仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
「皆! 俺たちラスボス系のバグスターが、必ず平和な未来を手に入れて見せる!」
ラスボスバグスターが全員集まり、もう一度皆の前で戦いをすることを宣言した。
一つ、また一つと拍手が広まり、ついには声援になった。
戦う力のない
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その後、いったん解散して、作戦を練ることになった。
その時に、不意にパラドに呼び出された。
「どうしたんだ? パラド」
「来たか、ソル」
実際、パラドに呼び出されたのは初めてだ。何かあったんだろうか?
「ラスボスバグスターの統括だけどな………
リーダー、お前がやってくれ」
「………は?」
「だから、リーダーはお前が頼む。お前が皆を引っ張るんだ」
………いやいや、意味が分からない。なんでだ?
「なんで俺なんだ!? パラド、お前は
「………………………………………………………………………………………………
まあ、俺は
何言ってんだ? そんなもの………………!
「パラドクス………
「………そうだ。俺の名前には、βが入る。だから、いるんだよ。俺はもう一人
そいつの名前は、パラドクス。そいつが元々先の戦争でバグスターが世界を支配するっていう陰謀を企てた張本人で、すでにそいつは何人かの命を奪って………いや、
「………で、でも! でも俺も! 俺も間違えた! 俺にも罪は___」
何とか反論しようとしたが、パラド………いや、パラドβは首を少し振った。
「俺がいなけりゃ、ああはなってねぇ。それに、俺がああしなけりゃ、まだ人間との共存に可能性はあった。潰したのは、俺だ。お前じゃない。お前はその被害者だ」
「でも………! 俺には、できない………!」
「大丈夫、大丈夫だ。一度間違えたなら、二度はへまはしねぇ。間違なかったり、失敗しない奴が強いんじゃねぇ。間違えたり、失敗して自分を正せる奴が強くなっていくんだ。
前者はただのたまたまうまくいけた奴だ。本当の強さじゃない
……………………………俺は、お前らとは一緒に戦えない。俺は一人で、でもお前らと共通の到達点をめざすよ。皆を、仲間たちを、頼んだぞ」
そう言うと、パラドは優しく笑った。悲し気に、力なく、はにかむように………
「俺、で………いいのか?」
「お前以外にいねぇよ。
海帝は頭かてぇし、
キッドは馬鹿じゃん?
マオは伸びしろもあるしやる気になれば強いけど小心者だし。
お前以外は全員アウト。失格だ」
「パラド………!」
………泣いたのは生まれて初めて、だと思う。止めどなく、後から後から止まらない。
「パラド
「ぐすっ………なんだよ、それ………」
「確かなぁ………何かの本を読んだとき、たまたま見つけたんだよ。どっかの国の言葉で、「心」って意味だ………っへ、あいつと俺は服も一緒だし、変えねぇとなぁ。同じだったら敵味方が混乱しちまう。白いスーツってのも悪かねぇな」
「………分かった。任せてくれ、Obi。俺が必ず、バグスターの未来を切り開いて、あの日の過去に決着をつける。約束だ」
「ああ。約束だ。守れよ?」
そのまま、俺はObiと別れた。
Obiパラドクス視点
「………さーて、こっから忙しくなるなーと」
………もう一人の俺と、俺の心はつながってる。だから、向こうが俺の存在に気づいていないのもわかる。あいも変わらず、人間への贖罪しか考えてねぇみてぇだな。さらっと裏切った他のバグスター連中のこと忘れてんじゃねぇだろうな?
「パラドクス、俺はお前、お前は俺だ………………
だけど、俺とお前は違う。俺はバグスターなんだ。生涯最期の瞬間までバグスターの味方だ。
当り前だ。人間は人間の味方を、サルはサルの仲間を、バグスターはバグスターを支えればいい。
俺は
実はバグスター連合で最強は、エリーゼでもハイパー無敵ソルティでもなく、Obiパラドクスだったりします。
勝つことにすべてを捧げ、全体の勝利のために数人の仲間の命の犠牲もいとわず、自身の犠牲も必要ならば良しとする姿は、ゲームの結果にすべてを捧げたゲーマーそのものですね。