如月精神病院
フリントはみんなに立ち止まるように合図をした。少し奥に白衣コートを着た男が立っていた。しかもこっちを向いている。フリントは男の顔をみてゾッとした気持ちになった。
男の顔は目は死んでおり口周りは血で染まっていて白衣も赤く染まっていた。男はゆっくりと歩いてきて呻き声を上げていた。フリントは異変を察知してハンドガングロッグ17を構えて足を撃った。男は転んだだけでまた立ち上がりフリントに向かって来た。フリントは「許せ」と言って頭を撃った。男は動きを止めて倒れた。完全な死んだのだった。
「こいつ、ゾンビかよ。何発も撃たれても死ななかった…。」
エリックは動揺していた。
「俺が高校の頃、マイアミでゾンビ事件があったような…」
拓郎は冷静につぶやいた。
さっきの銃声のせいなのか撃ち殺したやつと同等な奴らがいたるところから現れた。みんなでメイン武器のアサルトライフルやサブマシンガンなどで頭をめがけて撃ち込んでいた。奴らはバタバタ倒れていった。
「まるでシューティングゲームだな。兵役に就いてからやってないが中学以来だな。」
韓国人のホンは楽しそうに奴らを倒していった。
モンスター化した人間達は現れなくなり3階の一つずつの部屋を捜索することにした。入院室の中に入院着を着た患者のモンスターが沢山いたがチェンが思い切って手榴弾を投げた。モンスター化した患者は弾き飛ばされたが数体動きを止めていなかった。チェンはベレッタM92Fハンドガンで頭を撃ち抜いてとどめをさした。
「どれぐらいの規模なんだ。」
「生存者がいたら聞いてみよう。」
喫煙所に行くと体格の良い看護師と武装した警備員のモンスターが彷徨っていた。ホンの目には警備員モンスターの持っているベレッタM92Fハンドガンのシルバーカラーだった。M4アサルトライフルを単発で狙い撃ちして喫煙所のモンスターを制圧すると警備員モンスターの持ち物を漁った。しかし呼び弾薬の込められた弾倉は無く2つのシルバーカラーのハンドガンだけ取った。
ホンはシルバーカラーのハンドガンを使い捨てがてら使うことにし2つ持って仲間のところに行った。
フリントが指揮するチームは階段に向かって移動して階段に立ちはだかるモンスター達を蹴散らして2階に向かった。
2階にもやはりモンスターはうろついており誰もいない事が確認できる資料室向かって退避した。資料室を捜索して病院内の資料を読むと精神病院に収容されている患者のことやカクテル療法などの資料しか見当たらなかった。
拓郎が引き出しを開けると日記帳みたいな物が出てきて日本語に精通したチェンが取り上げて読み始めた。
(俺が警備員としてこの精神病院で働き始めて1、2週間は経つが最近、患者の数が少しずつ減ってきている気がする。同い年の同僚に聞いたにはどうやら患者を使った怪しい人体実験が行われているようだ。まるでB級ホラー映画のような話で信じられなかったがどうも怪しい。嘘か真か知る頃には俺は死ぬのだろうか。)
「人体実験?」
チェンは顔をしかめ出した。
「それが本当なら奴らはその影響でそうなったのか?患者が実験対象なのに警備員や医師、看護師があんな風になってるって事は感染するのか?映画やゲームみたいに噛まれたり傷つけられて感染するのかそれとも寄生虫による影響か?」
拓郎はゾンビ映画みたいに感染するものだと推測した。
「それが本当なら噛まれたりしないように気をつけないとな!」
エリックはみんなを見ながら言う。
「てっきり精神病院の人体実験だなんてアメリカやどっかの国の話だけだと思ってたぜ。」
レイブンが笑っていた。
「あまり油断してると死ぬぞ。」
能転気なレイブンにホンは忠告した。
ホンはは廊下にいるモンスターと思しき感染者をあるだけ弾の入っているシルバーカラーのハンドガンを撃ち切るまで発砲して頭を撃ち抜いて弾切れになると奴らに向かってシルバーカラーのハンドガンを投げつけた。そして自分が普段から使っている黒のベレッタM92Fハンドガンを手にとって残りの感染者を倒していった。近づいてきた感染者には前蹴りで弾き飛ばして頭を踏みつけて倒した。
みんなもそれに乗ってMP5やM4で応戦して制圧して行った。まるで無双をしているようだった。ゲームとは違い一回が命取りとなる事は承知の上だった。
ホンは陸軍に徴兵されて厳しい新兵訓練を終え配属先の部隊は歩兵部隊で前線の部隊だった。軍隊での理不尽を耐え除隊すると義勇軍外国人部隊の傭兵として中東で女子供に蛮行を行う過激派相手を相手に戦っていた。中東は宗教や思想違いの紛争が多く理不尽きわまりなかった。そんな中、理不尽で子供や女をいたぶる悪を殺すことにスコアを設定してゲーム感覚に悪党を殺すことにハマってしまった。それからいつの間にかガーディアン社のG.C.T.F隊員として働いていた。ガーディアン社の裏の顔を知らずに。
