仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
真っ暗な世界に、私は一人で立ってる。「あの人」は無事なのだろうか?
きっと「あの人」は優しいから、あの事を引きずってしまう気がする。気にせずに頑張り続けてほしいのだけれど…
一人でそんなことを考えていると、ふと誰かの視線を感じた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
不躾な視線を送ってくるのは、さっきの黒い靄。
「・・・満足か?」
・・・・・・ええ。満足よ。
「そうか・・・・・・・・・」
あの人なら、大丈夫。そう思う、信じてる、信じたい。
「・・・・・・・・・そうか」
・・・一つだけ、聞きたいことがあったのだけれど、
「・・・・・・・・・なんだ?」
どうして手伝ってくれたの?
靄は歪んで笑った。
「神話でもよく聞くだろう? 神は気まぐれなんだ。助けることもあれば、助けないこともある。今回は、興が乗った」
・・・・・・・・・そう。
「ああ。だが、おかげでお前はこんなありさまだ。死んでいて、しかし消えきれず・・・悪くすると永遠にこの世界の中だ」
それでも私はそれでいい。「あの人」はそれだけの価値がある人だったから・・・
「・・・・・・・・・そうか」
きっとこれからも、あの人は人々のために戦い続けるの。私はそんなあの人を助けたかった。
「そうだな。お前はそう言っていたな。だから俺はお前に天を掴ませた」
そう…それに、「あの人」なら、あるいは私がどんなに遠い世界に行ってしまっても、きっといつか迎えに来てくれるって、そう思うの。そういう人だと思う。だから、私はここで待ってるの。それでいい。
「そうか・・・・・・・・・」
どれくらいの時が立ったのだろう? いつの間にかまたあの黒い靄が来ていた。
「お前の言うとうりになりそうだな・・・・・・・・・奴は強い。心も、力も・・・・・・・・・」
もちろん、そうよ。だから、私は・・・・・・・・・・・・・・・・
「ああ、わかっているさ・・・・・・・・・」
頑張ってね。私はここで待ってるから。
また、どのくらいの時が立っただろう? ふと横を見ると、あの靄がいた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前の勝ちだ。何から何まで、お前の言うとうりになった。丁度いいと未来予知は使わなかったが、お前の言うとうりになったな。俺の予想は大外れだ」
そうみたいね。
靄は、いつしか消えていた。目の前がまぶしく開き、「あの人」の私を呼ぶ声が聞こえる。
わたしは、そのままこえのするほーへかけていった。
靄 霧 霞 雲………………