仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
では、バグスターの伝説の力は?
鏡飛彩視点
「さあ、我々も始めるとするか。勇者とその一行よ、名誉ある戦いを期待するぞ」
「ちょ、ちょっと待て………」
俺たちの前で明かされた、この戦争の原因。あまりにも俺たちの想像を超えていた。
「まあ、ガルーダは人が良すぎたしな………」
貴利矢は納得している様子だった。エリーゼは俯き、開業医は唖然としている。
「もはや過去の話だ。その過去を超え、我は「今」を全力で生きるのみ。そしてその「今」は、確かに未来につながっている………!
怨みも何も無い………が、ここにいる六人、皆殺しにしてやる!!!!」
言うが早いか、ベイオウルフは懐からどこか見覚えのあるケースを取り出した。
あれは………! プロトガシャットの!
「なぜそれをお前が!?」
「貴様らが自分たちの作ったガシャットの方に集中していたのでな………盗むのは容易だったぞ」
「九条貴利矢ァ! プロトガシャットの管理は君がしていたはずだろう!?」
「………爆速ホースを使うようになってから使わなくなって………忘れてた………!」
後方で「このバカァァァ!」と檀黎斗が大騒ぎを始めたが、無視。
今集中するべきは敵の方だ。
「すまんな。盗みなど本意ではないが………敵の中に元バグスター連合のナンバー4がいてはな………我の順列はナンバー6。この程度は許せ」
そう言って、ベイオウルフは自分の体に次々とプロトガシャットを突き刺した。
【マイティアクションX!】【タドルクエスト!】【バンバンシューティング!】【爆走バイク!】【ゲキトツロボッツ!】【ギリギリチャンバラ!】【ジェットコンバット!】【シャカリキスポーツ!】【ドラゴナイトハンターZ!】
「ぐうッ………! ふぅ、ふぅ……………友よ、道を違えた我が家族、キッドよ、今こそお前の勇気と速さを分けてくれ!」
【ドレミファビート!! ガシャット………】
ヴァグヴァイザーⅡにプロトドレミファビートガシャットを突き刺して、ベイオウルフが吼える。
「培養!!!」
【Infection! 天を掴め The Bugstar! 刻め命! 今こそ時は! 極まれり!!】
「我が名! 魔王ベイオウルフに非ず! 我が新名、ゲムデウスなり!!!!!!」
煙が立ち上がり、その中から現れたのはモノクロのゲムデウス。処遇プロトゲムデウスと言ったところだろう。
「さあ来い! 我が命にかけて、この場の全員を屠ろう!」
ゲムデウス………まさか三体目と戦う羽目になるとはな。
この世を僕は、愛せない。
いろんな友達が死んだんだ。
この世が憎い。
だけど、僕は仲間を愛してる………
いや、これは愛なんかじゃない。
まだ手に入れてないものを願うのは、恋だ。
仲間たちが幸せに暮らす未来に、僕は恋してる。
強くなろう。僕が皆を守るんだ。
支えるんだ。
この本の、
英雄の、
かっこいいベオウルフっていう人の名前を借りよう。
僕のあこがれだ。
セカイの「異」端児である僕らの、「異」を足して、
僕の………否、
我が名は、ベ「イ」オウルフ。