仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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アブトル・ダムラルオムニス


使者:我とともに来たれ

九条貴利矢視点

 

「永夢!!!!!」

 

 俺が何か不穏な空気を感じ、他のメンバーと合流して蛮野の研究室に入ると、奥の方に俺は信じられないものを見てしまった。

1つはゲムデウス。どこから出てきたのか、なぜかゲムデウスがいる。

2つ………永夢の下半身が、無い………

 

「ゲムデウス!てめえぇぇ!!!!!」

 

 激高しながら、ゲムデウスに殴り掛かろうとするがゲンムに羽交い絞めで止められた。

 

「この野郎!放せ!」

 

「馬鹿!永夢を助けるのが先だ!優先順位を考えろ!」

 

 ッ!そうだ。俺は致命的なミスをしでかすところだった。でも………

 

「飛彩!お前は小姫ちゃん連れて逃げろ!キッド!扉の横に伸びてる刑事さんを頼んだ!大我!永夢を頼む!皆、CRで落ち合うぞ!絶対!」

 

「それで君は時間稼ぎ役と言うわけか………いいだろう!私も付き合ってやる!」

 

 俺は渾身の力でゲムデウスに体当たりしたが、まるでバットにたたかれたボールのように飛ばされた。天上にぶつかり、床にたたきつけられた。

無様な結果だが、それでもまあまあ時間は稼げたようで研究室にはもう俺とゲンム以外誰もいない。

 

「うおおお!私のゲムデウスワクチンにかかればゲムデウスなど瞬殺だ!」

 

 ゲンムが叫びながらゲムデウスに抱き着き、体から光を出し始めた。

よし、これで相手のステータスはグンと落ちる………………

 

「………な、なんだ?」

 

 落ちる……………はず………なのに!?

 

「き………効いていない………のか?」

 

「ふむ、何故かはわからんが、そのワクチンにはもう抗体ができている。残念だったなゲンム」

 

 ゲンムがゲムデウスから引きはがされ、突き飛ばされて転がった。

 

「頼みの綱は切れ、隙だらけ………さらばだ。ゲンム」

 

 未だ立ち上がれずにいるゲンム。その頭に、ゲムデウスが剣を突き立てた。

フォークに刺された料理のように持ち上げられ、ゲンムは打ち捨てられた。

 

【GAME OVER】

 

「ゲム、デウスゥゥ!!!!」

 

 絶叫しながら俺はゲムデウスに何度も殴りかかったが、全て盾に防がれ、攻撃が届かない。

 

俺の記憶が正しければ、ゲンムの残りライフは1。

 

どれだけ待っても、

 

ゲンムは紫色の土管からあの不快な笑みを浮かべて出てくることはなかった。

 

 あいつが死ぬなんて、考えたこともなかった。

 

いや、実際何度も死んでるが、そういうことじゃない。

 

いつでもあいつは帰ってきた。

 

それがなくなったことが信じられない。

 

俺には、まだどこかであいつが生きているような気がしていた。

 

 




さようなら

黎斗さん、お疲れ様。
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