IS《ISの帝王:小説版》 作:只の・A・カカシです
キャーッ!
いいぞ
どうしてこんなことするの!?
一口では言えん。とにかく俺を信じろ
無理よ!そんなの、始まってまだ3話と経ってないのよ・・・。
「1025号室。ここか。」
天井裏。一夏は、鍵に書かれた番号と一致する番号の書かれた電気ケーブルを見つけた。
天井板をずらし、周囲に誰もいないことを確認。部屋の前へと降り立つ。
ドアノブを捻る。何事もなくドアは開いた。
彼は、ここで鍵が開いていることに疑問を持つべきであった。
「ベ(ネ)ット!?何故、二つも?」
それに気付いたのは、部屋に入ってから。2つある内の一つに、荷物が置いてあった。
「トリックだよ。」
見透かしたように現れた千冬姉。ドアを全開にし、廊下から満面の笑みで言い放つ。
一夏は、急ぎ千冬姉の元へと駆けるが。
バッタァーン!【-2000/200】
速攻でドアを閉められた。勿論、彼女のフルスイング開閉にドアが耐えられる訳がない。
「!!」
急いでドアノブを捻るが、クルクルと回るばかりで開く気配はない。
何か手はないかと、ドアを叩いてみる。
〈・・・この音!〉
木製のドアであるならば体当たりで破壊するまで、と思った時だった。
「誰かいるのか?!」
「!!」
声は、脱衣所のドアの向こう側から。ノブが回るのが、コマ送りに見える。
「影も形もない。気のせいか・・・。」
「・・・・・。」
とっさの判断で棚の中に逃げた一夏は、ドアの閉まった音を聞き外へと出る。
「うっ・・・。」
しかし、それは迂闊な行動だった。
「動くな!殺されたいか!」
「箒!洗面所に戻ったんじゃ・・・。」
まんまと引っ掛かった一夏は、何処かに退路はないかと思案する。
「残念だったなぁ・・・。トリックだよ。IS委員会に連れ回されてからずーっと想い続けてきた。よぉやくその日がやって来た。・・・長かったぜ!」
と、そこで、一夏はとんでも無いことに気が付く。
「服はどこだ!」
当然、恥じらいというものはあるので、目を逸らしながらである。
「!?み、見るな!!」
「安心しろ、何もしない。」
この状況で、それを信用してくれる人がいる訳がない。
「ふざけるなぁ!!」
木刀に伸ばされた手から、衝撃波が発生する。
ズボォフッ!【0/100】
それに負けぬ速さで、枕を棚からひったくる。しかし、その衝撃で枕は真っ二つ。
「木刀を放せ!」
半分になった枕で、何とか木刀を受け止める。
「いや結構!」
一夏は飛び退き、距離を取る。そして、目を逸らさないようにしながら、ジリジリと下がっていく。
・・・箒は熊か?
「!!」
しかし、ドアが壊れていることを失念していた。
「怖いか、
タオルが落ちないよう、器用に端を抑えながら構えを取る箒。
「試してみるか? 俺だって元篠ノ之流だ・・・。フンッ!」
最早、ヤケクソ以外のなにものでもない。一夏は得物を靴ベラへと持ち替え、応戦する。
激しい殺陣が続き、部屋は見るも無惨になる。
やがて一夏は、奮戦虚しく壁際に追い込まれてしまう。
「くたばれクソッたれが・・・。」
箒が、留めの一撃を放とうと木刀を引いた時だった。
パキッ【0/1000】
それは、根本付近からポッキリと折れた。
「!?」
「
すかさず服一式を投げつけ、反撃に出る。
「どこで拾った?」
「タンスを調べた。」
デリカシーのデの字もない。だが、箒がそれを気にすることは無かった。
「更識!辺りを調べろ。」
その時、外から聞こえてきた、聞き覚えのある声。
「・・・一夏!中に居るんだろう。織斑出て来い!千冬だ!」
一番まずい相手が来た。
「千冬姉だ。部屋を戻すんだ。」
一夏と箒は、素早く部屋の片付けに取りかかる。
「開け!開けってんだ!」
壊したのあなたです。
ドアが軋むのを無視し、織斑千冬は強引にドアを開ける。
「立て付けの悪いドアだ。」
俗に筋肉修理術と呼ばれるそれで、織斑千冬は部屋へと乗り込む。
「奴は何だ?」
何とか部屋を片付け終えた一夏は、先制口撃を仕掛ける。
「生徒会長だ。」
「優秀ですか?」
「優秀だ。一夏ほどではないがな。」
それを聞いた瞬間、周囲の体感温度が下がった。
「・・・会議はどうした。」
