仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
飛彩さん視点
「さて、始めようか………培養!」
【Infection! Shit game! Bad game! Dead game! Fuck game! I'm a Bugstar!】
「うおおおおおお!」
お互いの剣をぶつけあい、押し合う。パワーは互角のようだ………
「ならこいつだ!」
空中に魔法を展開し、光の剣が奴に殺到する。
「俺にもそのぐらいはやれるさ!」
相手も同じ魔法を発動し、引き分けになった。
「やるなブレイブ! 勇者の俺と互角とは! たかが医者風情が!」
「見下したいのか褒めたいのかどっちだ!」
???視点
「どうだ? 素晴らしいだろう!! このまま実験の戦闘データが収集できれば、世界最強の力が手に入るぞ!」
「ええ、おめでとうございます・・・・・・・ですが、このままでは少々まずいかもしれませんね」
「ん? 何が言いたい?」
「ブレイブとディーノの力が等しすぎます。このままでは決着がまずい方向になってしまう気が・・・・・・・・・いえ、すみません、口が過ぎました」
「なになに、気にするな。お前は私の大切な右腕だからなぁ・・・・・・・・・確かにお前の言っていることも念頭に入れたほうがよさそうだ・・・・・・・・・」
「それでしたら、一応スイッチの用意を・・・・・・・・・」
「いや、それはいい。いったんもう少し戦いを見てみよう。意外なところで差が出るかもしれん。これもデータの一つだ・・・・・・・・・」
「流石です。ではこのままもう少し見てみましょう。私は引き続き、この二人の戦闘データの数値化を進めます」
「ああ、分かった・・・・・・・・・・・・」
飛彩さん視点
くそ、戦闘を初めて一時間、一向に勝負が決まらない・・・・・・・・・・・・
「ブレイブ、このままでは永久に終わらなさそうだな・・・・・・・・・・・・」
「これで・・・・・・・・・・・・終わらせる!!」
【TADDLE CRITICAL FINISH!!!】
お互いの剣が交錯し、両方とも炎に包まれる。そして・・・・・・・・・・・・
「引き分けか・・・・・・・・・・・・やるじゃないか、ブレイブ・・・・・・・・・」
「が・・・・・・・・・く、くそ・・・・・・・・・・・・」
ライダーゲージが0になり、変身が解除される。そして・・・・・・・・・
【GAME OVER】
「さ、小姫・・・・・・・・・すまない・・・・・・・・・・・・」
俺の体は粉々になり、空中に溶けていく・・・・・・・・・
???視点
「ブレイブも死んでしまったか・・・・・・・・・君の言うとうりになってしまったな・・・・・・・・・」
「仕方ないでしょう。こういうこともあります。で、どうします?」
「単純に生き返らせただけでは、また同じ結果になる、か・・・・・・・・・」
「わかりました、手は打ちます。任せてください」
「ああ、任せたぞ」
「では失礼して・・・・・・・・・・・・」
【RESET】
グラファイトはどうやら単純に強い敵と戦うためだけに来たようだ。そういえば最近あいつに会っていなかったし、大人しくするのにも限界が来たのだろう。
「むぅ………本来であれば一度「斬り捨て御免」といったからには仕留め損ねた場合は切腹するのが武士の在り方だが………ここは今世。麤琉帝ソルティも某を攻めることはあるまいて」
「………つまり、「受けて立つ」…ということか?」
「…ふっ、無論!」
………完全に二人……いや二体だけの世界にはいられたな。もう二体とも俺がいたことなんて忘れているんじゃないか?
「………ブレイブ、後ろの奴・・・・は任せたぞ」
それを言われて振り返ると、そこにはあれだけ戦闘があったにもかかわらず、相変わらずケーキ屋の紅茶とロールケーキを食べ続ける、さっきカイテイのことを無視していた男がいた。
まさか………あの男もバグスターか!
「………あぁ、美味しかった。定員さん、お勘定………あれ、いないな………まああれだけの騒ぎ、みんな逃げるか。………さて、会うのは初めてだね。聖魔騎士ブレイブ。俺はゲーム「TADDLE FANTASY」ラスボス、勇者ディーノだ。宜しく頼む」
「………術式レベルHUNDRED! 変身!」
【ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!辿る歴史!目覚める騎士!タドルレガシー!】
グラファイトに助けられたなど、絶対に認めん………!
お読みいただきありがとうございました。
戦争編の22話の冒頭まで、話が戻っています。