仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
永夢の行動は飽くまで彼個人の行動と思っていただき、実在のホームレスの皆様方にはまったくもって反映されることではないということを読者の皆様どうかご理解とご協力をお願いします。
濛々と立ち込める煙の中を、僕とパラドは睨んでいる。場合によっては倒しきれなかったという可能性もある。用心することに越したことはない。
「「「ぐが、ががが………くそ……」」」
やっぱり生きてた。 流石の生命力だ。このまま一気に………?
「な、なんだ?」
「この気配………あいつだ!」
パラドが予想したとうり、突如現れた黒い霧の中からベイオウルフが姿を現した。
「………久しいな。パラドクス………」
ベイオウルフ…相変わらずすごい迫力だ。大きいっていうのもあるけど、底が知れない。
「「「ふ、副リーダー………来たのか………」」」
ベイオウルフの登場によって、三体が安心したようにほっと息をついた。次の相手はこいつってことか?
「覚悟はできているな? 三人とも………」
「「「ああ…………やってくれ……」」」
………!バグヴァイザーⅡを取り出し、仲間へ向けた…何かやるつもりだ…! 強化? それとも撤退?
兎に角ろくでもないことというのは伝わる。阻止しないと…!
「させない!………!?」
パラドと一緒にとびかかったが、拳がぶつかる直前、ベイオウルフの姿が掻き消えた。やられた。瞬間移動の魔法だ。
「三人とも…よくやってくれた………さらばだ……」
距離を取ったベイオウルフは再びバグヴァイザーⅡを向け、仲間に紫色の霧を吹きかける。霧が三体を包んで…………
「ぎゃぁぁぁぁぁ!」「ぐぁ……!」「ぐ…げぇ……!」
三体は突如苦しみ、そのまま消えてしまった。
「なっ!?………死んだ!?」
「ベイオウルフ! お前は一体……何やってやがる!?」
狼狽するパラドを静かに見つめ、ベイオウルフはゆっくりと口を開いた。
「敵ライダーとの戦いにおいて、双方の平等性を守るため、及びこちら側の戦士達のサンプルの回収により戦況が一気に傾くのを避けるためだ。情報を根こそぎ研究され、リプログラミングのようなことをされてはもはや戦いにならんからな。」
「な……何を言って………?」
後者は分かる。確かに敵の情報を解析したら、
その敵の弱点を突くような武器を作るのは当然だ。でも……
「なんで殺したんだ? 仲間じゃないのか!? 連れて逃げることだって………十分に……」
「それでは意味がないのだ………こちらの陣営の戦士は全員が完全体。何度でも復活が可能だ。対してお前たちは、一度死ねばコンテニューの術はない。戦いに不平等は無しだ」
「不平等って………それでいいのか!? 仲間が三人も死んだんだぞ!」
「この決まりごとに関しては、仲間たち全員の了承を取ってある。我々はゲームのガシャットから生まれた存在だ。だがエグゼイド、この戦いは決して「人類がバグスターを攻略するゲーム」ではない。と同時に、パラドクス、お前がかつて目指した「バグスターが人間を攻略し、滅ぼす究極のゲーム」にするつもりもない。
これはバグスターと人間、二つの知恵を得た種族同士の全存在をかけた生き残り戦、戦争だ。
お前たち人類からはゲーマドライバーを操る仮面ライダーが、我らバグスター連合からは特に強い力を持ったラスボス系バグスターの精鋭部隊が、共に対等に、全てを懸けて世界の覇権を取り合う代表戦だ」
僕は息をのみ、やっとのことでその息を吐きだした。こいつら、本当に対等に、そして本気で勝ちに来てる…………今までのバグスター達は、どこかで「また蘇れる」という甘さがあった。だけど、こいつらにはそれがない。自分たちに制約をかけ、背水の陣で勝負を仕掛ける………これがこいつらの力の秘密だったのか………
「話は以上だ。我はもう戻る。おめでとう、エグゼイド、パラドクス、お前たちはもう四人の精鋭を倒した」
そう言って ベイオウルフは消えていった………
その日は新しいガシャットの性能に素直に喜ぶことはできず、若干重い気持ちで僕とパラドはCRへと戻っていった。
「…………我には分からん………パラドクス、あのレベル436がお前の限界か? あの変身した時よりも、遥にお前が変身せずに見せた力の片鱗のほうが強かった…………現にお前は、あの姿では演算能力も、回復能力も使えんではないか………」
お読みいただきありがとうございました。