仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
「ゲムデウス………まだ………終わってないぞ………!」
「…?何者だ!?何処にいる!?」
ゲムデウスはあたりを見回すが、見つけることができない。探すべき相手は目の前にいるのに。
「ここだ。お前の目の前だ」
「………!ま、まさか………貴様も!」
ゲムデウスの目の前に浮かぶのは、崩れ、粒子となった僕。
その粒子が集まり、巨大な存在に変わっていく。
「最終ステージは、これから始まるんだ!!」
超ゲムデウスM、第二形態。
完全な怪物に変貌し、もう人間の面影は皆無だ。
身長:18.1m 体重:80.8t
僕もまた、怪物へと変貌した。
「さあ、お互いのすべてを出そうか!」
僕は下半身の鋭利な刃「デウスカリバー」と言うものに変異している。回転蹴りの要領で、全ての力を、今、出し切る。
「第二形態でも、お前が消耗してるのは変わらない!分があるのは僕の方だ!」
伸縮自在の竜頭の両腕デウスファーニブルでゲムデウスはガードする。
だがそれももはや………
「馬鹿な…!腕が!」
今まで散々痛めつけられてきた体の傷は、例え進化してもそう簡単に消える者じゃない。
勝敗は明らかだった。
「これで………ゲームは………終わりだ………!」
両腕を完全に分断し、それでも僕の勢いは衰えない。
ゲムデウスの体に刃が食い込み、真っ二つに両断する。
「グゴ………ガアアアアアアァァァァ!!!!!!」
ゲムデウスの体が縮小し、地面に向かって落ちていく。気が抜けてしまい、僕も縮みながら落下する。
「すげえ!永夢、やったな!」
貴利矢さんやポッピーたちは手をたたいて喜んでる。
でも、僕は心から喜ぶことはできなかった。誰かを殺したのは事実だから。
ゲムデウスと言う、同じ種族をいま、僕は真っ二つに切り裂いてむごたらしく殺した。
その事実は、変わらない。
だけど、そんな自分自身の罪も。
託された思いも。
全部背負って、生きていく。
例え人間じゃなくとも、
些細な事さ。
僕が僕であることは、何も変わらないはずだから。
「う!……ふぅ………」
地面に衝突し、一瞬鈍い痛みが走る。でも、それもすぐに消えて、
僕はゆっくりと息を吐いた。
「グ………ウウゥゥ・・・・・・・・・!」
聞こえてい来るうめき声は、ゲムデウスの物だろう。
傷が痛むのか、それとも敗北したことによる憎悪か。その両方か。
いずれにしても、良い感情じゃないだろう。そう思った。
「………フッフッフッフッ………ハーッハッハッハッハッ!!!!」
………それは、喜びの声だった。
「見ろ!エグゼイド!人々が………喜んでいる……死ぬことで、祝福される命………素晴らしい、………これこそ、私が望んだ、本当の………エン……ディング…………………」
……………………死が救いな人もいる。
生きることができず、涙を流した人もいた。
命の価値は、その人の価値観と場所による、か………………
「昔の僕じゃ、そんなこと考えもしなかったな………」
傷ついた体を引き起こし、ゲムデウスの最期を見届けた。
粒子となり、ゲムデウスが空に消える。
その直後、ずいぶん久しぶりに聞く電子音が辺りに響いた。
地面には、「バグスターズガシャット」が落ちている。
こうして、この世からすべてのラスボスバグスターが消えた。
僕を残して。
この後にエピローグを書いてこの小説は一時的に未完になります。