仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
「ぐはっ!!」
頭を撃たれ、俺は後方に吹っ飛ぶ。そのまま俺の変身は解けてしまった。
「ぐ………何で! 何でだ!? 俺もお前も、もとは同じなのに!
何で勝てない!? レベルの差って言っても1だけだ! ブレイブと戦った時だって、負けはしたけど大差がついていたわけじゃないのに! 何でだ!?」
俺を見下ろすもう一人の俺は、どこかあきれたような顔をしていた。
「お前は、自分で強くなることを忘れたんだ。
無敵のエグゼイドと組んで、お前はいかに自分の力で勝つかじゃなくて、いかに強い奴と一緒に行動するかに代わったんだ。
だいたい、お前は誰かを守れるほど強くない。「誰かを守る」奴は、「誰にも守ってもらえない」んだ。自分の目に映る全てを守らなくちゃいけないんだ。自分を守ってくれるのは、自分だけ。
お前は「協力プレイ」って言ってるが、現実はそうじゃない。
お前がいなくても、エグゼイドはクロノスを倒せる。一人で。
何より、お前はエグゼイドより弱い。弱い奴が、共闘?
笑わせんな。お前は仲間の足を引っ張ってるだけだ。ゲムデウスと戦った時にゲムデウスを弱体化させたのは誰だ? レーザーだろ? お前じゃない。
ゲムデウスXを倒したのは? エグゼイドだ。 お前じゃない。
お前なんかいなくたって、適合手術を受けていればエグゼイドは活躍できたはずだ。
お前は誰も守れない。お前自身も守れない奴が誰かを守るなんてイキッてんじゃねぇ」
「俺が………俺が弱いだと!?」
俺は激昂するが、あいつは全く動じない。当然だ。俺の生殺与奪はあいつにある。
「弱いさ。元々同じだけの力量があったのに、あっさり俺に追い抜かれたグズが。
俺は元はお前と同じようにレベル99だったんだぜ? そこから俺は人間だったら血のにじむような努力の果て、ようやく100に到達したんだ。
お前が仲間だの、永夢との時間だの言って動きを止めてる間に、俺はお前なんぞじゃあ追いつけないところまで行った。 物理演算への理解、エナジーアイテムのメリット・デメリット、自分の体、性能でできること、できない動き、一対多数のあしらい方。全て独学で学んだ。俺が培ったのはゲーム「パーフェクトノックアウト」の力量じゃない。
純粋な殺し、格闘の技術だ。
だからお前は俺に勝てない。届かない。
お前はクズ。俺は凡才。
今のお前は仲間を得たが、おまえ自身の成長を失ったんだ。」
………なにも、言い返せない。こいつの言うとうりだ。
99が上限。だから、きっとこいつは限界突破するために想像を絶するような努力をしたんだろう。
「お前が俺と同化すれば、エグゼイドからお前の因子が消える。
無敵のリーダーを失ったお前らは勝ち目がなくなり、自動的に全滅する。
これで………この戦争は終わりだ。バグスター連合の勝利でな」
Obiパラドクスが俺のパラブレイガンを振りかぶり、振り下ろす。
直後、俺の首が斬り落とされた。
天才=才能にあふれ、かつ努力を怠らない奴。大抵最後にはこいつが勝ち残る。
凡才=才能がない分、努力で補う。意外と好成績を出す。
秀才=才能があることにかこつけて努力しない奴。努力してるやつに負ける。
非才=才能がない分努力もするが、結果はいかんともしがたく…
クズ=才能がないから、努力もしない。本当に何もできない、残せない奴。