仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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このお話は、実際には閑話にしようと思ったのですがたまにはいいかなと思って本編扱いにしました。

今回は主人公や仮面ライダーは一切出てはきません。バグスター側のお話です。



※今回、もしくはこれからの描写で永夢に対する行動に差別てきな表現があるとお叱りを受けました。

永夢の行動は飽くまで彼個人の行動と思っていただき、実在のホームレスの皆様方にはまったくもって反映されることではないということを読者の皆様どうかご理解とご協力をお願いします。


第12話:NEXT副リーダー

魔王ベイオウルフ視点

 

「ベイオウルフ、いますか?」

 

 一人でいると、無敵ソルティがこっちにやってきた。 表情こそ取り繕ってはいるが、奴があまりよくない状態だということがわかる。

 

「______という経緯でキッドは我らがバグスター連合を裏切りました。結果的に裏切者の討伐には失敗しましたが、どうやら逃げた先でエグゼイド方と勝負をして死んだようです。欠員は随時補填する必要があるため、貴方に白羽の矢が立ちました。できれば次の副リーダーはあなたにやってもらいたい」

 

「……………………………承知した。謹んで受けるとしよう」

 

 おそらく、奴もしっかり考えてのことだろう。断る理由はない。

 

「そうですか。ではその他のメンバーにもそのように伝えておきます…では」

 

 行ったか…それにしても、我が副リーダーか………急すぎて実感がないな…

 

しばらく一人でぼうっとしていると、いつの間にかガルーダが来ていた。

 

「お前か………」

 

「異例の昇格だってぇんでなぁ、祝いに、もとい駄弁りにきたぜぇ」

 

 こちらはまだ了承もしていないのに、当たり前のように近くに座り込んだ。勝手な奴だ。

 

「気分が悪い。出直せ」

 

「あぁ? んなこと言ってたらおいィらだってぇ気分も機嫌も最悪だぜぇ?

………キッドが殺られた…もといリーダーが半分殺ったてなぁ…どう思う?」

 

 どう思う…だと? そんなもの、決まっている。

 

「裏切者には死あるのみ。結成した当時からこの決まりは「そんな建前なんてのは聞きたかねぇんだよこっちは」

 

「………我は本当に自分が副リーダーでいいのか疑問だ」

 

「てぇ言うと?」

 

 そこを聞くかと思いつつも、自然と口は動く。

 

「我は、あいつに…リーダーに詳しい経緯を聞いたときに、裏切者であるキッドの死を悼んだ。そして、裏切者の討伐に活躍して、褒められるべき奴の行動をどこか呪っていた…

我はキッドが、奴が死んだことに確実に悲しんでいる。死んで当然の、むごたらしく殺されて当たり前のあいつをだ。そんな決まり、規律よりもキッドとの友情を優先しかけているような欠陥者が、果たして組織の上に立つ資格があるのかどうか、そこがわからない」

 

 つまるところ、それなのだ。今からでも無敵ソルティに撤回を伝えるべきか…?

 

「………そこよ、そこ」

 

「………ん?」

 

「おめぇさんは相も変わらずクソまじめだねぇ? そんなん、みぃんな思ってるぜぇ? もちろん、おいィらもなぁ。難しく考えすぎなんだよ、おめぇは。いいじゃねぇか、どう思おうが」

 

「………そういうものか? ………そういうものなのかもしれんな」

 

 そう言うと、ガルーダは「そういうもんさぁ」と笑った。

 

「…なら、お前の愚痴に付き合ったんだ。今度は我に付き合え。憂さ晴らし…もといちょっとした運動だ…培養」

 

「…ハッ、いいぜぇ? おいィらもちょうどそういう気分だったんだ。 培養」

 

【【Infection! Shit game! Bad game! Dead game! Fuck game! I'm a Bugstar!】】

 

 我は新たな心持ちとともに、勢いよくガルーダに向かって殴りかかっていった………

 

 

 

 

一方エリーゼお嬢

 

「あら、呼んだ覚えのない客ね。今日は一人で飲み明かそうと思っていたのだけれど?」

 

「キッドの冥福を祈っているんですよね? ご一緒しても?」

 

「半分は死んだ原因なのに、参加するなんてなかなかの喜劇ね?」

 

「本当に殺すことを決めていたなら、あそこの煙幕の時の対応も違っていたかもしれませんね」

 

「そうね…貴方たち二人は、本当の兄弟のように仲が良かったわね…いいわ。掛けなさい」

 

「はい………それにしても、外が少しうるさいですね」

 

「ガルーダとベイオウルフでしょう。放っておきなさい………ほら、あなたの分よ」

 

「有難うございます… ん…いいワインですね。銘柄は?」

 

「フランス産、ドメーヌ・ルロワの最高級赤ワイン ミュジニー(十年物)よ。これぐらい知っておきなさい」

 

「手厳しいですね………かなわないな」

 

「そうね。前々から大喧嘩するキッドと貴方を止めるのは私の役目だったものね」

 

「そうですね…」

 

「一つだけ聞かせなさい。彼を、キッドのことを今はどう思っているの?」

 

「裏切者なのに、やっぱりあいつは私の…俺の親友だ」

 

「そう…………」

 

「………? リーゼさん、何処へ?」

 

「そのワイン、残りはあげるわ。もう少し酔えば、無理やり止めてる涙も出てくるでしょう?  それじゃ、ごきげんよう」

 

「…ふふ………やっぱり、あの人にはかなわないな……………………………

キッド…………………………………………………」




お読みいただきありがとうございました。

リーゼとソルの部分は、どちらの視点でもなく読者の視点のようにしたかったので途中にセリフの間に説明文が無くなっています。
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