仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
パラドクス視点
「さて、他のところも始まったみたいだな。俺らもぼちぼち始めるか。パラドクスVSObiパラドクス、夢の対決。完全決着編だ。悔いの残らないよう、全力で行こうぜ? なあ、俺?」
「ま………まて………」
「ん? どうした? 逃げるのか?」
俺はこの直前、とんでもないことを聞いてしまった。Obiパラドクスから聞かされた。この戦争が始まった本当の意味、原因。
「俺の………せいなのか? 全部………俺から始まったのか?」
「………………正確には俺と、お前、だ。 だから俺たちは償わなくちゃならない。 残されたバグスター、全員の苦しみ、迫害される運命を変えることだ。仲間の運命は、俺が変える」
「俺は………………俺は!
ただ………人間を………! 人間を守ることで、自分の罪を償おうと………
だって!
だってしょうがないじゃないか!
俺はあの時まで、命の意味を知らなかった!
分かってなかった!
だから! だから………!
俺は………人間を守ろうと………!
俺は…………………
俺は………
俺は、気づかないうちに、もう一つの罪から、目を背けてたのか………?」
分からない。どうすればいいのか。
人間を守る
バグスターを守る
俺は、どうすれば………?
「………別に、お前がこっちに付くなんて、何も期待なんかしていないさ。ただ俺は、お前を仕留めて、お前と一体化する。それだけだ。お前はもう一人の俺。俺の鏡だ。
死を恐れたのがお前で、それをはねのけ、戦い続けるのを選んだのが俺。
人間への罪を償うのがお前で、バグスターへの罪を償うのが俺。
共闘してて戦った時に輝くのがお前で、ソロで戦うのが俺。
赤と青がお前。青と赤が俺。
しかるべき手段で生まれたのがお前。お前の不具合で生まれたのが俺。
永夢のダチがお前。ソルの親友が俺。
心を得たのがお前。心をもって生まれたのが俺。
命の重みを知ったのがお前。知ってから生まれたのが俺。
コンビネーションを鍛えたのがお前。一人での勝利を求めたのが俺。
まあこんなもんだ。俺とお前は分かり合えない。価値観は同じでも、導く答えは毎回全くの逆。………だが、俺とお前の共通項は分かるか?」
「………?」
「自分が正しいと信じたことに、迷わずに走りまくる。そこだけが一緒だ
だが………そこだけだ。それだけだ。
俺はお前。お前は俺。………だが、俺とお前は違う」
俺は………俺は、誓ったんだ。永夢が差し伸べてくれた手を掴んだあの時に。
俺が守るのは………いつまでも、人だ。
「俺は………Obiパラドクス、お前を倒す!マックス大変身!」
【デュアル!ガシャット!ガッチャーン!マザルアップ!】
【赤い拳強さ! 青いパズル連鎖! 赤と青の交差! PERFECT KNOCKOUT!】
「いいぜ………俺とお前の戦い………ここで完全決着だ。最大変化」
【ガギャット!バッギャーン!ノウリョクジョウショウ!】
【青きパズル強化! 赤の拳殴打! ゲーム世界王者! 完全 決着!】
相変わらず、俺とそっくりだ。微妙に色が違うけど………
「さあ、来いよ。パラドクス、俺はお前を倒す」
「負けねぇ………!
………いや、負けられねぇ………!
これからも続いていく、永夢や人間の未来のために!!!」
「俺も同じだ!
負けられねぇ!
これから歩んでいく、ソルや仲間たちの明日のためにも!!!」
【ガシャコンPARA=BLEGUN!】
武器を取り出し、切りつける。だが、いつの間にか手の中から俺の武器が消えてる。
ふと前を見ると、俺のパラブレイガンを俺の額に押し当てるObiパラドクスと目が合った。
「わりぃな。あんまりお前がトロ過ぎてよ………」
引き金が引かれ、弾が俺の額に直撃した。
予想をはるかに超える戦力差。
パラドクスVSObiパラドクスのこの一戦、
まさかの瞬殺により、
勝者、Obiパラドクス