仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
エクラ=レイさん、誤字報告、感謝します。
朝早く、「花家ゲーム病クリニック」の扉をたたく音がする。なぜか急ぎを感じる風に大きな音で乱暴な音という感じではなく、絶妙に中にいる人物に聞こえるように、しかしあまりうるさい音という感じがない。
大抵いつも、ドアを破らんばかりのけたたましい音とともに、担がれた患者が入ってくるのが普通だが…
ま、まさか電気、水道、ガスの集金か? 金、足りるよな………?
「…………すみません、
財布の中身を確認していると、訝しんだような声が聞こえた。…ええいままよ。行くだけ行って、金が足りなかったらお帰り願おう。
「はいは………えっと、どなた?」
ドアを開けると、目の前に金髪の女がいた。それも昔の貴族が来ているようなドレスを着ている。ゆっくりと首を後ろに回し、カレンダーの日付を確認する。………今日はハロウィンではない…と。
「御機嫌よう、花家大我様。
「え? あ? う? その、ええと? お、お気になさらず………?」
急に大人顔負けの自己紹介。対応にただただこまる。しかも誰なのかほとんどわからない。
………っやばい、俺とこの女で使っている漢字に数の量が違いすぎる…これじゃ、俺がアホみたいじゃねぇか!………っと、メタいな。
「………え~っと、すまんが結局誰なんだ? 肩書や名前だけじゃわからないんだ」
そう言うと、その女は花のようにふわりと微笑み、口を開いた。
「うふふ…それでしたら、ゲーム「ときめきクライシス」のラスボスバグスター、と言えば宜しいかしら?」
「な!?」
とっさにその場から飛びのき、距離をとる。ゲーマドライバーを腰に巻き、ギアデュアルβをもって睨みつける。
「てめぇ、何が目的だ?」
「あらあら………そんなに怖い顔をしないで下さいまし。年上の殿方に睨まれてしまったら、どんな女性でも恐がってしまいますわ………どうか落ち着いて貰えないでしょうか?」
しばらく無言でにらみ続けてみたが、完全にどこ吹く風だ。まったく動じずにニコニコ笑ってやがる………
「………わかった………まあ話だけなら聞いてやる。何の用だ?」
そして、俺のある意味での地獄の幕開けとなった呪文がこの直後に放たれた。
「………実は私、貴方に、花家大我に恋をしてしまいましたの。なので、できれば此方で貴方の仕事のお手伝いをしたいのですけれど………いかがかしら?」
「………………は?」
お読みいただきありがとうございました