IS《ISの帝王:小説版》   作:只の・A・カカシです

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どうした、体育祭の脳筋ワークで鈍ったのか?
嫌みな野郎だクソッタレ!


25話 モーニングショット

 「シャルロット、プリントを運ぶんだって?手伝おうか。」

 先生に頼まれてプリントを受け取りに向かっていると、突如、背後から声を掛けられたせいでカエルみたいに飛び上がって驚いてしまう。

 「一夏!?セシリア達と街に行くんじゃ・・・。」

 昨日聞いた話とは違うと、思わず後ずさってしまう。

 「残念だったなぁ。トリックだよ。」

 「」

 この後に続く言葉と行動を、僕は容易に想像できた。

 「プリントを受け取りに行くのに手っ取り早いやり方を教えてやるよ。」

 不敵な笑みを浮かべながら、窓を開ける一夏。

 「へ?まさか・・・考え直して!飛び降りれば地面に叩き付けられてグチャグチャだよ!」

 「その通り!」

 間髪を入れない返事。次の瞬間、僕は首根っこをつかまれ、窓からリリースされてしまった。

 「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」

 急いでISを展開しないと!このままだと、地面にたたきつけられる!けれど、焦れば焦るほど上手く行かない。

 刹那、僕の視界は真っ白に染まって・・・・。

 「はっ!?・・・あ、悪夢だ・・・。あれ?ラウラは?ま、良いか。」

 ガバッと飛び起きる。幸いにも夢だったようで、僕はホッと胸をなで下ろす。

 まだ時間も早いし、もう一眠りしよっと。

 ぼふっ・・・

 

 

 

 チュンチュンッ・・・ズババババ!デェェェェェェェェェェェン!

 朝飯(雀)が来たぞぉぉぉ!っと、一夏は窓からチェーンガンをぶっ放す。けど、それが当たったら雀は木っ端微塵になって食べられませんが?

 因みに、デェェェェン!が後から来たのは、音で雀を逃がさないためです。

 「むっ・・・。」

 しかし、的が遠く小さすぎて当たらなかったため、ただ植え込みをダイナミック剪定しただけになってしまった。

 さて、もう一眠りと思い布団に戻った瞬間!

 「!!・・・ふん!」

 ドベキシ!「オフゥイ・・・・・」【1/8000】

 ベッドの中にゴキブリが潜んでいるのを察知。迷うことなく叩きつぶし放り出す。

 「何故、ここにいる!?」

 「どこかの馬鹿(クラリッサ)が(スキンシップに)これが適任だと推薦したんだ!」

 「そうか・・・。よーし、良いか?今度俺の布団に潜ってみろ。もれなく、(ガシャンッ!)チェーンガンが待ってるからな。」

 何も悪びれる様子がないラウラに、一夏は真顔で銃を構える。

 「む・・・了解した。」

 流石に蜂の巣にされたくはないと、渋々といった感じで引き下がる。

 と、そこへ来客がある。

 「誰か来た。・・・箒だな。」

 部屋の住人の許可無しに、それも遠慮なくドアが開けられる。幾らなんでも、無礼過ぎやしませんかね?

