仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
貴利矢視点
「このままゴールすりゃあ俺の勝利だァ!負けた場合はキッドと同じ、ペナルティが待ってるぜぇ!」
叫ぶと同時に、ガルーダは思いきり速度を上げ、はるか彼方に消えていった。
「ぐ………ちっくしょう!」
「………!」
このままじゃ絶望的だ。確かキッドの能力は「ダンスに負けた方は全ライフの50%カット」だった………レースで負けたうえに、そのあとレース後に乱闘があるんだ!勝つのは厳しい………!
「何とかこの状況を打破したいんだろう?九条先生?
この私が、策を授けてやろう!ヴァーハッハッハ!!」
「そりゃありがてぇ………!? 何でいんの神!?」
ふと横を見ると、腕を組んで立っている檀黎斗がいた。
「ん? 私がドレミファビートに自主的に戻った時、君がセキュリティ設定をしなかっただろう? あれは私が中に入ったからと言って自動的に檻になるわけじゃないぞ。
まぁいつもはポッピーがやっていたから、君は知らないかもしれないけどなぁ!
ヴァーーーーーーーーハハハハハハハハハ!!」
マジか………知らんかった………これヤバイ奴やん。
「………まあ今はいいや! その策、教えてくれよ!」
「良いだろう! 教えてやる! ガシャットを抜き、変身解除! 以上だ!」
「………はい?」
「オンラインゲームあるあるだ! 回線を切ってログアウトすれば、君がその直前にどれだけ不利だったとしても勝負無し! さあ早くやるがいい!」
………なるほど、ねぇ………確かにこのままじゃ勝つ見込みはゼロだ。素直に変身を………
[おめさんとはいつか、バイクでツーリングしてみてもいいかもしんねぇなぁ。気が合いそうだぁ]
[二人でツーリングでもどォだ?]
[俺たちは圧倒的に勝ちたいわけじゃねェ。正々堂々とやらなくちゃいけねぇんだ]
「………………ダメだ。逃げられない………!悪い飛彩、俺にもう少し付き合っちゃくれねぇか?」
「……………良いだろう」
「………そういうことだ。神、悪いが、あんたの策をどぶに捨てちまうことにした」
檀黎斗はにやにやと笑っている。そのまま横を通り過ぎようとしたその時、
「君ならそう言うと思ったよ、九条先生。良いだろう、では
「………はい?」
思わず「あんのかよ!?」と転びそうになった。………今バイクでよかった………
「一つだけな………これで策は最後だ。
よく聞けよ………? 「ゲームのデンジャラスゾンビには馬はいない」それだけだ」
それだけ言うと、檀黎斗はそのまま消えていった。
「飛彩、花家先生に電話頼む」
「? ………あ、ああ」
「はい、もしもし。此方、花家ゲーム病専門クリニックですわ。
私はアルバイトをやっておりますエリーゼと申します。其方のお名前をお聞きしても?」
………誰? ………ま、まあいいや、とりあえず変わってもらおう。
「えーと、聖都大学附属病院で監察医兼、電脳救命センターCRで仮面ライダーレーザーをやっております九条貴利矢と申します。そちらに西馬ニコさんいらっしゃいませんか?」
「承知いたしました。しばらくそのままでお待ちください。九条様」
………いや、本当に誰?
「何? アタシ忙しーんだけど?」
「ニコちゃん急にごめんね、聞きたいことがあるんだけどいい?
「マイティアクションX」か、「デンジャラスゾンビ」に乗り物って出てくる?」
「は? ええと、「マイティアクションX」にはクリア得点でチョー早く移動できるバイク、「デンジャラスゾンビ」には確かラストの爆発オチの前でキャラが町から脱出するときにバイクに乗ってたよ。………それが?」
「………ん。ありがと。それで十分。じゃーね
悪いんだけどさあ飛彩、スロットに付けてあるガシャットを俺のベルトにさしてくんない?」
「ん? ああ………これだな」
【暴速HORSE!】
【ガッチャーン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!アガッチャ!高速!音速!光速!暴速ホース!】
変身すると同時に自分の体に変化が起きた。
まず体が真っ白な白馬になり、背中にサドルが現れ、前に神が乗った時よりも乗りやすくなった。おまけに乗っているブレイブにも影響が現れ、腰から下、足にまで真っ白の鎧がブレイブに装着された。
「すげぇ! 力がみなぎる! これなら勝てるかもしんねぇ!」
ガルーダ視点
俺の余裕の勝利かと思っていたが、どうやらそう簡単にはいかねぇみてぇだ。
「そう来なくっちゃなァ! さあ、来なレーザー!!!!」
お読みいただきありがとうございました。
ついに貴利矢、爆速ホースを使いこなす。
永夢が使い物にならんので、貴利矢の相方をクビにしました。