寤寐思服   作:恋詩記

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文章力皆無
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出会い

緑が豊かで、海が綺麗、人口こそ少ないけど、暖かい人たちに囲まれてる。そんな田舎に私は生まれました。

 

15歳、義務教育を卒業して、自分の意思で勉学に励むため高校に通う。といっても、実質高校を卒業するのは、就職するための最低ライン、なんとなく過ごして楽であろう地元の高校を柊紗月(ひいらぎさつき)は選んだ。

生徒は30人にも満たない。さらには女子の半分は紗月と同じ小学校に通い、同じ中学を卒業した。

中学で最も仲の良かった友達、羽島由渉(はしまゆたか)も紗月と同じ高校に進んだ。

昨日入学式を終えたばかりの紗月はいま由渉と一緒にいる。

「高校で、新しい友達できる気がしないな。」

由渉は、少々物事をネガティブに考える癖がある。

「まぁ、大丈夫じゃない?」

「やだやだ、仲良くなんてできない…。」

「私だって仲良く出来る気がしないけどね。」

由渉と同様で紗月もネガティブ思考だが、由渉より楽観的なところがある。

由渉は友達付き合いなんて向いていない、苦手だと、よく言っているが、紗月の知らぬ間に仲良くなってるのがいつものパターンだ。

小学校までは、楽しんで学校に行っていたものの中学に入学してからは全然楽しくなかった。

自分の容姿に自信がない紗月はどんどん縮こまり、何も言い返せない態度が、周りからは好都合になり無視をされること、嫌味を囁かれることが多くあった。

紗月と同じく嫌がらせの標的にされたものは多くいた。嫌がらせをされるものには共通点がある。それは、紗月も同様自分の意見をうまく主張できない者達だ。それでも紗月と仲良くしてくれる者は沢山いた。

憐れみや同情ではなく心の底から紗月と話す事を楽しんでいた。それに紗月は実際のところ容姿は悪くない。

瞼は一重だが、瞳はぱっちり開かれ、薄い唇は、大人っぽさを匂わせる。さっぱりとした美しい顔立ちをしている。

紗月は中学での経験上高校でもなんとなく、時間が過ぎるのであろうなと、ぼんやりと考えている。

そんな中でも、紗月は入学式で見かけ少し気になる人がいた。

雨野忍(あまのしのぶ)である。

クラスの男子の中でも背が高く、何よりどの男子生徒よりも爽やかで、尚且つキリッとした雰囲気のある所謂“イケメン”というやつだ。

紗月も恋愛に興味が無い訳では無いのですこし、だけ気になっていた。

「ねぇ聞いてる?」

はっと我にかえる、時々あるのだ。考え事をしていると周りの音が遮断されてしまう。

由渉が何か言っていたらしい。

首をかしげ見つめる

「だから、最近好きな人とかいるの?って聞いたの」

こうすると、由渉が優しく繰り返しくれるのを紗月は知っている。

「好きな人?」

いる訳がないじゃないか、と答えるも由渉はいるに違いないと譲らない。

「気になる人なら…」

由渉にはかなわない。白状してしまおう。

「忍、ちょっと、かっこいいなって…」

「忍か、いいね、いいと思う!」

由渉は、からかったりしない、どちらかと言うと相談に乗ってくれ、協力してくれる。

 

体育祭が近づき役職を決めなければならない、そんな時期が来た。

「団長に、立候補、または推薦はありますか?」

学級理事の忍、紗月と、小中と同じの友人の紅木捺葵(あかぎなつき)が、しきる。

「忍でいいんじゃね?」

誰かが言った。クラスの男子全員、そしてクラスの女子の4割が忍と同じ小中学校に通っていた。

女子の5割が紗月と同じ小中学校に通っていたので残りの1割だけがまた、誰とも同じではない学校に通っていた。といっても、全員が同じ町の学校で顔見知り程度には面識がある。

田舎ではよくあることだろう。

「え、俺は…良いけど」

忍はtheお人好しである。つまり断れないタイプだ。

「皆さんはいいですか?」

全員賛成で忍が団長に決定だ。

その夜のこと、由渉からいきなりSNSでメッセージが送られてきた。

〝紗月、忍の連絡先知りたくない?( ´థ౪థ)〟

いきなりでびっくりした、それに貰えるならもらいたい。というかそんなことより、まず

〝待って、由渉、忍の連絡先知ってるの?( °_° )〟

〝ほら、あれ、係が一緒だから(* • ω • )b〟

あぁ、そうか、確か数学の係だったなと思いつつ返信する。

〝貰いたいけど、忍はどうなの?(´・_・`)〟

〝おkもらった( ˙-˙ )〟

〝はやいなw〟

と、言うことで紗月は忍の連絡先をもらうことが出来た。さっそく忍に挨拶することにした。

〝よろしくお願いします(・∀・)〟

〝よろしく〜〟

返信は意外と早い、早すぎて驚いた。

〝応援団長頑張って٩(ˊᗜˋ*)و〟

〝おう!さんきゅ!〟

会話、会話を続けなければ…、なにか話題を考えていると、忍の方からメッセージが届いた。

〝紗月って、嫌なことは嫌って言えてハキハキしてて羨ましい〟

そんなことはない、どちらかと言うと大勢の前で自分の意見が言えないタイプだ。

〝そんなことないと思うけど…?(´×ω×`)〟

〝なんか、そう見えた〟

中学の時の意地悪な奴はいなく、伸び伸びと生活でき、少しずつ自分の意見を主張し始めているのは確かだ。

忍は、紗月のことを入学してから、よく見ていた様だ。

〝そっか、ありがとう(ू•ω•ू❁)〟

〝いいえ〟

この後は話題が見つからず、会話は終わった。

話せたことが嬉しくて由渉に報告した。

〝ってことは忍は紗月のこと見てたってことよね?〟

〝え?そういうことになるのかΣ(゚ω゚ノ)ノ〟

〝おやおや?( ´థ౪థ)〟

〝うざい〟

〝え、ごめん:(;゙゚'ω゚'):〟

『ってことは忍は紗月のこと見てたってことよね?』

由渉が言ったこと言葉が頭から離れない。

まさか、自分なんかを見るはずが無い。そうは思うものの、もしかしたら…と期待せずにはいられなかった。

翌日、学校に着いてから忍の事しか考えられなかった。

忍を見かけると昨日の会話が思い出され、胸がそわそわするような、じん、と熱くなるような、気持ちになった。経験したことがないがこれが恋の始まりなのだと感じた。

「お前のせいだぞ、由渉。」

「私のせいにしないでよ。あっ!圭くんだ!見て見て!可愛いなぁ。」

由渉は、今、同級生の元木圭(もときけい)くんに夢中である。なんだか、由渉も紗月も自分を表現する苦手少しずつ、改善し、いきいきしている。 それを二人もここ最近で実感し始めている。

これからすごく楽しい学校生活が始まる。そう思う紗月だった。

 

 

 

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