仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
(何が起こったんだ!? 何も見えない………!)
視界が全く見えない中、銃撃のような音がする。同時に、誰かの悲鳴も。
「おい! ソル! 俺だ!」
「…パラド!?」
急に襟のあたりを掴まれ、どこかへ引っ張られた。
「とっさに目を隠したからな………お前、目は?」
「見えない………」
「じゃあ、ここにいろ。俺が入ってきた奴らをたたき出す」
「………何が起こったんだ………?」
「………いきなりライドプレイヤーが入ってきた。詳しくは分かんねぇ」
それだけ言って、俺の近くからパラドの気配が消えた。
「………う………」
だんだん、目が慣れてくる。そして………
「………ッひ……………」
目の前には、倒れ伏す仲間たち。10………いや、もっと………?
「………くそっ!」
俺の方に駆け寄ってナイフを振りかざしたライドプレイヤーに上段蹴りをたたきこむ。その変身が解けて………
「………自衛隊?」
その場に倒れたのは、どこからどう見ても自衛官だった。
「………なんで………?」
どうして、人間が………?
答えが頭をよぎるよりも先に、向こうから何人かのライドプレイヤーが吹っ飛んできた。
「くッ………てめぇら! いったい何のつもりだ!?」
通路の壁から向こうを見ると、パラドが何十人ものライドプレイヤーに囲まれていた。
パラドはライドプレイヤーの撃つ銃弾を避け、また何人か吹き飛ばす。地面に倒れたライドプレイヤーの変身が解け、自衛官が苦悶の声をあげた。
「………!? ソル!? おまっ何でここに!」
俺の姿を見たパラドがこっちに駆け寄ってきた。気づけば俺の後ろにはライドプレイヤーがナイフを振りかぶっている。白刃のナイフが俺の体に迫り………
割り込んできたパラドの体に深く突き刺さった。
「………! ぱ、パラドォォォォォォ!!!」
ライドプレイヤーを思い切りぶん殴り、パラドを支える。
「ぐっ………おい、ソル………」
「なんだ?」
「俺を………置いてけ………二人とも死ぬことはねぇ………いいか?いちいち死にそうな仲間助けて時間食って、おまけに自分まで危険にさらして………そんなことになるくらいなら、俺を捨てろ」
俺は………俺は………
ゆっくりとパラドから手を放し、走り出す。見捨てた俺は泣いていて、見捨てられたパラドは微笑んでいた。
パラドの周りをライドプレイヤーが取り囲んで………そこで俺は見るのをやめた。
「っへ………心配すんなよ。生きれるんだったら、俺も生きるさ………」
そう、パラドの声が聞こえた気がした。
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