仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
その日、ラスボスバグスター精鋭団連合自由解放軍、通称バグスター連合が発足され、正式に
やはり皆Obiがリーダーだと考えていたらしく、最初はかなりざわついた。が、皆俺のことを認めてくれたらしく、特に問題はなかった。
「最終確認だ。俺たちは一般の人間は襲わないし、極力迷惑もかけない。
目標は飽くまで仮面ライダーの討伐だ。 主力の仮面ライダー連中さえ倒せれば残った人間はほとんど脅威じゃない。向こうから攻撃を仕掛けてくることはないだろう………………
問題は、エリーゼさんだ。 きっと、エリーゼさんは心から人間を憎んではいないと思う。俺たちに人間の存在を教えなかったのは、俺たちの夢をつぶさないように、そして、俺たちが人間と争わないためだった………と思う。だから、どうだろう? あの人だけは、この戦いがつらくなったら、いつでもこの連合を抜けられるようにするのは?」
かなり無茶な発言だったが、すんなり受け入れられた。
皆も、エリーゼさんのことを慕っている証拠だ。
「フン、しかし、いつも「俺」と言っていたお前が「私」なんて言い出すとはな、ソル………」
「フフ…マオ、あなたもずいぶん自信に満ち溢れた口調になってますよ?」
「………………我は、あの日、何もできなかった。ただおびえ、逃げ、震えることしか………あの日のままでは我は一生勝てん。何も守れん。
まあ、安直だが中身から変わろうとな………それに、あの口調と自信のなさでは確実に敵に付け込まれる。偉そうで、何を考えてるのか分からん方がいいだろう?」
「まあ、そうかもしれませんね………………それは、貴方の思い出の詰まった服を一切捨てたのにも同じ意図が?」
「戦闘と、服は何の関係もない。それに、あれは我の弱さの象徴だ。見た目だけ強そうな服で、実際はただの泣き虫………それならば、今の方がいくらかましだ。………それともう、マオとは呼ぶな」
「………? では何と呼べば?」
「………ベイオウルフ………とな。
国と民を守るため、竜と戦い、相打ちになった英雄と聞く………我の目標だ」
「なるほど………分かりました。ベイオウルフ。少しいいですか?」
話を終え、歩き出す。本当はこの後すぐにインターネットに潜入してダウンさせ、人間を殺さずに感染して怪人体になるつもりだったが、まだやることがある。
「ソル、何処へ行く?」
「ちょっと行くところがありまして」
「そうか………お前も、何かよさげな名があれば決めておくといいぞ」
「ええ。そうしましょう」
………ベイオウルフには悪いが、私の名前はこのままでいい。私は、英雄になる気はないんだ。ただ、仲間が普通に生きられればそれで………………
そんな奴は、英雄なんかじゃないだろう?