仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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今回は軽めです。


第3話:NOBLEMAN LADYの涙

大我視点

 

 あの日から3日。

うざいくらいに俺に陽気に話しかけてきていたエリーゼは、最近無言が続いている。

笑顔も見ていない。

 

窓際に座って紅茶を飲んで………寝て起きてまた窓際に行って………

 

「暗すぎだろ………」

 

 誰もいない診察室で一人ぼやく。

このままじゃ病院がキノコまみれになっちまう。

 

「カウンセリングは、苦手分野なんだよな………」

 

 本当に苦手だ。昔医大にいた時から「笑顔が怖い例のアレ」というあだ名があった上、闇医者になってからもたまに来るなめた態度の患者を怒鳴ってたりしたしな………

 

「おい」

 

 真っ暗な部屋の電気をつけ、エリーゼの向かい側に座る。

 

「電気くらいつけろ。妖怪と間違うだろ」

 

 これは前に本当にあった。少し前に出かけて帰ってきたときにニコが入ってきて寝ていたことに気付かず行動し、物音に飛び起きたニコの「んあ!?」と言う叫び声で心臓が止まりかけたことがある。

 

「あ……………申し訳ありません。座った時はまだ明るかったので………」

 

 柱時計を見ると、時刻は22:35。俺の記憶が正しければこいつは朝方からずっとここにいたことになる。

 

「………あいつらのこと、考えてんのか?」

 

 正直、俺はバグスターは嫌い………と言うより目の敵にしてる。

だが、中にはパラドやポッピーピポパポのように話の分かる奴らもいる。

そして………多分、俺たちが戦った連合の連中も、話が分かる奴らだったと思う。

 

「ええ………すみません。もうしばらくすれば、落ち着きますので………」

 

「………泣けば、良いじゃねぇか」

 

 辛いことはたまっていく。なら、出せばいい。少なくとも俺はそう思うし、そうして感情をさらしだすことは、より互いの本音を交換できる。エグゼイドがやっていたことだ。

 

「私は連合を裏切った身です。今更私が彼らの死を痛んでも、なにも………」

 

 言葉を続けられずに、エリーゼは俯いた。肩が少し震えているが、涙は出なくて。

俺は一つ嘆息し、エリーゼの隣へ移動した。

 

「………大我様?」

 

「泣きたいなら、泣け。旨くは言えねぇけど……お前が連中を愛したように、あいつらもきっとお前のことを愛してた………と思う。 お前が脱退するときに襲われなかったのが証拠だ。

だから………お前があいつらを今でも愛してるんなら、泣け。喚け。それだけだ」

 

 言いたいことだけ言って席を立とうとすると、エリーゼが肩を寄せてきた。

 

「最後の喚けは余計ですよ………?」

 

「………? そうか? よく分からん」

 

「もう………雰囲気が台無し………ねえ、大我様、泣いても………宜しいですか?」

 

「好きにしろ」

 

 寄せた肩を震わせながら、エリーゼは嗚咽を少しずつ大きくしていった。

俺は対処法がわからずに、ただ………何となく、エリーゼの頭をなでていた。

 




大我、現在浮気中。
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