仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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第3話:謎のFantasy

飛彩さん視点

 

 …………あれからしばらく攻防が続くが、一向に決着がつかない。何をやっても同じ攻撃力で、毎回相殺し合ってしまう。無意味に時間だけが流れていく。

 

「ブレイブ、このままでは永久に終わらなさそうだな・・・・・・・・・・・・」

 

 向こうも理解しているようだ。一か八か、決めてやる!

 

「これで・・・・・・・・・・・・終わらせ!?」

 

 決め技を放とうとした俺の体に何かが投げつけられた。見ると、そこにはガシャットギアデュアルβが落ちている。誰かが俺に向かって投げたようだ。

 

「これは………?」

 

 拾い上げてみてみると、真ん中に綺麗に線が書いてある。………そうか!

 

「物は試し…! 俺に切れないものは、無い!!!」

 

 空中に放ったデュアルβに一閃、線をなぞるように真っ二つに切り裂いた。

 

【TADDLE FANTASY…Let's Going King of Fantasy!】

 

【TADDLE LEGACY】

 

「術式レベルHundred fifty」

 

 二つのガシャット、タドルレガシーとタドルファンタジーを起動し、ゲーマドライバーに差し込む。

 

【デュアル!ガシャット! ガシャット! ガッチャーン! デュアル・レベルアップ!

辿る巡るRPG! タドルファンタジー! アガッチャ! 辿り着いた世界! 神々のレガシー!】

 

「本当に変身できるとはな………」

 

 正直賭けの要素がかなり強かった。成功に胸をなでおろし、同時に自分に備わった強大な力に気付く。

 

「フン!」

 

 いつもと同じように空中に魔法の剣を展開する。ところどころ黒い剣が目立つが、いつもの倍ほどの剣が出現した。

 

 お互いの飛ばした剣が交錯し、相殺し合って消えていく。当然数が多い俺のほうに軍配が上がった。

 

「ぐあっ…………くそ!」

 

 苦し紛れに障壁を張っている。前までなら破れないが、今回はどうだ? 拳を握って一撃、多少の抵抗を感じたが、拳は障壁を突き破り、そのままディーノの命中した。

 

 距離を取ろうとするが、追いすがって切りつける。

 

「これで………終わらせる!!」

 

【FANTASY・LEGACY CRITICAL FINISH!!!】

 

 ディーノは炎を、俺は剣を氷に変えて撃ち込む。お互いの剣が交錯し、俺に炎は届かない。目の前には、氷図家になったディーノの姿があった。ガラガラと崩れ、消えていく。

 

「…………よし………」

 

 あのまま戦いが続いていたら恐らく相打ちになっていただろう。そう考えると寒気がする。だが、勝った。周りを見回すが、誰もいない。

 

「………このデュアルβは………誰が………?」

 

 誰もいない虚空に向かって、俺はつぶやく。静まり返った場所で、風の音だけが嫌に大きく感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???視点

 

「勇者が一人に、魔王が二人………か……なかなか良かったぞ」

 

「有難うございます。 それで、この後はどうしましょう?」

 

「そうだな………ブレイブのデータはこれくらいでいいだろう……次はスナイプだ」

 

「分かりました。少々お待ちください」




お読みいただきありがとうございました。
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