仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
飛彩さん視点
…………あれからしばらく攻防が続くが、一向に決着がつかない。何をやっても同じ攻撃力で、毎回相殺し合ってしまう。無意味に時間だけが流れていく。
「ブレイブ、このままでは永久に終わらなさそうだな・・・・・・・・・・・・」
向こうも理解しているようだ。一か八か、決めてやる!
「これで・・・・・・・・・・・・終わらせ!?」
決め技を放とうとした俺の体に何かが投げつけられた。見ると、そこにはガシャットギアデュアルβが落ちている。誰かが俺に向かって投げたようだ。
「これは………?」
拾い上げてみてみると、真ん中に綺麗に線が書いてある。………そうか!
「物は試し…! 俺に切れないものは、無い!!!」
空中に放ったデュアルβに一閃、線をなぞるように真っ二つに切り裂いた。
【TADDLE FANTASY…Let's Going King of Fantasy!】
【TADDLE LEGACY】
「術式レベルHundred fifty」
二つのガシャット、タドルレガシーとタドルファンタジーを起動し、ゲーマドライバーに差し込む。
【デュアル!ガシャット! ガシャット! ガッチャーン! デュアル・レベルアップ!
辿る巡るRPG! タドルファンタジー! アガッチャ! 辿り着いた世界! 神々のレガシー!】
「本当に変身できるとはな………」
正直賭けの要素がかなり強かった。成功に胸をなでおろし、同時に自分に備わった強大な力に気付く。
「フン!」
いつもと同じように空中に魔法の剣を展開する。ところどころ黒い剣が目立つが、いつもの倍ほどの剣が出現した。
お互いの飛ばした剣が交錯し、相殺し合って消えていく。当然数が多い俺のほうに軍配が上がった。
「ぐあっ…………くそ!」
苦し紛れに障壁を張っている。前までなら破れないが、今回はどうだ? 拳を握って一撃、多少の抵抗を感じたが、拳は障壁を突き破り、そのままディーノの命中した。
距離を取ろうとするが、追いすがって切りつける。
「これで………終わらせる!!」
【FANTASY・LEGACY CRITICAL FINISH!!!】
ディーノは炎を、俺は剣を氷に変えて撃ち込む。お互いの剣が交錯し、俺に炎は届かない。目の前には、氷図家になったディーノの姿があった。ガラガラと崩れ、消えていく。
「…………よし………」
あのまま戦いが続いていたら恐らく相打ちになっていただろう。そう考えると寒気がする。だが、勝った。周りを見回すが、誰もいない。
「………このデュアルβは………誰が………?」
誰もいない虚空に向かって、俺はつぶやく。静まり返った場所で、風の音だけが嫌に大きく感じた。
???視点
「勇者が一人に、魔王が二人………か……なかなか良かったぞ」
「有難うございます。 それで、この後はどうしましょう?」
「そうだな………ブレイブのデータはこれくらいでいいだろう……次はスナイプだ」
「分かりました。少々お待ちください」
お読みいただきありがとうございました。