブレンも
メディックも
チェイサーも
アデルも
戒斗も
州輝も
光明も
アンクも
琉兵衛も
冴子も
若菜も
霧彦も
克己も
荘吉も
音也も
ダークカブトも
瞬も
剣も
巧も
勇治も
結花も
亜希も
花形も
信彦も
皆、俺の中で生きている。
この力で………俺は、世界を………永夢を救う。
お読みいただきありがとうございました。
キャラの名前、全部わかったらかなりのものです。
〇〇は? と言う方がいればご指摘ください。