ツバサクロニクル ミラージュ編   作:八雲小狼

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登場人物
八雲小狼→最近、家族を亡くし自分の弱さを克服しようと努力する少年
声の主→この話に出て来る名前無き女、この女をきっかけに問題が起こる


悔しさを胸に歩き出せ!!

「此処は?」俺は真っ暗でどこか分からない場所で目を覚ました。

「此処は君の夢の中ですよ〜」女性の声がした。

俺は声にびっくりしながらも起き上がり身構えながら声のした方向に問いかける。

「お前は誰だ!!」

「誰だと言われましても〜、名前があるといえばありますし、無いといえば無いんですよね〜」

声の主は少し困った顔しながら答えたが実際には真っ暗であり俺には表情が分からない。

「私は夢にしか存在しない人であり、時には力を授けたり、時には此処で殺したりもしますよ〜ウフフ」

「今、力を授ける事が出来ると言ったな。ならお願いだ、俺に力くれ。」

俺は力が欲しいあまり誰とぞ知らない人に願いを言った。

「どうしましょ~う?」

声の主が悩みながら首を横にふっている。

その途端だった、声の主が人が変わったように喋りだした。

「汝、何のために力を欲っするか?」

「は?」

急に口調が変わったため思わず変な声とともに聞き返してしまった。

「何だ聞こえなかったのか、ならもう一度だけ言おう。汝、何の為に力を欲っするか?」

慣れない口調に戸惑ったが、やっと聞き取ることができた。

「充分に戦える力が欲しい。」

俺は人の心を覗く事が出来る能力を持っているのだが、あまり使うことが無い。

過去に家族を失って以来あの時ほど、自分の無力さを恨んだことはない、その時から俺は力だけを求めていた。

遂にそれが叶おうとしていた。

「その力は、己の為か、他の人間の為か」

声の主は俺の心に探りを入れてきた。

「それは己の為であり、他の人の為でもある。」

「俺が力を付ければ、他の人を守れる、そしてもう大切な人を失わないですむ」

「汝は家族を亡くしている筈では?、それ以上の大切な人が汝にはいるのか?」

「!!」

俺の中では完璧な回答だったはずなのに、声の主はそれを覆す質問をしてきた。

「それはそうかもしれないけど、今後そういう人が出てくるかもしれないだろう?」

苦し紛れな回答しか思い付かなかった。

「なら良いことを教えてあげよう、この世界には汝以外生きている人間はいない」

「ふ、ふふふ、はっはっはははは……う、うそだろ。」

それを聞いて納得する人はいないであろう、おれ自身も信じたくはなかった。

「嘘と思うか?なら汝に聞こう。家族を無くしてから人間に会ったことはあるか?」

「!!」

まだ疑ってはいるが、確かにあの日以来、人に一度も会っていない、なぜそれを早く気づけなかったのか俺にはわからない。

「そこでだ、汝に力を与え別の世界に飛ばす、そして与えられた力で恨みを晴らしてみる気はないか?」

「それが叶うのなら、そうする。他の世界に恨みは無いが今までの鬱憤を晴らさせてもらおうか。」

俺の中で悪いものが芽生え始めていた。

悪い事だとはわかってはいるが、体の中で蠢くこの気持ちはどうも抑えられそうに無いみたいだ。

「与える力はmirror(ミラー)、擬似的な人を作り出す事が出来る、そして汝の能力人の心を見透し一番戦いたくない人を探し出せ、見つけ次第そいつを作り戦わせ精神的に追い詰める、相性が良いとは思わないか?」

声の主は俺を利用しようとしてるのか、単なる助言かは俺には分からなかった。

「まぁ、確かにな、普通に使えそうだな。」

「それよりも早く他の世界へ連れていってくれ。」

俺は早く鬱憤を晴らしたくてしょうがなかった。

「せっかちやの-ーぅ。」

ちょっとふざけた感じで言ってたような気がする。

「汝を移動させるは未開の地、我にも何処に着くかわ分からぬぞ!!」

「おいおい、それは無いだろう!!」

移動させる本人が場所を指定できないとなると不安がどんどん募るばかりだ。

「汝の無事を祈る、GATE THE OPEN!!、transferecina!!」

 

 

 

声の主の声と共に俺はその場から姿を消していった…。

 

 

        …続く\(^-^)/




最後まで読んで頂きありがとうございますm(._.)m
自分の大好きなCLAMPさんがHigh&lowの漫画版を書いているので、自分で勝手にニライカナイ編の続きを書いてみようと思い執筆させて頂きました。
1話はオリ主の話がメインですが2話からは小狼を出していく予定です1話を読んでくれた皆様、2話もお楽しみにしていてください。

2話 ニライカナイ編 サヨナラ、ニライカナイ
です。
お楽しみに‼
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