 「一夏!朝食の時間だ!それとラウラ、お前の荷物だ、(朝食に)遅れても知らんぞ。」

 「ああ、分かった。」

 ラウラが着替えるのを待ち、3人は朝食に向かう。

 「実に良い準備だったが、いつ気が付いたんだ?」

 「・・・何がだ?」

 皆目見当が付かぬと、箒は首を傾げる。

 「ラウラの荷物だ。俺も起きるまで、こいつが俺の部屋に湧いていたことに気付かなかった。」

 「待て。あれはラウラが自分で持ってきて、お前の部屋の前に置いてたんじゃないのか?」

 「私は知らんぞ?荷物など持って来ていない。てっきり、お前が用意して持ってきたのかと・・・。」

 3人が3人共に全く異なる認識で動いていた。

 「じゃ、一体誰が?」

 一夏がそう呟いた瞬間、ラウラの制服の後ろポケットから何かが落ちた。

 「ん?紙切れ?」

 箒はそれを拾い上げ、広げる。

 「何だ?・・・『深夜の男子部屋不法入室は以後禁止だ。寮長。』?」

 「間違いない、千冬姉だ。どうやらばれていたらしいな。・・・ラウラ、次は命がないぞ。こんな事は一度っきりだ。」

 死にたくなかったら、これからは慎ましく暮らすことだなと付け加え、食堂への移動を再開した。

 結局、特に喋る話題もなく食堂に着いた3人は、それぞれに朝食を注文する。しばらく待ち、それを受け取ると着席。

 「「「いただきまーした。」」」

 そして、某テレビ局の茶色い巨大なマスコットよろしく、いただきますを言い終わらぬうちに食事を終える。瞬きする間もなくだ。

 「わぁぁぁぁ!ち、遅刻するぅぅぅぅぅ!!」

 そのとき、丁度食堂に駆け込んでくる人影があった。

 「よう、(珍しく遅刻)やってるな。」

 優等生らしくもないと、一夏はいじってみる。

 「あ、おはよう一夏。今日は冷えるね。」

 「冷えるだぁ?寝ぼけてんのか?」

 冷える?冷や汗だろ、今のお前の場合は。

 「あ、うん。なんかゴメン・・・。」

 謝るシャルロット。しかし、眼が泳いでいる。

 「いや、良いんだ。・・・避けようとして、無いか?」

 「・・・いやいやいや?そんな事は無いよ?」

 ゆっくりと、一夏から距離を取ろうとしていることに感づかれ、慌てて否定する。

 「そうか?なら良いが・・・。」

 バァンッ!【0/2000】

 「貴様等!朝食は迅速に取れ!」

 食堂のドアにモーニングショットを入れる織斑千冬。だから壊すなよ。

 「よし、そう言うことだ。教室で会おう!」

 「ええ~!さ、3人とも待ってよ~!」

 しかし、シャルロットの願いも虚しく、3人は瞬きしている間に視界から消えていった。

 

 

 

 ダダダダダッ!

 暇潰しに中庭(グラウンド)を散歩(ランニング)していたら、HRの時間が迫っていることに気付き、急いで教室へ向かう一夏と箒、そしてラウラ。勿論、走っているのは壁である。

 「ん?」

 そのとき、後ろから何かが近付いてきて、そして3人を抜き去る。

 「これで、(1時間目まで)お別れだね一夏!」

 それはオレンジ色のIS。シャルロットであった。

 「・・・お前がな。」

 「へ?」

 全く対抗心を示さない一夏に、シャルロットは肩透かしを食う。

 「ご苦労さん。」

 ガゴォン!「ぐぼぁ!?」【100/18000】

 誰かに声を掛けられた刹那、体に響く衝撃。シャルロットは進行方向を直角に変え地面に突き刺さる。

 シャルロットを叩き落としたのは他でもない、織斑千冬である。

 「・・・おい、そこの3人。()()()()()()()()()では、1ミリたりとも廊下を走るなよ。」

 そう言い残し、条約を破ったシャルロットへ制裁を加えるため、降りていった。

 「急ごう、シャルロットの死が無駄になる。」

 「「あぁ。」」

 

 

 

 「さて、来週から校外特別実習期間に入るが、羽目を外しすぎないように。」

 HR。織斑千冬は、例えるならおろしたてのタオルがその色と質感を保ったままボロになった雑巾といった感じの、つまりは良く分からない状態になったシャルロットを引き摺って教室に現れるなり、挨拶も無しにそう告げる。

 「先生!山田先生はお休みですか?」

 普段なら山田先生の仕事を織斑先生がやっていることに、クラスメイトは違和感を覚える。

 「校外実習には、厳正な視点で現地を視察する下見作業が、必要だ。山田先生はそれに行ってる。」

 「ええ!?山ちゃんもう海に行ってるの!?」

 「良いな~ずるーい。私も泳ぎに行きた~い。」

 それを聞いた途端、何を想像したのか騒ぎ出すクラスメイト達。それも、あろうことか織斑先生の御前でだ。

 「お前達が行くか?それでも良いんだぞ?その代わりレポート10万枚PON☆と出して貰うことになるがな。」

 実際の報告書は10枚程度。だが、そこは下駄を・・・いや、竹馬を履かせる。

 「「「いや、結構!」」」

 織斑千冬の予想した通り、1組の生徒は一斉に大人しくなり席に戻った。

 ズバババババァン!【【【1/150】】】

 しかし、立ち歩いたことは別だと、1組の生徒の大半はHRを寝て過ごす羽目になった。

 

 

 

 「重いなぁ・・・。」

 放課後。シャルロットは、無断でISを使用した制裁として織斑先生に言いつけられた机運びをしていた。

 「調子はどうだ?」

 「・・・どうしたの?」

 珍しくこの時間の教室に現れた一夏。普段であれば、アリーナをドンパチしている頃だったので、シャルルは驚く。

 「なぁ、シャルロット・・・。長いな。後ろ3文字切ってシャルでも良いか?」

 「え?・・・あ、いいよ!」

 一夏に呼び名を付けて貰えた。シャルロットはそれだけでも舞い上がりそうな気分だった。

 「ああ、そうだ。呼び名を考えている場合じゃなかった。シャル、頼みがあるんだが。・・・付き合って欲しい。」

 「えっ・・・?」

 付き合って欲しいの一言に明日と続いていたのだが、シャルロットの頭脳はオーバーヒートしていて、聞こえていなかった。

 

 

 

