仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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※今回、もしくはこれからの描写で永夢に対する行動に差別てきな表現があるとお叱りを受けました。

永夢の行動は飽くまで彼個人の行動と思っていただき、実在のホームレスの皆様方にはまったくもって反映されることではないということを読者の皆様どうかご理解とご協力をお願いします。


第23話:NOBLEMAN LADYは何処へ

三人称視点

 

「ベイオウルフ、ごきげんよう」

 

「む? どうしたエリーゼ」

 

 椅子に腰かけ、これからの戦略を練っていたベイオウルフにエリーゼが声をかける。犬猿というわけでもないが、特別親しいわけでもないためにベイオウルフは少し怪訝そうに首をかしげた。

 

「ソルはいるかしら?」

 

「いや………見ていないな。何かあったか?」

 

 単純に興味があったのか、掘り下げてベイオウルフは質問した。

 

「なら言伝をお願いできるかしら?」

 

「いいだろう。それで、用件は?」

 

 5mもの巨体を持つ魔王だが、こう見えて彼は仲間、友人思いな部分がある。快く承諾し、近くのメモ用紙を一枚はがしてペンを手に取る。5mもあるだけあって、持っているペンはまるで爪楊枝のようだ。

 

「この度(わたくし)、リリム・シフォン・エリーゼは、バグスター連合を除名させていただき、特別隊長の座を解任させていただきます。と、伝えて頂けるかしら?」

 

「………何?」

 

 聞き間違いか何かかというような風に、完全に思考が停止している。

 

「お前………本気か? 裏切りは第一級の厳罰、死罪が下されるのだぞ?」

 

「もちろん、理解していますわ。それを踏まえた上での行動なのよ」

 

 椅子からゆっくりとベイオウルフは立ち上がり、真っすぐにエリーゼを見下ろす。

 

「本気なら、我は貴様(・・)を殺さねばならん………」

 

 「それ」を言った瞬間、エリーゼから圧倒的なプレッシャーがベイオウルフにたたきつけられた。ベイオウルフは何とか踏ん張ろうとするが、うまくいかずに少しよろめいてしまう。

 

「あら? 何か思い違いをしているようね? ねぇベイオウルフ、貴方ごとき(・・・・・)雑魚が私を死刑にできる、と? 勝てる、と? 本気で思っているのかしら? ふふ、お笑いね。戦術や剣技がどうのこうのいう前に、「無謀」という言葉を教授してあげても宜しくってよ?」

 

「…ぐ………ぐむぅ………」

 

 ベイオウルフは何も言い返せず、どもるばかりだ。何故なら今エリーゼが言った言葉はすべてバグスター連合にとっては周知の事実だからだ。勝てない。その事実はたとえ天地がひっくり返ったとしても変わらないものだった。

 

「死なばもろとも………!?」

 

「あら、来たのね」

 

 決死の覚悟で亜空間から剣を取り出したベイオウルフの腕を現れたハイパー無敵ソルティが掴んだ。

 

「やめておけ、ベイオウルフ、無駄に傷を負うことになる」

 

「ぐっ…だっだが! これでは副リーダーの面子も何も無いぞ!」

 

「面子を気にして無駄死にした副リーダーか、それも笑えるな」

 

 またしてもベイオウルフはどもり、黙った。

 

「さて、リーゼさん、貴方は確かに好きな時にこの連合を辞め、気が向いたならまた入ることができる唯一の特別枠です。だからこそ、本来「特別隊長」のみでなく貴方だけに「特別大隊長」の座があるのです。

しかし、意味もなくやめるのは困ります。差し支えなければ理由をお聞かせ願えませんでしょうか?」

 

「あら? 女が動くとき、そんなものは決まっているでしょう? 愛する方のためですわ!」

 

 後方から珍しく出たベイオウルフの素っ頓狂な「はぁ!?」という声をハイパー無敵ソルティは黙殺し、うなずいた。

 

「承知しました。これまでありがとうございました」

 

 まさにとってつけたような社交辞令。ハイパー無敵ソルティが顔を上げるときには、もうエリーゼの姿はなかった。

 

「おい! どういうつもりだソル! 何なんだあのふざけた理由は!?」

 

 ベイオウルフは激昂しながら掴みかかるが、

 

「仕方ないでしょう………なんにせよ、恋はある意味難病です。治るといいのですが………」

 

 ハイパー無敵ソルティは完全に自分の世界に入っていた。

 

 

 

 

 

エリーゼ視点

 

「さて、これで私は自由の身ですね。ちゃちゃっと荷物をまとめて出ましょうか」

 

 つぶやくと同時に、早速荷物をまとめる。生活に必要なものは持って行って、趣味のお酒や備蓄していた食べ物はおいていきましょう。使用人たちと一緒に、荷物を運び出す。思えばそこそこ思い出があるものね。

 

お酒の一気飲みの勝負をするソルとキッドの二人、喧嘩する二人、最後の勝負をしていた二人………何だか二人のことばかり出てきてしまうわね。とても下戸な海帝、馴染まないうちに出て行ってしまったグラファイト、やたら天上に頭をぶつけるベイオウルフ、いつも大騒ぎする三人組のグレンラガンソルティ、スガーにペッポー、思い出があとからあとからあふれ出てくる。

 

 私はこれから、ある人に会いに行く。一目惚れ、というか一番好みのタイプのあの人、

 

なよなよ弱弱しくなくて、

 

俺は完璧に出来るんだっていう傲慢そうな風でもなくて、

 

やたら偉そうでもなくて、

 

チャラチャラもしないで、

 

ゲーム大好きでもなくて、

 

脳筋な風でもない、

 

不器用な優しさがあるあの人、ああ、考えただけで胸が切なくなりますわ………




念のため、エリーゼとベイオウルフのスペックを掲載。

Xリリム・シフォン・エリーゼX

パンチ力 30kg

キック力 50kg

ジャンプ力 ひと飛び1m84cm

速力 100mを12.48秒





X魔王ベイオウルフX

パンチ力 300t

キック力 500t

ジャンプ力 ひと飛び600m

速力 100mを0.1秒




エリーゼはベイオウルフよりも強いそうであります!!!




エリーゼの好きな「あの人」のヒント、

なよなよ弱弱しくなくて、
    ↓
永夢、アウト!

俺は完璧に出来るんだっていう傲慢そうな風でもなくて、
    ↓
飛彩さん、アウト!

やたら偉そうでもなくて、
    ↓
黎斗、と~ぜんアウト!

チャラチャラもしないで、
    ↓
貴利矢さん、アウト!

ゲーム大好きでもなくて、
    ↓
永夢、並びにパラド、アウト!

脳筋な風でもない、
    ↓
グラファイト、アウト!



あれれ~~? じゃあ誰なんだろう? あと一人いたかなぁ~~~?
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