仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
永夢がゲムデウスMの支配から逃れた場合の世界。
「分からん………貴様は、エグゼイドの体を乗っ取ったということか?」
「正確には少し違うな。宝生永夢は、マキシマムガシャットのリプログラミングの力を利用し、クロニクルガシャットの入っているゲムデウスの遺伝子と自分の人間の遺伝子を混ぜてゲムデウスの力を得るつもりだった………それを失敗したに過ぎない」
「………失敗?」
「奴はおごっていたのだ。自分とこの俺様なら、自分の自我が優先されると………だが結果は見た通り逆だ。残ったのは俺様の意志。賭けに敗けた奴は体を奪われた。後するべきことは、俺様が貴様に変わってこの世を滅ぼすだけだ。」
「………何故………だ………」
「ん?」
「何故だ!? くそ!!!!いつもこうだ!!!今度こそ、真のエンディングを………と思っても、結局はダメになる!!!あの時も!あの時も………そして、今回は主人公を失った………」
「何だお前………何を言って………うお!?」
「な、何だ………?マクシムの身体から………光が………」
「グオ………ま、まさか………エグゼイド!?ゲムデウス………お前の好きにはさせないぞ!バカな………人間如きが、この俺様にかなうとでも!?かなうさ………僕には………約束があるんだ!!!!ぐう………!うおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
徐々に光が全身に広がり、やがて収まった。
ゆっくりと目を開け、自分の体を確認した。
「バグスターになったけど………いつもと同じ、僕の身体だ」
一度死んだ過去の僕。ゲムデウスと融合した今の僕。
体のつくりは違うけれど………同じ僕自身だ。
「待たせたね、Re:ゲムデウス………僕が、最後のプレイヤーだ」
「………クハ………クハハハハハハハハハハハ!!!!見事だ!なるほどな!自分に相手を倒すだけの力がないのであれば、自分とその相手の力を足せばいい!単純だが、いい判断だ」
本当は、出来ればやりたくなかった。でも、これ以外に何も思いつかなかった。何かを犠牲に、莫大な力を………か………これじゃ、本当にゲームみたいだ。
「本当は、死にたくなんかなかったさ………でも、もう僕一人の気持なんか問題じゃないんだ。僕を守るために………死んだ人たちがいる。だから………これでいいんだ」
僕の命1つで済むんなら、軽いものだよ。
「そうか………良し!ならば、今度こそ最終ステージを始めようではないか!この終わりなきゲームに、正統なるエンディングを!!!」
「その前に、1つ、僕の質問に答えてくれるかい?」
「む………?」
僕が初めてこのRe:ゲムデウスとあった時から感じていた疑問。
「君は、やけに「ゲームのエンディング」にこだわるね。どうしてだい?」
「………私は………知りたいのだ………」
知りたい………?一体………何を?
「私は、自分がこの世に存在する理由を知りたいのだ!その答えは、ゲームのエンディングにこそあると信じている!」
「自分が………いる………理由?」
「そうだ!一度目は不覚にも檀正宗のクロノスに吸収された!二度目はパラドクスのゲムデウスワクチンに消された!未だ正当な仮面ライダークロニクルの終わりは訪れていない!!!」
「ゲムデウス………!君は間違ってる!生きている意味は、生きているときに見つけるんだ!」
「ほざけ!いかなる思いを抱くかでは話にならん!いかに生きたかがゲームの敵キャラクターの本懐なのだ!」
僕は思い違いをしていたんだ。ゲムデウスはこの世界を滅ぼそうとなんかしていなかった。彼にとって、勝とうが負けようがどっちでもいいんだ。
「勝って世界を滅ぼすのもいい………負けることもまた敵キャラクターの務め!繰り返す!我が名は
「僕も………負けられない!皆のためにも………若奈ちゃんとの約束のためにも!」
僕がそう言うと、ゲムデウスは大声で笑いながら、自分の胸を指さした。
「その若奈と言う者………もしかすると、ここにいるのか?」
ゲムデウスの胸が裂け、中からガシャットがのぞいている。
「あれは………バグスターズガシャット………!ま、まさか………」
「この中に入っていたのは三体。このRe:ゲムデウスと、残りの二体は檀正宗の変身するクロノスとゲムデウスXだ………ガシャットから出たのはこの私だけだ」
バグスターズガシャットに入っているクロノス………まさか、あれってマスターガシャットと同じ能力があるんじゃ………そして、もしあの子のデータが入っていたら………!!
「ゲムデウス………僕も決まったよ。お前を倒して、必ずそのガシャットを手に入れて見せる………!」
「良かろう!来るがよい!さあ、今こそ
次回~天を掴んだその後に~