仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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0-10話:もののけ姫

 その日、ラスボスバグスター精鋭団連合自由解放軍、通称バグスター連合が発足され、正式に()がそのリーダーと言うことになった。

 

やはり皆Obiがリーダーだと考えていたらしく、最初はかなりざわついた。が、皆俺のことを認めてくれたらしく、特に問題はなかった。

 

「最終確認だ。俺たちは一般の人間は襲わないし、極力迷惑もかけない。

目標は飽くまで仮面ライダーの討伐だ。 主力の仮面ライダー連中さえ倒せれば残った人間はほとんど脅威じゃない。向こうから攻撃を仕掛けてくることはないだろう………………

 

問題は、エリーゼさんだ。 きっと、エリーゼさんは心から人間を憎んではいないと思う。俺たちに人間の存在を教えなかったのは、俺たちの夢をつぶさないように、そして、俺たちが人間と争わないためだった………と思う。だから、どうだろう? あの人だけは、この戦いがつらくなったら、いつでもこの連合を抜けられるようにするのは?」

 

 かなり無茶な発言だったが、すんなり受け入れられた。

皆も、エリーゼさんのことを慕っている証拠だ。

 

「フン、しかし、いつも「俺」と言っていたお前が「私」なんて言い出すとはな、ソル………」

 

「フフ…マオ、あなたもずいぶん自信に満ち溢れた口調になってますよ?」

 

「………………我は、あの日、何もできなかった。ただおびえ、逃げ、震えることしか………あの日のままでは我は一生勝てん。何も守れん。

まあ、安直だが中身から変わろうとな………それに、あの口調と自信のなさでは確実に敵に付け込まれる。偉そうで、何を考えてるのか分からん方がいいだろう?」

 

「まあ、そうかもしれませんね………………それは、貴方の思い出の詰まった服を一切捨てたのにも同じ意図が?」

 

「戦闘と、服は何の関係もない。それに、あれは我の弱さの象徴だ。見た目だけ強そうな服で、実際はただの泣き虫………それならば、今の方がいくらかましだ。………それともう、マオとは呼ぶな」

 

「………? では何と呼べば?」

 

「………ベイオウルフ………とな。

国と民を守るため、竜と戦い、相打ちになった英雄と聞く………我の目標だ」

 

「なるほど………分かりました。ベイオウルフ。少しいいですか?」

 

 話を終え、歩き出す。本当はこの後すぐにインターネットに潜入してダウンさせ、人間を殺さずに感染して怪人体になるつもりだったが、まだやることがある。

 

「ソル、何処へ行く?」

 

「ちょっと行くところがありまして」

 

「そうか………お前も、何かよさげな名があれば決めておくといいぞ」

 

「ええ。そうしましょう」

 

 ………ベイオウルフには悪いが、私の名前はこのままでいい。私は、英雄になる気はないんだ。ただ、仲間が普通に生きられればそれで………………

 

そんな奴は、英雄なんかじゃないだろう?

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