~球磨の水平線~   作:餅(草)蛇

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30話 海をかけるネコ 前編

「にゃー、どこまで行っても青い海が続くばかり

本当にこっちの方角であってるの?」

 

「合ってると思うんだがなぁ

それと姉さん球磨がタウイタウイに向かったてのは本当か?」

 

「球磨ちゃんは前々からタウイタウイに行きたいって言ってよく艦娘会の会議をすっぽかしてたらしいにゃ

だから避難ついでに行くんじゃないかな」

 

「姉さん、艦娘会には入ってなかったろ」

 

「長門と飲んでた時によく聞かされたにゃー

キソーはすぐ酔い潰れて寝ちゃってたから知らないだけにゃ」

 

「ぐっ... 艦娘になって身体能力上がってるのになんで酒には弱くなってるんだ

たしか木曾って結構な酒豪だろ...」

 

「はいはい、じゃあそろそろ休憩にしようか

あそこの岩場なんか丁度いいにゃ」

 

「ん?、なんだこれ」

 

木曾が岩場に上がり丁度岩場の影になっている所に数個の菱餅と湾曲した針がついている釣り糸のようなものがあった

釣り針には菱餅がつき刺さっている

 

「んー?きそちゃんどうしたにゃ?」

 

「いや、これを見てくれよ」

 

「どれどれ...あははどうしたにゃ これきそがやったにゃ」

 

多摩が必死に笑いを堪えながら尋ねる

 

「俺じゃねえって!」

 

「あーおっかしいにゃ、これをやった人はなにをつりたかったんだろうね」

 

「さあな、ただ魚は釣れないと思うぞ...」

 

「まあ、そんなどこの誰かとも分からないおバカさんの事はいいから休憩するにゃ

たしか秋刀魚を沢山持ってたにゃ」

 

ドン

 

遠くの所で砲撃音が聞こえた

 

ドンドンドンドン

 

最初の音を皮切りに次々と砲撃音がなり始めた

 

「姉さん!偵察機飛ばせるか?」

 

「おおー、あのきそちゃんが飛行機に頼るとは

大丈夫にゃ 発艦!」

 

「よし、少し近くまで行こうか」

 

 

________

 

 

「偵察機が戻ってきたにゃ」

 

「どうだった?」

 

「うんうん、なになに?

戦艦ビスマルクが深海棲艦6隻と交戦中

だって」

 

「ビスマルク1隻なのか?」

 

「そうみたいだにゃ、どうする?きそちゃん」

 

「もちろん助けに行くに決まってんだろ!」

 

「やっぱりきそーはこうじゃなくちゃにゃぁ

軽巡多摩 抜錨!」

 

「雷巡木曾 抜錨する!

目的は戦艦ビスマルクの援護及び敵艦隊の撃退!」

 

 

________

 

 

「数が多いわね...」

 

ピッ

 

「こちらビスマルク 依然深海棲艦と戦闘中、増援はまだ!?」

 

『こちらラバウル基地管制室 周辺を航行していた艦との通信が途絶えました、恐らく別の深海棲艦との戦闘で轟沈したものと思われます

ラバウル基地から艦隊を出撃させましたが到着までに4時間半かかりますので

迅速な撤退をお願いします』

 

「っ!わかった、こっちは何とかするわ」

 

『ビスマルク!後方に新たな敵性反応、合計16隻

敵兵力は...』ザザッ ジージー

 

「なんですって!? 本当に囲まれてるわね

ああ、私はもうここまでね...」

 

ズガァドォン

 

「ギエピィー」

 

「タ級が消えた!?」

 

「いゃー、やっぱり雷巡の先制雷撃は強いにゃぁ」

 

「あっ、姉さんあまり先行するな」

 

「貴方たちは...」

 

「やーやー、どーもどーも通りすがりの猫と木曾にゃ

あなたがビスマルク?うちの鎮守府には居ないから見るの初めてだよ、名前からしてカッコイイ系かと思ってたけど結構可愛い顔してるにゃ」

 

「え?姉さん知らなかったのか?」

 

「持ってない海外艦は名前くらいしか知らないにゃ」

 

「まあ、雑談はこいつらを倒してからだ

行くぞ!」

 

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