のび太の45年間   作:ダテ

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『STAND BY ME ドラえもん 2』が公開されるということで、ちょっと対抗して書いてみました。

ほぼ原作なぞり&冒頭の二番煎じをお許しくださいませ……


おばあちゃんのおもいで

 

 

 

《ねぇのびちゃん。ダルマさんてえらいね》

 

《なんべんころんでも、泣かないでおきるものね》

 

《のびちゃんも、ダルマさんみたいになってくれるとうれしいな》

 

《ころんでもころんでも、ひとりでおっきできる強い子になってくれると……》

 

《おばあちゃん、とっても安心なんだけどな》

 

「………………っ!?」

 

「………………夢……か」

 

(枕元に転がっている時計を見ると、既に10時を回っていた)

 

(休日にこんなに早く起きるとは……)

 

(久しぶりに見たおばあちゃんの夢)

 

(あれから……おばあちゃんが死んでから、5年ほど経つだろうか)

 

(こんなにも時が経っているのに、忘れられない)

 

(5年も経ったのに、記憶の中のおばあちゃんを想い出す度、心が苦しくなる)

 

(夢のせいですっかり目が覚めてしまった)

 

「そういえば……」

 

(寝起きのくせして冴えた脳みそが、僕のわずかな記憶を引き出してくる)

 

(その記憶を頼りに僕は、布団から抜け出した)

 

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

 

「やっぱりここにあった!!!」

 

(記憶を頼りに溜まった物置の中を漁ると、お目当ての物を見つけた)

 

「ひゃあ。なつかしいなあ」

 

(僕は思わず、見つけたそれを抱えて感嘆の声をあげた)

 

「何かいいものでも見つけたの?」

 

(ドラ焼きを買いにでも行ってたのだろう)

 

(ちょうどドラえもんが帰ってきた)

 

「小さいころ大好きだったくまちゃんだよ」

 

(僕の昔のお友だちを、今の親友に紹介する)

 

「つぎだらけだなあ」

 

「おばあちゃんが、つくろってくれたんだ」

 

(今はもうボロボロだ)

 

(原因は長い間物置にしまわれていたせい……というだけではない)

 

(一番好きだったぬいぐるみだから、いつも一緒にいた)

 

(いつも一緒にいたから、落としたり引っ掛けたり)

 

(その度におばあちゃんにわがままを言って直してもらっていた)

 

「おばあちゃんがいたの?」

 

「ぼくが幼稚園のころ、死んじゃったけどね」

 

(ドラえもんが知らないのも無理はない)

 

(僕が小学校に上がる前だったからな……)

 

「この人だよ」

 

「だっこされてるのが、のび太くんだね」

 

(僕の自慢のおばあちゃんを見せるためにアルバムを開いた)

 

「優しそうな人だ」

 

「僕のこと、すごくかわいがってくれてね」

 

(不思議なもので、アルバムを開くと忘れていたと思っていた思い出が次々と蘇る)

 

「ジャイアンとスネ夫にいじめられて泣いて帰った時も、真っ先に慰めてくれたし……」

 

「おねしょして泣いた時も真っ先に来てくれたのはおばあちゃんだったし……」

 

「遊んで窓ガラスを割っちゃってママに怒られて泣いた時も、おばあちゃんは庇ってくれたし……」

 

「大きい犬に追いかけられて怖くて泣きながら逃げてた時も、おばあちゃんはすぐに来て追い払ってくれたし……」

 

「おばあちゃんは本当に僕に優しくしてくれたんだ」

 

「アハハ、のび太くんはそのころから泣き虫だったんだね」

 

(たくさんのおばあちゃんの優しかったエピソードを話したつもりだったのに、こいつに伝わったのは僕の泣き虫エピソードだった)

 

「僕は、おばあちゃんが優しかったという話をしてるんだ。もっと、素直に聞け!」

 

「悪かったよ」

 

(いや、間違っちゃいないんだけどさ……)

 

(………………)

 

