仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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第12話:Mたちの窮地

同日・夜23時05分飛彩さん視点

 

「我の相手はお前か………勇者よ」

 

 目の前に立つベイオウルフを睨みつける。

 

「初めに合った時は負けたが………今度はそううまくいくと思うな」

 

「フン………多少レベルが上がったようだな」

 

 自分のガシャコンソードをを氷モードに換え、奴の近くの地面を凍らせる。氷に足を取られたところを一気に切り込んだ。

 

「ぬ………少しはやるようになったな………」

 

 奴の刃渡り2メートルはあろうかという剣を砕き、奴を切りつける。

 

「…ッチ………[クダケチール]」

 

「させるか![クダケチール]!」

 

 多少の気恥しさを思いながら大きな声で呪文を唱える。僅かに拮抗し、やがて俺の呪文が奴の呪文を押し切った。

 

「………グ………!」

 

「終わりか? 魔王!」

 

「………………フ………フフ………フフフ………見事だ勇者。よもや我の脇差を壊すとはな………」

 

「………何?」

 

 奴が空に手を振ると、目の前の空間がゆがみ、奴はその中から大きな長刀を取り出した……………

 

「バ………バカな! 大きすぎる!」

 

 それもそのはず、奴が振り上げた刀は、刃の部分だけで8メートルほど。

5メートルの巨躯を誇る奴よりも、ずっと大きい!

 

「見せてやろう、我の奥義を![クダケチール]!!!!!!!」

 

 奴は自分の長刀に呪文をぶつけた。

 

「勇者よ、これは今お前が使っている氷と炎の魔法剣と同じものだ。受けてみろ………

邪王穿天剣!!!!!!!」

 

 とっさに剣でガードしたが、衝撃までは止められない。

俺は大きく吹き飛ばされ、そのまま意識を失ってしまった………

 

「フン………他愛もない………後は………」

 

 

 

 

 

同日・夜23時05分貴利矢さん視点

 

「さーて、俺の相手はどいつだ?」

 

「ワターシが行くヨ~~たま~にはバイクとバイク(自転車)もイーんじゃナーイ?」

 

「おおっとォ、おいィらも行くぜぇ!野郎三人でツーリングだァ!!!地獄のなァ!!!!!」

 

 よりによって俺だけ二対一かよ………

 

「行くぜぇ!!レェーススタァートォー!」

 

「キーミに仕切ラレ~ルの癪だね~」

 

「待てこらぁ! 【爆走!CRITICAL STRIKE】

 

 バイクに乗って全速力を出すが、全く追いつかない。

 

「あんたら早すぎだろ!」

 

「マ~人間でも自転車デ時速223キロは出せるからネー」

 

 マジでバケモンじゃねぇか………考えているうちに、急に後ろから何かがぶつかってきた。

 

「よそ見は禁物だぜ!にいちゃァん!!」

 

「なろ…! いつの間に後ろに!?」

 

「二人で話すのに夢中になってる隙になァ!!!」

 

 この野郎………そういえば「爆走バイク」ってもともとこういう何でもアリのゲームだったけ………」

 

「そぉらァ!遅い遅いィ!!」

 

 ガルーダが恐ろしい速度で遥か前に消えたと思ったら、とんでもない速度でUターンして戻ってきた。しかもウィーリー走行で前輪から刃が出てる。

 

「うっそだろおい!!」

 

 金属同士が削れる音がし、俺の乗っていたバイクが粉々に吹き飛んだ。

俺は地面を転がって頭を強く打った。いつの間にか変身は解けていて、俺の意識は遠のいていった………

 

「イヨッシャー!!!」

 

「やるネーガル~ダ!!」

 

「お前何にもしてねェだろォがァ!!!」

 

「「さてと後は………………」」

 

 

 

 

 

 

同日・夜23時05分黎斗視点

 

「ヴァハハハハハ!! こいィ!」

 

「………死ね………」

 

 目の前のクリスがハンドガンの弾を連射する。2発ほどは避けたが3発目が命中した。

 

「うが………げべべべべ!!!」

 

 怯んだところに今度はサブマシンガンが殺到した。

 

「ぎゃばばばば!!! こらぁ!! ハメるな!!」

 

「怯んだゾンビを集中狙い………文句を言われる筋合いはないな」

 

 物陰に転がり込み、キメ技スロットホルダーにデンジャラスゾンビガシャットを差し込み、ボタンを押す。

 

【CRITICAL DEAD】

 

 私の分身が何十人も地面から飛び出し、私もそれに紛れて飛び掛かる。

 

「さぁ! 本物の私を見つけてみろぉ………って」

 

 クリスを見ると、何か石のようなものを投げつけてきた。その石は円を描くように固まる私が混ざる分身集団の真ん中へ転がり込んだ。それは………手榴弾だった。

 

「あ…………………うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

 手榴弾は大爆発を起こし、せっかく出した私の分身はすべて消えてしまった。

 

「敵が多人数の時は重火器を使う………当然だ。さて………最後に一人残ったお前が本物だな?」

 

 目の前にショットガンの銃口がにゅっと現れ、直後に火を噴いた。

 

「ぐあっ………!」

 

 散弾が私の体に命中し、私は後方へ吹き飛んだ。変身が解除され、私はその場に崩れ落ちた。

 

「フン………さて、後は………」

 

 

 

 

 

 

同日・夜23時10分永夢視点

 

 僕自身もNeo-ガットンには力が劣っていたが、何とか勝負は続いていた。気が付くと辺りは敵だらけになっていた。まさか………みんなやられてしまったのか?

 

「勇者は倒した………後残っているのはお前だけだ」

 

 よそ見をしている間にNeo-ガットンの拳が僕を打ち抜き、僕は遥か後ろへ吹き飛んだ。壁を一枚ぶち破り、奥の壁に激突して変身が解けてしまった。

 

「ここは………病室………?」

 

 間違いない。ここは西都大学附属病院の病室だ。よく見かける壁、机、テレビにベッド。

 

「え………せんせー?」

 

 誰かの声が聞こえた気がするけど、兎に角早くここを離れなくちゃまずい。患者さんが巻き込まれでもしたらシャレにならない。重い体を引きずって変身しようとするが、マキシマムマイティXガシャットは砕けてしまっていた………そんな………くそ!

 

「大大大変身!」

 

【ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!マイティアクションX!

アガッチャ!ぶっ飛ばせ!突撃!ゲキトツパンチ!ゲ・キ・ト・ツ・ロボッツ!】

 

 病院から飛び出して再びNeo-ガットンに殴りかかるが、全く効かない。

 

「一対多数は気が引けるが………恨むなよ。[クダケチール]」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 避ける間もなく極大呪文に飲み込まれ、空高く打ち上げられる。何とか着地をしようともがくが…

 

「そぉらァ!」

 

 空中をジャンプしたガルーダにバイクごと体当たりされてさらに横に飛ばされた。

地面をボールのように転がり、やがて止まる。ベイオウルフ、ガルーダ、カヴェンディッシュ、クリス、Neo-ガットン………敵が多すぎる。さらに魔の悪いことに、なぜか遠くから三体の別のバグスターが飛んできた。

 

「エグゼイド………これで、戦争は終わりだ………!」

 

 ベイオウルフが僕の目の前に立ち、剣を振り上げる。

 

 

………………………終わり…………か…………

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