仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

157 / 177
一人:罪と禍

 パラド視点

 

「よお、悪いねえ、ここ工事中なんだわ。戻ってもらえる?」

 

「………………お前は………パラドクス………」

 

 CRに続く大通りの真ん中に立ち、俺はゲムデウスを見据えた。

 

「もう一度言うぞ。戻りな。ゲムデウス」

 

「Re:ゲムデウスだ………なるほど、時間稼ぎと言うわけだ………貴様一人か?それとも他にも仲間がいるのか?」

 

「生憎ねぇ、ボッチなの。来る途中で喧嘩勃発」

 

 喧嘩と言うより、自分から離れた。グラファイトには悪いことしたかな。でもいいだろ?仲間が死ぬとこなんて見たくないし、見られたくもない。

 

「にしても流石俺。名演技だったぜ」

 

「………………?」

 

 ゲムデウスはよくわかっていなそうだが、別にいい。俺はここで戦うだけだ。

時間を稼いでる間、逃げてもいい。体勢を立て直そうとしててもいい。

とにかく皆、生きてくれ。

 

「で?独りぼっちの俺に同情して戻ってくれるかい?」

 

「愚問。どくのは貴様だ。通るぞ………」

 

 ………やっぱり無視か………………ならいいさ。先手必勝。不意打ち速攻だ。

横を通り過ぎようとしたゲムデウスを殴るが、手の平に受け止められた。

 

「…へぇ、やるじゃん」

「ほう……いい攻撃だ」

 

 掴んでくる腕を振りほどき、俺は距離を取った。

 

「もう一回俺が消してやるよ………マックス超変身!」

 

「良いだろう!実力行使ならば叩き潰すのみ!」

 

【ガシャット!ガッチャーン!FUSION DUAL GAME!】

【強化パズル連鎖!強い拳殴打!

Let'Game!MettyaGame!MutchaGame!Who are you?

I'm a Perfect Fighter】

 

「悪いが急ぐのでな!焔の太刀………ドラグーン(大火災)!!」

 

「…ッ!」

 

 ゲムデウスの振り上げた刀から火が溢れ、龍になって突進してきた。

スライディングしながら下を潜るが、直後に嫌な予感がした。

 

「おいおい………ホーミングかよ!」

 

 戻ってきた。生き物みたいだ。が、ゲムデウスの方からも嫌な気配がする。

 

「死ね!紅蓮………爆竜剣!!!」

 

 ゲムデウスの方向からも別の竜。挟まれた。逃げ道がもう上しかない!

 

「はっ!」

 

 翼を出して飛翔するが、うまい具合に双方が衝突してくれない。角度を変え、俺の方に飛んできた。

 

「秘儀、双龍剣!」

 

 なんてたちの悪い技だ。とても逃げ切れない。

 

「お前初手で必殺すんじゃ………」

 

 俺の文句が言い終わるよりも先に二対のドラゴンが俺とぶつかり、大爆発を起こした。

 

「ふむ………以外にあっけなかったな…………」

 

「それは俺を仕留めたと思った感想か?それともあっさり弾かれたお前の攻撃の方か?」

 

 煙の間から顔をのぞかせると、ゲムデウスは「何と!」と驚いていた。

 

「かき消したか!あれは片方でも強化されたクロノスを仕留める代物なのだが………」

 

「勝手に殺すな。前はともかく、あれじゃ死ぬ方が大変だぜ。何発食らえばいいんだ?」

 

 ゲムデウスは幾度か大きくうなずき、何度も「なるほど」とつぶやいた。

 

「貴様の力を見誤っていたようだ!強いのだな………エグゼイドよりも、あのデンジャラスクロノスよりも、素晴らしく強いのだな!」

 

「さぁな。知りたきゃ、お前も本気出せばいいだろ。あんなもんで全力とは言わせねえぜ?」

 

「クハハハハハ!そうかそうか!本気で来いというか!」

 

「どうだい?お前の本気の御目がねにはかなったかい?」

 

「十分に!良かろう。敵が本気で来るのなら、それには本気で戦うのが筋!全力で叩き潰してやろう!クダケチール!!!」

 

 俺の頭上に魔法陣が現れ、落下してくる。

 

「食らわねえよ!シャドウ・ビーム!!!」

 

 腕から緑の光線が飛び出し、魔法陣を吹き飛ばした。

 

「おお!これも通じんか!時にパラドクス、空中戦と地上戦では何方が得手か?」

 

「まあ…地上戦だ」

 

「よし、降りてこい!」

 

【ガシャコンPARA=BLEGUN!】

【ガシャットギア・コンプリートセレクションウェポン!BUG=BLEGUN!】

 

 促されるまま俺は地面に着地し、二つの武器を出した。

 

「さあ………始めようぜ!ゲムデウス!」

 




お読みいただきありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。