(…………)

 

(……)

 

「グズ……」

 

「う……う、う。」

 

「わ〜〜〜〜〜!!!!」

 

(そんなつもりはなかったのに、涙が溢れてしまう)

 

(ドラえもんに説明しているうちに、僕は思い出してしまった)

 

(優しかったおばあちゃんを)

 

(まだ生きていた頃のおばあちゃんを)

 

(そしてもう2度と、おばあちゃんとは会えないという事実を……)

 

「もういちど、おばあちゃんに会いたいよう!」

 

「そんな無理は……」

 

(無理なのは分かっている)

 

(おばあちゃんが死んでからもう5年も経とうとしているんだ)

 

(会えないのは分かっ……)

 

(いや、まてよ)

 

「そうだ!!タイムマシンで、昔へ行けばいいんだ!!」

 

(なぜ今まで思いつかなかったのか!)

 

(普通の人ならあり得ない)

 

(だけど僕にはタイムマシンがある)

 

(よし、思い立ったが吉日だ)

 

「まて。そりゃ、やめたほうがいいぞ」

 

(焦るように机の引き出しに足をかけたとき、慌てたようにドラえもんが僕を引き止めた)

 

「どうして?」

 

(一刻も早くおばあちゃんに会いたい僕は、言葉に力が篭る)

 

「いきなり、大きくなった君を見たら、おばあちゃんはどう思う。びっくりして、ひっくりかえるぞ。年寄りだから、悪くするとそのショックでぽっくりと……」

 

「よく、わけを話せばいい」

 

「『タイムマシン』なんて、分かるもんか」

 

(確かに、当時のおばあちゃんはかなりの年だった)

 

(それに、最初は僕でさえ理解できなかった『タイムマシン』をおばあちゃんに説明するのは難しいかもしれない)

 

「で、でも……でも、でも」

 

(でも、やっぱり会いたい)

 

(思い出してしまった今、ひと目でもおばあちゃんの生きている姿を目に焼き付けたい)

 

(そうすれば、この悲しみも和らぐかもしれない)

 

「そうだ!こっそり顔を見るだけならいいだろ。な?どこか、物陰に隠れて。さ、行こう!」

 

「気が進まないけどな」

 

(乗り気ではないドラえもんに妥協点を無理やり押し付けて、強引に机の中に押し込んだ)

 

「ぼくが三つくらいの時代へ行こう。それ、出発だ!」

 

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

 

「出口が見えてきた」

 

(どこまでも続く時空間の先に、この空間に似合わない柔らかな自然光が差し込んでいる)

 

(あそこが僕たちの目指す場所)

 

(タイムマシンを停めて、光の中へと身を投じる)

 

「わあ、なつかしいうちの庭だ」

 

「あっ、柿の木!一昨年に切っちゃったんだ……」

 

「家もまだ新しいや」

 

(目の前には懐かしい風景が広がっていた)

 

(まだ5年ほどしか経っていないのに、こんなに景色は違うものなのか……)

 

「だれかに見つかるとまずい。はやく、おばあちゃんを見よう」

 

「ああ、そうか」

 

「裏口から忍び込もう」

 

(ドラえもんに急かされて音を立てないように家の中に入る)

 

(……なんだか悪いことをしている気分だ)

 

「おばあちゃんがいつもいた部屋はあっちだよ」

 

(家の中は間取りこそ変わっていないが、置いてあるものや場所が所々変わっていた)

 

(中には懐かしいものも置いてあり、視界に入るもの全てが懐かしい)

 

(そうしているうちに、おばあちゃんがいつもいた部屋の前に到着する)

 

「いいかい、そうっと覗くんだ」

 

「う、うん」

 

(鼓動が早くなる)

 

(もう会えない、と思っていたおばあちゃんをもう一度、この目で見ることができる)

 

(手に滲む汗を宥めながら、ゆっくりと扉を開ける)

 

(おばあちゃん……)

 

「……あれ?いないよ」

 

