仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
永夢の行動は飽くまで彼個人の行動と思っていただき、実在のホームレスの皆様方にはまったくもって反映されることではないということを読者の皆様どうかご理解とご協力をお願いします。
しばらく放心していたと思う。しょけい…それは何という意味の言葉ですか?
「でも安心して。今ソルのことをキッドが説得しているわ」
「うまくいくかなぁ…っていうか、ソルって誰?」
「ああ、うちのリーダーよ。正式な名前は「ハイパー無敵ソルティ」っていうわ。呼びにくいから、ソルね」
話していると、また奥の扉が開き、二人の人影が見えた。
「会うのは初めてですね。初めまして。私の名はハイパー無敵ソルティです。我々バグスター連合の規定に従って裏切り者のあなたを処刑しに来ました」
ああ…こ、殺されちゃう………
「おい! 彼女は殺させないぞ! せっかくあいつらから助け出したところだったのに…」
うう、キッドって子が何とか説得しようとしてるけど、無理そうだよ…
「お前は黙っていろキッド! 大体ポッピーピポパポは我々の裏切り者だといっただろう!」
「え? そうなの?」
「…ッお前は俺の話の何を聞いていた!?」
あ、あれ? このハイパー無敵ソルティ、聞いてた話だと冷静沈着で丁寧な言葉遣いのはずだけど…
「ソルはね、普段はいいんだけど、大の仲良しのキッドとはああなのよ。一番信頼してるんでしょうね」
そ、そうなんだ…
「ソル、とりあえずまだキッドはちゃんと理解してなさそうだから、この子と二人きりで話し合わせるっていうのはどうかしら? そうすればもう少し冷静に話が進むと思うのだけど…」
「そうはいかない。これは決定事項だ。裏切者は即処刑。例外は認められない」
「あら、それを言うならここの決まりは基本的には正々堂々と戦ってその結果生殺与奪を得たものに処刑の権限が与えられるはずよ? 貴方にはその権限はないわ」
「そうは言ってもこいつに…キッドに殺す気があるとは思えない。ここは私が……」
「末端の兵ぐらいだったらそれもいいかしらね。でも、貴方はリーダーよ。最上位の存在が好き勝手にやる組織なんて、まともに回ると本気で思ってるのかしら?」
「…………………」
す、すごい、あっという間に丸め込んじゃった。リーゼさん、恐ろしい人…じゃなくてバグスター。
「………わかった。ならばここはいったん出直そう。だが、キッド、お前がもし裏切ったりした場合は、俺も容赦はしないぞ?」
「さて、あとは二人でゆっくり話してちょうだい。私は出るわ。ポッピーさん、ごきげんよう」
ポンとキッドの肩をたたいて出て行っちゃった…やっぱり綺麗だなぁ………上品で、いつも落ち着いてる…
「えっ…と、キッド君? いろいろ誤解があるみたいなんだけど、まず、私は別につかまってたわけじゃなくて、自分の意思であそこにいたの」
「えっ?」
そこから私は、これまでのこと、自分が思っているレイヤーの人たちとずっと一緒に仲良く楽しくゲームをして過ごす生き方のことを話した。
「……………………そっか」
「だから…ごめん。ここにはいられない。永夢達のところへ帰らなくちゃ…」
「わかった。ボクも一緒に行くよ!」
「え?」
「ポッピーの幸せはボクの幸せだからね。協力しない手はないよ!」
…それはとっても心強い。だって永夢の無敵だって倒しちゃったようなのがこっちについてくれるなんて願ったりかなったり………でも…
「それじゃあキッドはあの無敵ソルティに狙われちゃうよ? いいの?」
「あいつがポッピーを殺す気なら、ボクがあいつを倒すよ」
そういって、キッドは牢のカギを取り出した。
「あれ…持ってたの?」
「ん? さっき出ていく直前に、リーゼから渡されたんだ」
牢の扉を開けて、建物の外へと出た。そこには…
「やっぱりこうなったか…この際ポッピーピポパポは見逃そう………
これより、裏切り者キッドを粛清する」
どこか寂しそうな表情の、ハイパー無敵ソルティが立っていた。
お読みいただきありがとうございました。