仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
開戦
永夢視点
………今、僕の目の前にはハイパー無敵ソルティが立っている。
「………やはり、最後はあなたと私、こうなると思っていましたよ」
「まあ、お互いに無敵だからね。宿命でしょ」
「………まったくそのとうりですね。………培よ」
「ちょっと待った」
「………何か?」
変身を中断されて、無敵ソルティは訝し気に眉をひそめた。
「ずっと気になってたんだ………どうして君たちは、僕らと戦うんだい?」
そうだ。パラド達の時とは違い、僕たちはいまだに彼らの根本的な理由を知らない。
「………これは、真面目に答えなければいけないようですね」
「うん、隠さずに、話してほしい。ずっと気になってたんだ。
君たちは、正々堂々が過ぎる。いつも、正面から。人質なんか取らないし、大抵の特殊能力も全部相手に話してしまう。君の無敵の能力しかり、海帝の即死攻撃なんてその典型だ。言い出さなければ、多分どんな敵でも倒せる………それこそ、無敵の力を持つ僕でも。
君たちには、僕には人の心があるように思うんだ。優しくて、正直で………真っすぐな………」
つまるところ、それがすべてだ。徹底しすぎたフェアプレイ。必ず、変更不可能な自身のレベル以外はすべて相手に合わせる行動。 まるで………
「まるで………時代劇に出てくる志士みたいだ
それに何より………君たちの名前もそうだ。
ベイオウルフ、あれは北欧神話のドラゴンと相打ちになった英雄じゃないか。
ガルーダはインド神話の神鳥ガルダ。乗っているバイクのイダティーンも、仏教天部の最速の神、韋駄天。
クリスはゾンビを倒すというだけでほぼいい奴のはずだし、
キッドもせいぜい《やんちゃ坊主》程度の意味しかない。
グリフォスも戦闘機ゲームの主人公の名前だし………………
君たちは、まるで………誰かのために、命を賭けて戦っているみたいだ」
「………………いつか、気づくと思っていましたよ。そうです。
ガルーダやキッドは元から悪い奴と言うことはなく、
その他の仲間たちはガシャットでしかゲームが存在しないため自分で自分に名を付けました。
それぞれがそれぞれ、その名に恥じない存在になることを願って………
いいでしょう、お話しします。この戦争が起きたわけを、なぜ戦いが起きたのか、
なぜ我々が戦うのか、名前の意味、そしてこの階級の順列………すべてお話ししましょう。
………ですが、1つだけ。全てを知った後、私と全力で戦ってもらいます。命を賭けて、
手加減は無しです。約束できますか?」
「………分かった。聞かせてくれ」
「分かりました……………」
ハイパー無敵ソルティ視点
ついに戦いが始まると思ったら………まあいい。彼にはすべてを知ってもらおう。
「………………まず、私たちが生まれたころから話しましょうか………」
さあ、真実の扉が開かれます。