仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
「エリーゼお姉さん! 見てみて! 外にお花が生えてたんだ!」
「あら、勝手に外に出てはダメじゃない………まあいいわ。ありがとう。私のために摘んできてくれたのかしら?」
「うん!!」
僕の名前は、よくわからない。でも一つだけわかるのは僕が「ハイパー無敵」というゲームのキャラクターってことだけ。みんなは僕のことを「ソル」って呼ぶんだ。
僕の摘んだ花を受け取って、優しく微笑んでくれるのは僕の………いや、皆のお姉さんでお母さん、エリーゼ。
「あまり一人で外に言ってはダメよ?」
「へへ、ごめんなさーい」
「ぐしゅ………うう………おねえさーん………」
「あら、マオ、どうしたの?」
向こうから泣きべそをかいたマオがきた。マオは何かのゲームの魔王だからマオ。
「キッドが僕のマントとったぁ………ぐすん………うぇぇぇえぇぇええぇ!」
その場で膝をついてわんわん泣き出しちゃった。
「マオはおっきいのにだらしないなぁ。よし、僕が取り返してやるよ!」
早速マオが逃げてきた道を行くと、マントをきてへんなポーズを決めるキッドがいた。
「おい! マオにマント返せよ!!」
「なんだよソル! 俺のだぞ!」
二人で引っ張っていると、マントがビリリ!!!!と言う音と一緒に破けちゃった………
「びええええええええ!!!!!!」
後ろからトボトボついてきたマオが大泣きした。やべ………
「………二人とも? 今すぐそこに正座なさい………」
「「………っひ………」」
「………二人とも、早く来なさい!」
「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!! ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!」」
この後滅茶苦茶お姉さんに怒られた。
「………お姉さん、怖かったぁ………」
「っへ、ビビってやんの」
「キッドも足震えてるぞ!!」
もう、もとはと言えば………
「キッドが悪いんだぞ。マオのマント取るから」
「仕方ないだろ? 貸せっていっても貸さねぇんだもん。だいたい、破いたのお前じゃん」
「キッドが悪い!」
「ソルだ!!」
「「こいつ!!!」」
「………二人とも?」
「「………っひ………」」
………いつも優しくて、綺麗なエリーゼお姉さん。
………だけど、怒るとメッチャこえーーーーーー!
「喧嘩するたびに二人ともお説教よ。二人とも覚えてらっしゃい」
「「………はーい」」
「さ、マオ、破れたあなたのマントを取ってきてちょうだい。できる限り縫ってあげるわ」
「ぐす………うん………」
次の日、黒いマントに白い糸と言うかなり目立つ方法で縫われたマントをマオは嬉しそうに着ていた。
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ここには、いろんなバグスターがいる。
エリーゼお姉さんは孤児院のシスターって感じだ。
皆に頼られていて、お世話して………皆のお母さん。
「あら、どうしたのソル? 一人で………眠れないかしら?」
「ううん………お姉さん、本で読んだんだけど、この世界には「人」っていうものもいるんでしょ?
僕、いつか会って見たいなぁ………皆で仲良く、楽しく暮らして………」
そう言っていると、急にお姉さんが笑い出した。
「………どうしたの?」
「うふふ………ソルはいい子ね、だけど、あれはおとぎ話の本よ、「妖精」や「天使」みたいに、「人」はこの世にはいないのよ」
「………ふぅん、そうなんだ………なーんだ」
今、一瞬だけお姉さんがすごく悲しそうな顔をしていたような気がするけど、気のせいだろ。
今は笑ってるしね。
お読みいただきありがとうございました。
ソル=ハイパー無敵ソルティ
キッド=ステップ・キッズ・キング キッド
マオ=魔王ベイオウルフ
エリーゼお姉さん=リリム・シフォン・エリーゼ