仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

169 / 177
墜落する確約の忘れ詩

「ゲムデウス………まだ………終わってないぞ………!」

 

「…?何者だ!?何処にいる!?」

 

 ゲムデウスはあたりを見回すが、見つけることができない。探すべき相手は目の前にいるのに。

 

「ここだ。お前の目の前だ」

 

「………!ま、まさか………貴様も!」

 

 ゲムデウスの目の前に浮かぶのは、崩れ、粒子となった僕。

その粒子が集まり、巨大な存在に変わっていく。

 

「最終ステージは、これから始まるんだ!!」

 

超ゲムデウスM、第二形態。

完全な怪物に変貌し、もう人間の面影は皆無だ。

身長:18.1m 体重:80.8t

僕もまた、怪物へと変貌した。

 

「さあ、お互いのすべてを出そうか!」

 

 僕は下半身の鋭利な刃「デウスカリバー」と言うものに変異している。回転蹴りの要領で、全ての力を、今、出し切る。

 

「第二形態でも、お前が消耗してるのは変わらない!分があるのは僕の方だ!」

 

 伸縮自在の竜頭の両腕デウスファーニブルでゲムデウスはガードする。

 

だがそれももはや………

 

「馬鹿な…!腕が!」

 

 今まで散々痛めつけられてきた体の傷は、例え進化してもそう簡単に消える者じゃない。

勝敗は明らかだった。

 

「これで………ゲームは………終わりだ………!」

 

 両腕を完全に分断し、それでも僕の勢いは衰えない。

ゲムデウスの体に刃が食い込み、真っ二つに両断する。

 

「グゴ………ガアアアアアアァァァァ!!!!!!」

 

 ゲムデウスの体が縮小し、地面に向かって落ちていく。気が抜けてしまい、僕も縮みながら落下する。

 

「すげえ!永夢、やったな!」

 

 貴利矢さんやポッピーたちは手をたたいて喜んでる。

でも、僕は心から喜ぶことはできなかった。誰かを殺したのは事実だから。

ゲムデウスと言う、同じ種族をいま、僕は真っ二つに切り裂いてむごたらしく殺した。

その事実は、変わらない。

 

だけど、そんな自分自身の罪も。

託された思いも。

全部背負って、生きていく。

 

例え人間じゃなくとも、

些細な事さ。

僕が僕であることは、何も変わらないはずだから。

 

「う!……ふぅ………」

 

 地面に衝突し、一瞬鈍い痛みが走る。でも、それもすぐに消えて、

僕はゆっくりと息を吐いた。

 

「グ………ウウゥゥ・・・・・・・・・!」

 

 聞こえてい来るうめき声は、ゲムデウスの物だろう。

傷が痛むのか、それとも敗北したことによる憎悪か。その両方か。

いずれにしても、良い感情じゃないだろう。そう思った。

 

「………フッフッフッフッ………ハーッハッハッハッハッ!!!!」

 

 ………それは、喜びの声だった。

 

「見ろ!エグゼイド!人々が………喜んでいる……死ぬことで、祝福される命………素晴らしい、………これこそ、私が望んだ、本当の………エン……ディング…………………」

 

 ……………………死が救いな人もいる。

生きることができず、涙を流した人もいた。

 

命の価値は、その人の価値観と場所による、か………………

 

「昔の僕じゃ、そんなこと考えもしなかったな………」

 

 傷ついた体を引き起こし、ゲムデウスの最期を見届けた。

粒子となり、ゲムデウスが空に消える。

 

その直後、ずいぶん久しぶりに聞く電子音が辺りに響いた。

 

【GAME CLEAR】

 

 地面には、「バグスターズガシャット」が落ちている。

こうして、この世からすべてのラスボスバグスターが消えた。

 

僕を残して。

 

 




この後にエピローグを書いてこの小説は一時的に未完になります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。