仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
飛彩が永夢を救った、あの時の………
あれから、3日ほど経った。
ソルティが死んだ後、重い体を引きずって他の仲間たちと合流し、そこでエリーゼに教えられてバグスター連合の本拠地に行ってみた。
確実に少し前まで誰かがその場所を使っていた気配はあったのだが、そこにはもう誰もいなかった。
あれから色々調べたが、蛮野に関する情報はほとんどつかめなかった。
裏でいろいろとヤバイ実験をしていた………らしい。
でも、どうやらもう死んでいるはずのようだ。それがなぜ………?
「考えれば考えるほど分からなくなってくる………
……………ッ! 痛って……………!!!」
急に頭痛に襲われ、机に突っ伏した。
「永夢! 大丈夫か!?」
いつからいたのか、パラドが駆け寄ってきた。
「ああ……………平気だよ。ありがとう」
「永夢……………お前が病院から逃げ出した時にも痛がってなかったか? 戦いが終わってからまだ間もないってのに、仕事までして………根詰めすぎだぞ」
「うん……………でも頭痛なんてアイスを食べた時にもあるんだ。気にすることないよ。
それに………今は何が何でも蛮野を何とかしなくちゃいけないんだ。休んでなんかいられない。他に気になることもあるしね」
そう、パラドの話を聞いてみたところ、皆はObiパラドクスと相打ちになり、両方とも気絶していた………らしい。 らしいというのは、僕が倒れていた皆と合流して皆を起こした時にはもうObiパラドクスはいなかったのだ。どこへ行ったんだ………?
初めは蛮野に殺された可能性を考えたけど、エリーゼはまだ生きているんだ。死んだというのはちょっと考えられない。
「一瞬、もう一人の俺と心がつながったんだが……………上手く行かないんだよな。永夢の時みたいに居場所が分からないし、生きているのかも………」
「生きてたら、パラドはどうしたいんだ?」
パラドは少し考え、1つ「うん」とうなずいた。
「………やっぱり、話し合いたい。都合のいい話だけど、仲間になれないかと思ってる。
あいつはすごい優しくって、強いんだ。俺よりも…ずっと………」
「うん………………そうなるといいね………………さ! 仕事仕事!」
パラドと話していたら、もう頭痛は消えていた。
気を取り直した僕はパラドと別れ、CRから出て上の病院へと向かう。
「やるべきことは山積みなんだ………頑張ろう!」
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僕は、この時にもっとしっかり考えるべきだったのかもしれない。
飛彩さんの手術を受けた後も続く、頭痛の意味を。
レントゲンなどでは発見が難しい骨折。
頭蓋脳底骨折。
手術などの治療方法は………ない。
僕の命に、刻限が迫っていた。
さよなら、永夢。
君はもう用済みだ。