仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
「何をバカ騒ぎしている? ※※※?」
「ああ、来ていたのか、ゲンム」
俺は目の前でどこか不機嫌そうに立つライバルであり仲間に視線を向けた。
「いやなに、私の究極の力がいよいよだからな………つい楽しくなってしまったよ」
「まさか君に先んじられるとはな、※※※」
なるほど、不機嫌の理由はそれか。
「気にするな。例え君を一瞬で消せるような力を得たとして、君だけは殺さんよ。ここまで本当に君は俺をよくしてくれた………いつかお礼がしたいよ。「異世界から来たゲンム」君。君は私の最高の協力者であり、友だと勝手に俺は思っているよ」
「フン………貴様からの友情など、欲しくもなんともない」
「つれないな、君は……………そういえば君は、なぜこの世界へ? 更なる力を求めているのは知っているが、もう今の力でも十分なのではないか? 君自身も「GOD」と言っていたではないか」
俺がそう言うと、ゲンムは面白くなさそうに鼻を鳴らした。
「この世界では、私の記憶よりも強くなっている奴らがいる。それに、世界を救う英雄と言うのはいつでも劇的な進化を遂げるものだ。力を蓄えるに越したことはない」
「なるほどな。だが君も面白い奴だ。「創生ゲーム」か。実に惹かれるタイトルだよ」
こちらとしては褒めたつもりだが、どうやらゲンムは面白くなかったようだ。俺のワインをひったくり、一気に飲み干してしまった。
「おいおい、俺のだぞ。勝手に、それも全部飲むな」
「別にいだろう。君なら無限に揃えられるようになるのだから。大体、「創生」程度ではまるでだめだ。もっとこう、全てを超えるような………!」
「今の俺からすれば、十二分に究極の力だと思うぞ」
「気休めはやめろ。君の計画は素晴らしい。「記憶領域との融合」とはな。「創生」程度で満足していた私が恥ずかしいよ。私は神の才能を持っているが、君もまた私に負けず劣らずだ!だからこそ私は君に協力しているのさ」
心底嬉しそうに彼はその場でくるくると回った。彼なりに私が究極になるのを歓迎してくれているのだろう。私自身、当初は彼に対して複雑な思いはあったが、今は胸を張って「この男は私の親友なんだ」と言える。
「四日後、世界は滅ぶ………もはやだれにも止めることはできない。不可能だ。私がバグスターウイルスを2000年に世にはなった時に、結果は決まっていた」
「ああ、見届けよう。君の究極を」
どこから取り出したのか、彼は新しいワインのボトルを抜いた。
「注ごう、※※※、「世界の終焉」に乾杯」
「ああ、「世界の終焉」に………乾杯」