仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
パラド視点
「よお、悪いねえ、ここ工事中なんだわ。戻ってもらえる?」
「………………お前は………パラドクス………」
CRに続く大通りの真ん中に立ち、俺はゲムデウスを見据えた。
「もう一度言うぞ。戻りな。ゲムデウス」
「Re:ゲムデウスだ………なるほど、時間稼ぎと言うわけだ………貴様一人か?それとも他にも仲間がいるのか?」
「生憎ねぇ、ボッチなの。来る途中で喧嘩勃発」
喧嘩と言うより、自分から離れた。グラファイトには悪いことしたかな。でもいいだろ?仲間が死ぬとこなんて見たくないし、見られたくもない。
「にしても流石俺。名演技だったぜ」
「………………?」
ゲムデウスはよくわかっていなそうだが、別にいい。俺はここで戦うだけだ。
時間を稼いでる間、逃げてもいい。体勢を立て直そうとしててもいい。
とにかく皆、生きてくれ。
「で?独りぼっちの俺に同情して戻ってくれるかい?」
「愚問。どくのは貴様だ。通るぞ………」
………やっぱり無視か………………ならいいさ。先手必勝。不意打ち速攻だ。
横を通り過ぎようとしたゲムデウスを殴るが、手の平に受け止められた。
「…へぇ、やるじゃん」
「ほう……いい攻撃だ」
掴んでくる腕を振りほどき、俺は距離を取った。
「もう一回俺が消してやるよ………マックス超変身!」
「良いだろう!実力行使ならば叩き潰すのみ!」
【ガシャット!ガッチャーン!FUSION DUAL GAME!】
【強化パズル連鎖!強い拳殴打!ゲーム世界交差!
Let'Game!MettyaGame!MutchaGame!Who are you?
I'm a Perfect Fighter】
「悪いが急ぐのでな!焔の太刀………
「…ッ!」
ゲムデウスの振り上げた刀から火が溢れ、龍になって突進してきた。
スライディングしながら下を潜るが、直後に嫌な予感がした。
「おいおい………ホーミングかよ!」
戻ってきた。生き物みたいだ。が、ゲムデウスの方からも嫌な気配がする。
「死ね!紅蓮………爆竜剣!!!」
ゲムデウスの方向からも別の竜。挟まれた。逃げ道がもう上しかない!
「はっ!」
翼を出して飛翔するが、うまい具合に双方が衝突してくれない。角度を変え、俺の方に飛んできた。
「秘儀、双龍剣!」
なんてたちの悪い技だ。とても逃げ切れない。
「お前初手で必殺すんじゃ………」
俺の文句が言い終わるよりも先に二対のドラゴンが俺とぶつかり、大爆発を起こした。
「ふむ………以外にあっけなかったな…………」
「それは俺を仕留めたと思った感想か?それともあっさり弾かれたお前の攻撃の方か?」
煙の間から顔をのぞかせると、ゲムデウスは「何と!」と驚いていた。
「かき消したか!あれは片方でも強化されたクロノスを仕留める代物なのだが………」
「勝手に殺すな。前はともかく、あれじゃ死ぬ方が大変だぜ。何発食らえばいいんだ?」
ゲムデウスは幾度か大きくうなずき、何度も「なるほど」とつぶやいた。
「貴様の力を見誤っていたようだ!強いのだな………エグゼイドよりも、あのデンジャラスクロノスよりも、素晴らしく強いのだな!」
「さぁな。知りたきゃ、お前も本気出せばいいだろ。あんなもんで全力とは言わせねえぜ?」
「クハハハハハ!そうかそうか!本気で来いというか!」
「どうだい?お前の本気の御目がねにはかなったかい?」
「十分に!良かろう。敵が本気で来るのなら、それには本気で戦うのが筋!全力で叩き潰してやろう!クダケチール!!!」
俺の頭上に魔法陣が現れ、落下してくる。
「食らわねえよ!シャドウ・ビーム!!!」
腕から緑の光線が飛び出し、魔法陣を吹き飛ばした。
「おお!これも通じんか!時にパラドクス、空中戦と地上戦では何方が得手か?」
「まあ…地上戦だ」
「よし、降りてこい!」
【ガシャコンPARA=BLEGUN!】
【ガシャットギア・コンプリートセレクションウェポン!BUG=BLEGUN!】
促されるまま俺は地面に着地し、二つの武器を出した。
「さあ………始めようぜ!ゲムデウス!」
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