「えー、今からテストを返却する前に転校生を紹介する。」
「え、転校して来るの早くね?」
「細かいことは気にするな。さあ、入ってこい。」
矢田がそう言うと、黒い学ランを着て右腕に包帯を巻きすぎて学ランの上まで包帯を巻いている男が入って来た。
「直井長介。だがその名は世界を騙すためのフェイク!真の名は
「あー、もうそういうのいいから。そんなことより俺のギャンブルが成功する方法を考える方が役に立つから。あー、だから石山はスクーターを早く鞄に戻して!唐島は突っ込みの素振りを止めろ!」
「はーい。」
そう返事をすると、俺はスクーターを鞄にしまう。えっ地の文は誰が喋っていたかって?そんなのこの小説の主人公にして、グラビア評論会に舞い降りた天使こと、この俺、石山直人に決まっているだろう!え、そんなこと誰も聞きたくもないし、知りたくもないだって?おいおい勘弁しろよジョニー。そうやって俺が心の中で一人芝居をしていると、突如直井が叫んだ。
「おい!貴様ら俺のことをばかにしているな!いいだろうそこまで言うのなら俺もこの右腕の封印を解こうではないか!今更後悔してももう遅いからな!!」
直井はそう言うと右腕の包帯を徐々に解いていく。おい、なんだこの雰囲気は。ま、まさか今までの設定は本当のことだったと言うのか。俺が思わず唾を飲み込むとそこには、
見たものに災いが降りかかりそうなほど、汚い文字が手首から腕までびっしりと書かれている右腕があった。
「くっ、つい第一の封印を解いてしまったか・・・。ぐっ、第二の封印が解けようとしている!し、鎮まれ我が右腕!」
そう言うと、直井は右腕にまた包帯を巻き直した。
「はい、直井の自己紹介も終わったところで、テストの結果を返すぞ。あっ、直井の席は、石山の右隣な。仲良くするんだぞー。」
矢田がそう言うと、直井は俺の右隣に座り、
「フッ、この
と言って来た。
正直に言おう。めっっっちゃ殴りたい。おっとそんなことよりテストの結果だ。俺がそう思って配られた紙を見るとそこには……。
眠いです