ホンは傭兵時代に沢山の地獄を見ていたため対感染者戦は苦にはならなかった。
拓郎はMP5サブマシンガンで感染者の頭を狙い撃ちしていたが見出しと照準がうまくいかず落ち着いて撃つようにしていた。自衛隊時代は89式自動小銃を使っていたが今はサブマシンガンで戦っていた。MP5サブマシンガンなんて警察じゃないと使わないだろうと他人事として受け入れてなかったが今、こうして使う時が来るとは思いもしてなかったのだ。
なんとか感染者を撃退して行ったが半分疲労感が来ていた。さすがにあれだけの感染者を相手にすれば疲れるに決まっていた。
部屋を捜索して行くと目をハサミで刺されたのに平然としている感染者の姿がありエリックはゾッとしていた。そっぽを向きながらレミントンM870ショットガンを撃ち顔面を吹き飛ばした。壁沿いに血が吹き飛び感染者は後ろに倒れた。服装からして患者のようだった。
「どれぐらいの数がいるのかよ?」
「知るかよ。この作戦を乗り切れば報酬は倍にして貰わないと困るな。いや、してもらうぞ。ここまで死にかけたのにそうこなくちゃ。」
チェンとレイブンはボロを出しながら喋っていた。
手術室に行くと看護師の感染者が3体いたためチェンは目の前にあったメスを手早く投げた。メスは額に刺さっていくが刺され具合が浅いためか死ななかった。そこにレイブンがグロッグ17ハンドガンで頭ををさらに撃つと感染者は倒れた。手術室は特に何もなくその場を去ることにした。
その頃、エリックとフリント、ホン、拓郎は娯楽場にいる警備員の感染者を使いまわしの良いベレッタM92Fハンドガンで頭を狙い撃ちして撃退していき這いずってこっちに向かってくる感染者の顔面を撃ち抜いて警備員の死体を捜索をした。ほとんどハンドガンの弾に対応する9ミリ口径のピストル弾しか手に入らなかった。感染者の死体から小銭入れを取ったフリントはお金をあるだけ物色していた。それに便乗した拓郎も同じことをしている。
「お金は後にしろ今はその場を去るぞ!」
拓郎はホンに注意されて小銭入れを捨ててその場を後にした。
2階食堂に向かうとちょうど少しさりげなく離れていたチェンとレイブンと合流した。食堂内は配給された食べ物や飲み物が散乱していた。食堂は微妙に広く離れた距離から感染者が近づいて来ていた。2体とも距離が近くなっていた感染者にエリックがM870ショットガンで顔を撃った。2体の感染者は頭を吹き飛ばしてその場で倒れた。まさに一石二鳥だった。一回だけの発砲で2体とも撃退できたからだ。
食堂にいたのは丸腰の警備員と調理師と患者だけしか残っていなかった。全員もう生きてはいないが。拓郎は感染者の頭を吹き飛ばしていき厨房に入った。厨房の中はこれといって何の発見もなくそこから脱出した。
夜勤待機室にはいかにも柔道でもしていそうな屈強な看護師の感染者が4体ほど彷徨っておりフリントはグロッグ17ハンドガンで奴らの頭を狙い撃ちして仕留めた。
「さすがに4体相手に肉弾戦とナイフ戦は命取りになるな。」
「正面衝突は災いの元だな。」
ホンはフリントの独り言に割り込んで言った。
本来なら弾薬は尽きるところだがここの病院の警備員は銃を所持しておりそいつらの死体から漁れば良い。ある意味助かる。
フリント達G.C.T.F隊員は感染者との死闘を切り抜け1階に降りるためにエレベーターを使うことにした。階段には多数の感染者の姿があり致命的にも死角が多かったからだった。
エレベーターを前に全員いつでも戦えるように銃を構えて開くのを待った。
ピーンポーン
エレベーターは開き中には警備員の感染者が詰め詰めに入っていた。全員構えた銃で一掃していき奴らが持っている弾薬を回収してエレベーターに乗って1階に降りた。
1階に降りたエレベーター近くには感染者の姿は見当たらなく命拾いしたようである。
「もし奴らがいたら俺たち一貫の終わりだな。」
拓郎は安堵していた。
一階の中央ロビーには幸い感染者はいなかったようで何かと安心感は出たが油断は出来ない状態であった。
ようやく1階に無事到着して犠牲者1人も出さないのは隊員それぞれのチームワークと言えるでしょう。国家と人種と国籍を超えた団結力が勝利を読んだのかもしれませんね。笑
次回は1階に来たということでいつまで安心感浸っていることができるのでしょうかね。こんなへんぴな話ですがよろしくお願いします(^^)