(部屋の中は空っぽだった)

 

(どこか別の部屋にいるのだろうか)

 

(期待していた分、少し拍子抜けしてしまった)

 

(でも、どこかしらにはいるだろう)

 

(別の部屋を見てみよう)

 

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

 

「はあ……おばあちゃん、いないね」

 

(おばあちゃんは洋間にも2階にもいなかった)

 

(きっとどこかへ出掛けているんだろう)

 

(家中を探していたせいで昔のママに見つかって追い出されてしまった)

 

(追い出されてから、近所をフラフラと歩いているがなかなか見つからない)

 

(見つかったのは幼い時の僕と、僕をいじめていたジャイアンとスネ夫だった)

 

(あいつら、昨日も学校で僕をつっころばしたんだ)

 

(幼い時のジャイアンとスネ夫には代わりに痛い目に遭ってもらった)

 

(さすがに少しみっともなかったかな……)

 

「ねぇ、もう見つからないよ。帰らない?」

 

「せっかく来たんだから、もう少しだけ!」

 

(さっき買ったどら焼きを食べたいのか、最初から乗り気ではなかったドラえもんはすぐにでも帰りたいみたいだ)

 

(でも、僕は諦めきれない)

 

(一瞬だけでもいい、おばあちゃんに会いたい)

 

(そう思ったその時、ひとつの影が向こうからゆっくりと近づいてくる)

 

(少しだけ曲がった背中のせいで今の僕と大差ない、小さめの背丈)

 

(シワが多いけど、優しい顔立ち)

 

(出かけるときにいつも持ち歩いている小さな巾着袋)

 

「お……おばあちゃん!!」

 

(アルバムの写真と全く同じおばあちゃんが……)

 

(もう二度と会えないと思っていたおばあちゃんが……)

 

「生きてる……歩いてる……!」

 

(やっと会えたのが嬉しくて、涙が止まらない)

 

(感動からか僕は、自然とおばあちゃんの後をつけていた)

 

(ちょうど家に帰るところだったらしい)

 

(おばあちゃんが家の中に入ろうとすると、昔の僕がおばあちゃんに向けて飛び出してきた)

 

「おばあちゃん、花火買ってきてくれた?」

 

「ごめんよ。町中のおもちゃ屋さんを探したんだけどね。花火は夏しか売ってないんだって」

 

「いやだい、いやだい!花火が欲しいんだい!おばあちゃん嫌いだ!あっちへ行けっ!」

 

「はいはい」

 

(なんてことだ!)

 

(おばあちゃんに向かって無理難題なわがままを言った挙句、『おばあちゃん嫌いだ』なんて!)

 

(いくら僕でも許せん!)

 

「こら僕!おばあちゃんをいじめるな!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

(僕が少し声を荒げただけで、幼い時の僕はすごい声で泣き出してしまった……)

 

(自覚はあったけど、こんなに僕は泣き虫だったのか……)

 

「どうしてうちののび太を虐めるんです!」

 

(泣き虫の僕にアタフタしていると、泣き声を聞いた昔のママが駆けつけてきてしまった)

 

(どの時代に来ても、ママに怒鳴られるのは怖いな……)

 

(それでもこのまま怒られているわけにもいかないので、弁解を試みる)

 

「あ、あ……あのですね。こ、これには深いわけが……じ、実は、僕のび太だよ」

 

(自分でも馬鹿な弁解だなぁと思うが、焦りからか言いたいことをまとめられない)

 

「のび太はこの子よ」

 

「いや、そうじゃなくて……僕……『タイムマシン』で……」

 

「かわいそうに。頭がおかしいのね」

 

(ママの怒りの顔は、段々とかわいそうな人を見る目に変わっていった)

 

(結局、頭のおかしい人と思われてしまった……)

 

「それみろ、信じてくれるわけがない。帰ろう」

 

(確かに、ドラえもんの言う通りだ)

 

(頭の悪い僕がどんなに説明したところで、信じてくれるわけがない……)

 

(生きているおばあちゃんをひと目でも見れたんだ)

 

(目的は果たしたんだ)

 

(……)

 

(でも……)

 

(でも!!)

