仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
お気に入り増えてません?初めは20人程だと思ってたのに………
誰だ、こんな陰鬱な小説を読む奴は(笑)
グラファイト視点
俺はCRに残っているポッピーピポパポの護衛と言う名目で、CRで待機していた。
言葉を選ばずに言えば、戦力外通告だ。
だが、それは自分自身で言い出したことだ。
海帝から刀を受け継ぎ、彼らの真実を知るのと同時に仇を撮ろうと浮足立ったのも事実。
だが即座に俺は大きな壁にぶつかった。
刀が使えない。
より正確に言えば、完全に使いこなせない。
もともと俺はドラゴナイトハンターの竜戦士。当然ファングだけでなく、弓や刀、手裏剣や苦無はもちろん、銃やヌンチャク、果ては鉤爪やチャクラム、鉄扇など存在するほぼすべての武器を扱える。
だが、「使える」のと「使いこなせる」の間には大きな隔たりがある。
多少多彩な奴が、刀一本でやってきた男と並べるわけがない。
第一、俺はあまりにも長くファングを使いすぎた。すぐには順応できない。
第二に、この妖刀の力も関係している。
まず、あり得ない重さだということだ。俺の使っていたファングの重さを10とするなら、この妖刀は軽く50はある。俺のファングの方が柄も太く長く、刃も大きく二つあるというのに。
重さは振り下ろした時の破壊力に直結する。重ければ重いほど、総合的な攻撃力は跳ね上がる。俺にはまだそれを使いこなす力が足りていなかった。
そして、切れすぎること。切れ味がよすぎて、俺が下手に刀を振るうと自分をまきこむばかりか仲間を傷つけかねないことが大きな問題となり、俺自身がCRに残ることを決めたのだ。
暇があれば刀を出し、振る。
どれだけ振っても、荒い力任せの型になってしまう。
刀を鞘に納めて目を閉じ、自分の師匠、海帝の動きを思い出す。
俺の記憶の中にある海帝の動きは、いつも美しい。
演武のように舞うように。
しかし一目でわかる練り上げられた技術力。
そしてどこまでも的確な一撃………
「遠いな………彼方すぎる………」
自分があの境地に行けるのか、よく疑問に思う。それも一度や二度ではない。
誇張無しで5分に一度は疑問に思う。
だが、信じよう。
海帝が信じ、全てを預けた刀が俺を選んだのなら、
俺もまた信じるべきだ。
信じられている俺自身を。
「紅蓮………爆竜剣!!!………」
刀に炎をともし、振り回す。やはり、前に使っていたファングに比べて火の灯り具合が弱い。
やはりまだまだ使いこなせない。切れ味が高いおかげで威力はむしろ上がっているが、肝心の炎がこれではおまけ以下だ。ただ単にエフェクトが派手な刀ではだめだ。
「ふぅ………少し休むか」
俺はその場に正座し、目を閉じてまた海帝のの動きを思い起こした。
この30分後、大怪我を負ったエグゼイドが担ぎ込まれ、俺はそこでようやく事態を把握することになる。
お読みいただきありがとうございました。