仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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※今回、もしくはこれからの描写で永夢に対する行動に差別てきな表現があるとお叱りを受けました。

永夢の行動は飽くまで彼個人の行動と思っていただき、実在のホームレスの皆様方にはまったくもって反映されることではないということを読者の皆様どうかご理解とご協力をお願いします。


第11話:踊王の最期

 変わらずにキッド視点

 

俺は這う這うの体でソルから逃げ、やっとのことでエグゼイドたちの待つあの隠れ家にたどり着いていた。

 

「…………ポッピー、ごめん」

 

 言うが早いかポッピーを縛り上げた。

 

「!? ちょ、何するの!?」

 

「ごめんね、ポッピー、ボクにも考えがあってさ、君が帰りたいのは分かったけど、ソルがいる手前、半端な強さの奴らじゃだめだ。だから、これからエグゼイドでも、誰でもいい。もう一度戦って、あいつらの力を見極めたいんだ。大丈夫。殺すなんてこと、しないから…ね?」

 

 ポッピーは少しの間沈黙し、その後渋々うなずいた。許可もとったことだし…いくか。

 

「おおい! まだそこにいるかエグゼイド! 何対一でもかまわない!ポッピーを返してほしければ、俺と戦って勝利しな!」

 

 さて、行きますかね…………

 

 

 

 

 

 

 

 永夢視点

 

 ポッピーをキッドというバグスターに連れ去られた時に、大我さんとニコちゃんもこの隠れ家に来た。結局ポッピーは連れ去られてしまったけど…取りあえず大我さんとお互いの情報を交換して、キッドを攻略するための作戦を練っていた。そんな時、

 

「おおい! まだそこにいるかエグゼイド! 何対一でもかまわない!ポッピーを返してほしければ、俺と戦って勝利しな!」

 

 突然外から聞こえた大声…間違いない、キッドの声だ!

 

「みんな…行きましょう!」

 

 全員で外に出ると、目の前の建物の屋根に、キッドと縛られたポッピーの姿があった。

 

「勝負だキッド…ポッピーは返してもらう!」

 

「俺にも時間がねぇんだ…早速始めさせてもらうぜ!」

 

 音楽が始まると同時に、かねてからみんなに説明していた体勢になってもらう。

 

「へぇ…全員掛かりとはね…なりふり構わず勝ちに来たってことか?」

 

「「MAX大」」

 

「グレードX・0」

 

「第五拾戦術」

 

「術式レベルHUNDRED」

 

「爆速」

 

「「「「「「変身!!」」」」」」

 

【レベルマーックス!最大級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴズバン!マキシマムパワーX!】

 

 

【赤い拳強さ! 青いパズル連鎖! 赤と青の交差! PERFECT KNOCKOUT!】

 

【マイティーアクショーンX!アガッチャ!デンジャラスゾンビ!】

 

【スクランブルだ!出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!】

 

【辿る歴史!目覚める騎士!タドルレガシー!】

 

【爆走バイク! アガッチャ!ぶっ飛び!ジェット!トゥザスカイ!フライ!ハイ!スカイ!ジェットコンバット!】

 

 まずは僕以外の全員で一斉に攻撃を仕掛ける。攻撃といっても遠距離武器で狙うだけだ。最初に戦ったように、格闘でぶつかったら多分また投げ飛ばされる。だから攻撃は捨てて、僕は踊ることに、皆にはキッドの邪魔に専念してもらう。

 

「うおっ! …なるほどな。この距離なら俺からの攻撃手段はないし、仮に近づいて攻撃しようにも近づくうちに音符を取り逃す。よく考えてあるじゃないか」

 

 ひとまずはこれでいい…後は、僕が失敗せずに完璧に音符を取りきるだけ…!

 

「パラド! 頼む!」

 

「ああ! 永夢! 受け取れ!」

 

 パラドからエナジーアイテムを受け取る。

 

【伸縮】 【ジャンプ強化】 【高速化】

 

 今の僕にはハイパー無敵の力がない…だから、足りない速さ、ジャンプ力はエナジーアイテムでカバーするしかない! それでも無理なら、体を伸ばして対応する!

 

「…やるねぇ! やるねぇエグゼイド!」

 

 …どっちが! あいつもヤバイ! 全弾よけながら、一個も音符を取り逃してない! ま、負ける、かも…

 

「今のところ、俺とお前は両方パーフェクトだな! 負けないぜ!」

 

 ま、まずい…このままじゃ、いつかミスる…っえ!?

 

目の前で、キッドが突然転倒した。

 

「がっ…しまっ…た!」

 

 これは…チャンスだ! これを逃したら、多分もう二度目のチャンスはない! 

 

「くそが…! うおおおおおおお!」

 

「絶対に勝つ! うおおおおおお!」

 

 

 

 その瞬間、音楽は止まった。

 

 

「俺が…KINGたるこの俺が…負けた…!」

 

 …やった…勝った………! 僕たちの勝利だ…!

 

 

 

 

キッド視点

 

 いやはや、まさかあのタイミングでなあ…ソルから受けた腹の傷がうずいてすっ転ぶとはね…

悔しいけど、負けは負けだ。認めるしかねぇわな。

 

そんなことを考えていると、エグゼイドの奴がこっちに来た。どうやらもうポッピーから事情は聴いているみたいだ。無様に倒れこんでる俺に話しかけてきた。

 

「ポッピーから全部聞いた…どうして?」

 

「何が…「どうして」なんだ…い?」

 

「だって! こんなことしなくても! 君はもう日に二度ダンスで敗北してる…! 一度に入るペナルティは設定されている全体の体力から半分…無敵ソルティとの戦いで50%減って…今のでもう0%…死んじゃうんだぞ!」

 

「ああ…そんなことか…そりゃお前…別にいいんだよ。全力で戦った…出し切った…んで、負けた…」

 

 やべぇな…もうだらだら話す時間はなさそうだ…

 

「エグゼイド…いや…永夢…今のお前じゃ、あいつに…ソルには勝てねぇ…俺程度に手こずるようじゃ、てんでだめだ…俺は確かにあそこの副リーダーさ…けどな、俺とあいつとの力の差が、わずかだと思うな。 研鑽を積め…より強くなれ…そうしねぇと、あいつには勝てねぇぞ…」

 

 そもそも、俺にはもう生きる理由なんてないしな。ダンスで負けた時点で、もう俺は死んだようなもんさ。ポッピーも、俺のことは恋愛対象としてみてなさそうだし…

 

「永夢…あと一つだ…ソルには、あいつには弱点というか、俺やほかのバグスターにはあるが、あいつにだけ無い物があるんだ…それを見極めろ…それと、ポッピー…君にも一つ、伝えなくちゃいけないことがあるんだ…」

 

 ポッピーは泣きじゃくりながらも、俺の顔に耳を向けた。

 

「君はきっと気づいてないけれど…君は、きっと、______________

 

 俺が彼女に伝えると同時に、俺の体が胞子のようになった。意識が消える直前、ポッピーの顔が見えた。

ハハ…その驚き顔…やっぱり気づいてなかったみたいだね。




お読みいただきありがとうございました。

実は早く死んでいますが、このキッドというキャラ、この作品一番のMVPというか、重要キャラです。
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