亡霊ヒーローの悪者退治   作:悪魔さん

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第48回衆議院議員総選挙は、自民公明の圧勝でしたね。(笑)
野党が勝手に滅んだので、選挙結果を見た時爆笑しましたwwww
今後はメディアに騙されない生活を送りましょう。


№13:作戦会議

 演習場。

 市街地を模した演習場に集った1-Aと剣崎、そしてオールマイト。

 生徒達は被服控除の制度により、それぞれのヒーローコスチュームに着替えて整列しているのだが……。

「剣崎さん、その格好で戦ってたんですね……」

「一番着慣れた服装の方が戦いやすいだけだ」

 剣崎は相変わらずの制服とコートである。

 不死身同然の体質であるからかもしれないが、コスチュームでないのが信じられないのか生徒達は動揺している。

「ってことは、いつもその格好で過ごしてたの?」

「コートの中には色々と仕込んである……いつでも対応できるように羽織ってるだけだ」

 剣崎はいつでも戦えるように常にヒーローコスチューム――雄英の制服にコートを羽織っているだけ――であるとのこと。

 そんな中、オールマイトが声を掛ける。

「さァ、これから諸君には訓練をしてもらうぞ!!」

 そしてオールマイトは、今回の訓練についての設定を語る。

「この前は核兵器の回収であったが、今回は「人質の奪還後」の訓練をする!!」

 オールマイトの言う訓練の設定は、こうだ。

 人質の奪還が出来たところで、(ヴィラン)は諦める程潔くない。必ずや追跡し、ヒーローをギッタンギッタンにして連れ戻しに来るだろう。そこで今回の演習では、「人質役を1名・ヒーローを3名・(ヴィラン)役を3名」の模擬戦闘訓練を含めた演習を行うという。

 この演習では制限時間を設けてあり、人質を制限時間終了まで守り切ったらヒーロー側の勝ち、ヒーロー側から人質を連れ戻せたら(ヴィラン)側の勝ちというルールで行う。チームワークだけでなく、咄嗟の判断能力も問われるわけだ。

「そして見本として、剣崎少年が行うというわけだ」

「成程……面子は?」

「人質役は峰田少年、ヒーローチームは緑谷・剣崎・麗日グループ、(ヴィラン)チームは爆豪・切島・上鳴グループだ」

 剣崎は鞘に納めたままの刀で肩を叩きながら一瞥する。

(向こうのチーム、爆弾抱えてるな……)

 剣崎の視線の先には、爆豪がいた。

 彼は出久の名を聞いた瞬間、目付きが変わった。それと共に仲間となる二人が若干顔を引きつらせ、出久も額から汗を流している。

 どうやら因縁があるようだ。

(まァ、少しは先輩らしく扱かないといけないか)

 剣崎は若干イラついている爆豪を見据える。

(あまりやり過ぎないでくれよ、剣崎少年……)

 そんな剣崎を、オールマイトはどこか心配そうに見つめるのだった…。

 

 

           *

 

 

 演習開始5分前。

 スタート地点であるビルの中で、剣崎はお茶子と出久を呼び作戦会議をしていた。

「こういうケースは、相手の考えを読むことが重要だ」

 剣崎は、爆豪達(あいて)が立てるであろう大まかな作戦は3つだという。

 まず1つ目は、逃げられない場所に追い込んで全員で実力行使。これが一番簡単(シンプル)で多くの(ヴィラン)がやるであろうが、個性の事を考えると敵味方問わず被害を与えかねない。ましてや市街地戦となると二次災害の危険もある。

 2つ目は、相手を適度に追跡して体力を消耗させて奪取。この場合は人質を傷つけず、なおかつある程度の被害は抑えられる。だがこの場合鬼ごっこ同然なので、自分達のスタミナが切れたら逃げられる可能性が高い。

 そして3つ目は、バラバラに行動する事。戦力を分散させ、相手を戦闘不能にしたら他のチームメイトの手助けに行き、一人一人確実に倒して人質を奪取する。

 剣崎は、爆豪達はこの内のどれかで来るはずだと断言する。

「「成程……」」

「あと、君ら二人の〝個性〟を知りたい。どういった能力か、口答で頼む」

「僕は……オールマイトみたいな感じかな。あんまり使うと結構骨折れるけど……」

「私は「無重力(ゼログラビティ)」! 触れたものの引力を無効化出来るよ」

 剣崎は考え込む。

 出久の個性は正直色々気になるが、何より反動はかなりの負担のようだ。

 まさしく「諸刃の剣」……下手に使用すれば周囲への被害も拡大し、何より出久自身のケガが増える。人質奪還後の設定上、守る側が満身創痍なのは危険だ。

「そうか…となれば、俺が基本的に奴らを全員相手取る方が動きやすいな。出久君、向こうのメンバーの個性とか癖とかわかるか?」

「う~ん……かっちゃんならわかるけど、他の人達はまだ……」

「いや、それ以前に相手チーム全員一人で相手取る気なのっ!?」

 そんな会話を、地下のモニタールームにてモニター越しで見るオールマイト達。

 今回は全員にも会話が伝わる設定だ。

「……さすがヴィランハンター(せんぱい)……」

「うむ、考えが違うな……」

「……これも彼女――ミッドナイト君のおかげだよ」

『え?』

 オールマイトの言葉に、首をかしげる一同。

(昔の剣崎少年は、捨て身の攻撃や決死の攻撃……良く言えば自己犠牲、悪く言えば玉砕覚悟が非常に多かった。(ヴィラン)への怒りと憎悪に狂った自分の孤独な戦い……それに他人を巻き込まないために)

 剣崎のそんな戦い方を変えさせたのが、彼のサイドキックだったミッドナイトだった。

 ある意味では、ミッドナイトは剣崎に大きな影響を与えた重要人物といえよう。

「さて……そろそろ時間だ」

 オールマイトはマイクを通じて音声を流す。

《ではこれより、訓練を始める!!》

 オールマイトの声が響き渡る。

 それを聞いた両チームは、互いに準備をする。

「デクもゾンビも潰す!!」

「いや、せめてゴーストじゃね?」

「先輩に対して酷いぞ、おい…」

 早速暴走寸前の爆豪に、溜め息を吐く切島と上鳴。

「剣崎さん、麗日さん!行くよ!」

「うん!」

「おい人質役、最悪お前も戦えよ」

「オイラ人質ですけどォ!!?」

 意気込む出久とお茶子の反面、何気に衝撃の発言をする剣崎とそれに絶叫する人質役(みねた)

《人質奪還後訓練、開始(スタート)!!!》

 オールマイトの声が響き、剣崎にとっては16年ぶりの模擬戦闘訓練(じゅぎょう)が始まった。

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