 

「もうひと目だけ……」

 

(僕は我慢ができずにもう一度、裏口から家の中に入った)

 

「さっきの変な子がいるよ!!ママ!!」

 

(侵入してすぐに昔の僕に見つかってしまった)

 

(慌てて思わず、一番近くの部屋に逃げ込んでしまった)

 

(その部屋の中には、僕がもうひと目だけでも、と願っていたおばあちゃんの姿があった)

 

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

 

「ありがとう」

 

(部屋に逃げ込んだ時、最初こそ驚いた顔をしていたけど、おばあちゃんはすぐに僕を匿ってくれた)

 

「おばあちゃんは、僕のこと怪しまないの?」

 

「いいえ」

 

(すごい人だ……普通だったら怪しんだり通報したりするのに)

 

(そんなおばあちゃんは今、僕の大好きだったくまちゃんを繕っている)

 

(その表情は、いつも僕に見せてくれていたのと同じ、優しいものだ)

 

(しばらくの無言の後、僕はゆっくりと口を開いた)

 

「おばあちゃん。のび太くんがかわいい?」

 

「ええ、ええ、そりゃもう」

 

(自分で聞くのは少し恥ずかしい質問だけど、おばあちゃんのその答えは僕の心を暖める)

 

(だけどその直後、おばあちゃんの表情が少しだけ陰った)

 

「いつまでも、いつまでも、あの子のそばにいて世話をしてあげたいけど、そうもいかないだろうね。わたしももう、年だから」

 

「そ、そんな寂しいこと、言わないでよ……」

 

(もしかしたらこの時にはもう、おばあちゃんはおばあちゃんなりに自分の最期が近いことを悟っていたのかもしれない)

 

「せめて、小学校へ行くところまで、生きられればいいんだけどね。ランドセル背負って、学校へ行く姿……ひと目見たいねえ」

 

「ちょっと待ってて!」

 

(おばあちゃんの願いを聞いて、考えるより先に自分の体が動き出していた)

 

(信じてもらえるかはわからないけど、『ランドセル姿ののび太』なら僕が見せることができる)

 

(急いでタイムホールのあった場所に戻ると、タイムマシンが残されていた)

 

(ドラえもんは先に帰ったみたいだけど、タイムマシンは置いていってくれたみたいだ)

 

(なんだかんだ言って良いやつなんだよ、あいつは)

 

(急いで元の時代の自分の部屋に戻ってきた)

 

(案の定、ドラえもんは僕の部屋でどら焼きを食べている)

 

「ランドセル!」

 

(そんなドラえもんにランドセルを要求して、急いでおばあちゃんの元に帰ってきた)

 

(ランドセルをしっかりと背負って、今度は庭から直接おばあちゃんの部屋に入る)

 

「信じられないかもしれないけど。僕、のび太です」

 

(突拍子がない)

 

(それでも、信じてくれることを信じて、おばあちゃんに打ち明けた)

 

「やっぱりそうかい。さっきから、なんとなくそんな気がしてましたよ」

 

「信じてくれるの!?疑わない!?」

 

「だれが、のびちゃんの言うこと疑うものですか」

 

(ありえない、普通ではありえないはずなのに、おばあちゃんは僕を信じてくれた)

 

「おばあちゃん!!」

 

(嬉しくて嬉しくて、おばあちゃんの膝の上でまた泣いてしまう)

 

(この泣き虫は本当に治らない)

 

(だけど今はいいだろう、本当に嬉しいんだから)

 

(嬉しさに浸っていると、僕の頭を撫でていたおばあちゃんが軽快に口を開いた)

 

「のびちゃんの小学生の姿を見たら、欲が出ちゃったよ。あんたのお嫁さんをひと目見たいねえ」

 

「お嫁さん……ちょっと待ってて、おばあちゃん」

 