 「買い物にはいい天気だな。」

 「買い物には良い天気だね。」

 一夏の言葉に、棒読みで返すシャルロット。

 「どうした、教室の机運び(デスクワーク)で疲れたのか?」

 「いや、うん。そうだね・・・。」

 真面目に返すのも億劫になり、適当に返事をする。

 「疲れてるなら・・・帰っててもいいぞ?」

 「・・・お断りだね。」

 「」

 柄にもなく困り果てた一夏を見て、シャルロットは少しだけ疲れが取れた気がした。

 「よーし分かった。ホールケーキが必要だな。シェイクもいる。それから・・・でっかいパフェだな。例えば、俺の筋肉みたいな。(・・・ん?)」

 何とか元気になって貰おうと、一夏がスイーツを好きなだけ食わしてやるというと。

 「そんなに食べられないよ!」

 それだけで元気になった。

 「もう。じゃあ、はい。」

 そう言って、手を差し出すシャルロット。

 「なんだ?腕相撲か?」

 「そんなわけ無いでしょ!手。繋いでくれたら良いよ。」

 「なんだそんな事か。ほれ。」

 「・・・。」

 しかし、手を繋いだ途端、顔を茹でダコにして黙り込んでしまう。

 「どうした、大丈夫か?」

 「へ!?いや?何も無いよ!?平気平気。行こっ!」

 ふと我に返り、何とか行動で誤魔化そうとするシャルロットであった。

 

 

 

 そんな2人を、尾行・・・と言うよりはストーカーしている2人がいた。

 「ねえ、あれ・・・。」

 「手、繋いでる?」

 「繋いでますわね。」

 2人の顔は、悪役のそれとしか言いようがないものだった。

 「あ~、やっぱり?ふ、ふふふっ・・・ふざけやがってぇ!」

 「ぶっ殺してやる!」

 インターセプターを展開した訳ではないが、勝手に口が動いてしまう。

 「ほう?面白そうだな。私も混ぜて貰おう。」

 意識が前に行き過ぎていたため、後ろから来たラウラに横を通り過ぎられるまで気付くことが出来ない。

 「「は?ちょ、待ちなさいよ(お待ちなさい)!ラウラ(サァァァァァァン)!」」

 しかし、既に手遅れ。

 「大佐ァ!私も行きます!」

 一夏の前へと飛び出していく。

 「ラウラ!?訓練に参加したんじゃ・・・?」

 刹那、一夏の顔がマジになる。

 「残念だったなぁ、トリックだy」

 ビシッ、ガィィィィィィィィィィィン!【7990/8000】

 言い終わるよりも早く、一夏の手がラウラの頭を掴む。

 「ラウラぁ・・・訓練を申し込んでおいてサボタージュとは良い度胸だな。」

 「ひぃ!?た、大佐、助け・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 そのまま、ラウラを植え込みに向け投げ込む。

 「そこに立ってろ。」

 ポイ捨ては良くないよとストーカー2人は密かに突っこみを入れる。

 「・・・危ない所でしたわね・・・。」

 「ええ、そうね。」

 一歩間違えればああなっていただろうと思い、軽く身震いをする。

 「おい、2人ともいるんだろう?隠れてないで、出てこい!・・・怖いのか?」

 〈〈ばれた!?〉〉

 「どうした、大声出してたろ。忘れたのか?」

 「「」」

 仕方なく2人は物陰に隠れるのを辞め、姿を現す。

 「ついてくる気か?」

 「!!」

 グッ!【9999/9999】

 そう言った瞬間、何故か一夏はシャルロットに手を強く握られた。まあ、彼女の握力程度では痛くもかゆくもないが。

 「何だ?」

 「・・・・・。」

 目を遣ってみると、シャルロットはドス黒い上に引き攣った笑みを浮かべていた。

 「ま、まぁ、私たちはお邪魔ムシのようですし?」

 「か、帰るとしますかね?」

 その表情に気押され、2人は引き下がる。

 「そうか。・・・また会おう。」

 「「行ってらっしゃい。」」

 「ああ、シャル、行くぞ。」

 踵を返し、街へと向かっていく。

 「・・・さて、と。」

 「つけますか。」

 その姿が見えなくなる寸前、2人は行動を再開した。

 

 

 

 「シャル、水着を買うつもりか?」

 水着売り場と書かれたプラカードを見て、一夏はそう尋ねる。

 「う、うん。一夏は僕の水着見たい?」

 「そうだな。前に風呂上が――」

 「エェェェェェェェェェェ!!!」

 突然、シャルロットが大声を上げ、一夏の言葉を遮る。幸い、人がまばらだったお陰で大して視線が集まることはなかった。

 「・・・それよりも、早く棕櫚の側で肌でも焼きたいね。学園生活で白ぽけちまった。」

 腕を見せながら笑ってみせる。

 「あ、そこはシュロなんだね・・・。じぁ、じゃあ僕も新しいの買っちゃおうかな?」

 妙なところで現実的な話をするなーと思いつつも、割り切らなきゃと思い出す。

 「じゃあこうしよう。売り場は、男がこっちで女があっちだ。30分後に会おう。OK?」

 「うん分かった。じゃあ、また後で。」

 2人は、それぞれの方へと向かっていった。




作Bィィィィィィィ!何だこれは!焦ってこんな小説に直しにくい作品を書きやがって!・・・知ったことかだと!?こっちは24話書き終わって、一息ついてたトコなんだよ!


 今まで読み続けてくれた読者!ありがとう。お陰で、小説版も2巻+3巻頭まで続けることが出来た。小説版は、MAD版の次の更新後まで更新されることはないが、お気に入りと評価はそのままで。
 また読みに来てくれるのを楽しみにしてるぜ。
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