(僕はまだ結婚はしていない)

 

(だからおばあちゃんのお願いを叶えることはできない)

 

(だけど、最大限おばあちゃんにしてやれることはしてあげたい)

 

(それなら……)

 

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

 

「しずちゃん、この人が僕の会って欲しい人だよ」

 

「えっと……こんにちわ、はじめまして。源 静香といいます」

 

「静香ちゃん……なるほどね」

 

(しずちゃんの名前を聞いて、一瞬だけ僕に目配せしたおばあちゃんは何かに納得したように笑顔を見せた)

 

 

 

『会って欲しい人がいるんだ。その……訳あって、理由は聞かないで欲しいんだけど……とにかく、少し付いて来てほしいんだ』

 

 

 

(僕が言えたのはただそれだけだった)

 

(真剣に頼んだのが良かったのかもしれない)

 

(不思議そうな顔はしていたけど、それでもしずちゃんはついて来てくれた)

 

(タイムマシンに乗ったり、昔の僕の家に侵入したりと聞きたいことは沢山あったろうに……)

 

「……そうかい。面影が、残ってるね。はじめましてではないけれど、よく来たね」

 

(おばあちゃんの言葉に、しずちゃんはあまりピンときていないようだ)

 

(しずちゃんとおばあちゃんの接点はそこまで多くなかったから、そこはしょうがないだろう)

 

(ただ、ここが昔の僕の家だということは分かっているはずだから、なんとなく察しはついているんだろう)

 

(その上で何も聞かないでいてくれている……優しい子だよほんと)

 

「将来は美人さんになるんじゃないかと思っていたわたしの目は正しかったみたいだね」

 

(おばあちゃんはしずちゃんと僕のことを交互に眺めながら、満面の笑みを浮かべている)

 

(きっと僕の言いたいことを察してくれているのだろう)

 

(やさしかったおばあちゃんはいつもそうだった)

 

(泣き虫だった僕の、言葉にならない言葉をいつも理解してくれた)

 

(僕が伝えたい言葉はきっと、今でも伝わるって確信してる)

 

(それでも、おばあちゃんに正しく伝わるように、僕の想いを理解してもらえるように、おばあちゃんの両の手を自分の手で包んだ)

 

「おばあちゃん……今はその、まだ言えないんだけど、僕……僕、頑張るから。頑張って、勉強も運動も頑張って、立派な大人になるから……おばあちゃんの自慢の孫になるから……だから……だから……」

 

 

 

「おばあちゃん、僕のおばあちゃんでいてくれて、ありがとう」

 

 

 

(なんでずっとおばあちゃんに会いたかったのか……ようやく分かった)

 

(それは、僕の中に心残りがあったから)

 

(たくさんのおばあちゃんの優しさに、僕は何もお返しが出来なかった)

 

(それでも最低限これだけは絶対に、言わなきゃいけなかった)

 

(それなのに、幼かった僕は伝えられなかった)

 

(その心残りを、5年経った今、ようやく伝えることができた)

 

 

「のびちゃんはずっと、おばあちゃんの自慢の孫ですよ」

 

 

(おばあちゃんならきっと、そう言ってくれると思ってた)

 

(でも、僕はその言葉に甘えてちゃいけない)

 

(ドラえもんが来てから、僕の未来は変わった)

 

(だけど、それでも未来はすぐに、容易く変わる)

 

(だから僕は、願った未来を勝ち取るために頑張り続けないといけない)

 

(すぐに転んでしまうようなダメな僕だけど、何回転んだってぼくは起き上がれるはず)

 

(時間はかかるかもしれないけど、起き上がる方法も知ってるし、起き上がる力も持っているんだ)

 

(ありがとう、おばあちゃん)

 

(おばあちゃんのおかげで、僕は強くなれてる)

 

(これは僕の、僕だけの一生の宝物)

 

(これが僕だけの)

 

 

 

 

    『おばあちゃんのおもいで』

 

 

 

 


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