後ろから飛んできた竹刀を、全く見ることなく受け取る。そして、先程はぐらかされたそれを問い詰める。
「・・・まぁ落ち着け。竹刀を突きつけられてはビビッて――」
ドンッ!【199/200】
壁は石膏ボードなので音が良く響く。それが、より一層威圧感を醸し出す。
「びびって話も――」
ドンッ!【198/200】
さっさと用件を話せと、プレッシャーを掛ける。
「は、は な し も出来やしねぇ。・・・会議は大丈夫だ一夏。少なくとも今のところはな。この先どうなるかはあんた次第だ。会議に戻したければ、私たちに協力しろ。OK?」
あっさりとサボっていることを自白した。
「「OK!」」
ズドドンッ!【53/20000】
【18/5000】
更々協力する気の無かった2人は、織斑千冬と更識を瞬く間に粉砕した。
その頃、会議室周辺では、教員達が2人の行方を探していた。
「サボリ魔は見つからんのか!」
苛立った声で、1人が尋ねる。
「イエ゛ェェア、(事務員)3人の死体(死んでない)だけです!まだ他にもあると?」
この報告を受け山田先生は、安堵の声を漏らした。
「織斑先生が生きていれば、まだ死体は増えるはずです。大丈夫です。もうじき帰ってきます。」
織斑先生に敵う訳のない教員達は、その言葉を信じるしか打つ手がなかった。
5分後。会議室の前に一夏の姿はあった。
「お前等は最後に帰すと約束したな」
一夏に頭を掴み持ち上げられた織斑千冬と更識は、顔を会議室のドアに向けられる。
「そ、そうだ一夏、た、助け――」
震える声で、助けを求める。が。
「あれは嘘だ!」
力の限り、左右に掴んでいた人物を会議室に投げた。
「「うわぁーーーっ!!」」
元ブリュンヒルデと生徒会会長が、仲良く悲鳴を上げながら飛ぶ。ドアに当たるという瞬間、タイミング良くドアが開き2人は会議室に消えて行った。
「ドアが亡くなっちゃたわ・・・。」
自室に戻り、箒に掛けられた声はそれだった。
「・・・これで出来た。」
そう言って一夏が取り付けた(置いた?)のはタンス。
「・・・・・そうね〈どこが?〉。・・・あいつらは、どうしたの?」
話しても無駄なことであると知っている箒は、疑問を心の中に押しとどめ話題を変える。
「(会議室に)放してやった。」
『何故縛り付けなかった?』と、言おうとして、ワイヤー如きが耐えきれる保証がないことを思い出す。
「・・・一夏、その、何だ。・・・同じ部屋でく・・・暮らす上での線引きみたいなのは必要だと思わないか?」
もう済んだことは放っておくことにし、身の振り方の話を始める。
「誰が思うか、この脳筋野郎。」
少なくとも野郎ではないし、お前が言うな。
「・・・一夏、お前には私達のおかれた状況が、全く理解できておらんのだ。」
深刻な面持ちで話し始める。
「・・・・・。」
「私達には、厳正な区切りで私達の生活を守る規律が必要なのだよ。」
だが、千冬姉がそれと言うことを知らない一夏は・・・
「なぜ、寮長にやらせない。奴等の仕事だろう?」
箒は、表情を崩すことなく続ける。
「それは、私が君を信頼しているからね。私の心の英雄と言うほどに。一方の寮長は、会議室から逃走を図った身だ。」
「・・・あぁ。楽しんでドアを壊したからな。」
一転、一夏は申し訳なさそうな表情になる。
「君なら、まともな思考の元で厳正な決まりを作ることが出来るだろう。」
〈くたばりやがれ、千冬姉。〉
一夏が黙ったことを肯定と取り、話を進める。
「じゃ、じゃあ、まずはシャワーだ。私は19時から20時。一夏は20時から21時だ。OK?」
あぁ!駄目ですよ!!その言い方をすると・・・
「OK!」
シャワールームに駆け込む一夏。この時の時刻は19時。
「おい!・・・まあ今日は、私は使ったから良いか。」
「そう言えば一夏、男子トイレの位置は確認してるのか?」
就寝前、箒はふとしたことから尋ねる。
「当然だ。何回行ったと思ってるんだ。・・・しかし、いざとなったら
「何の法律だ?」
まさか一夏の口から法律という単語が出てくると思っていなかったため、思わず聞き返してしまう。
「(緊急なら)男が女子トイレを使用しても問題ない。そう言うことだ。」
衝撃の発言に、箒の怒りは爆発した。
「お前は!暫く会わないうちに(筋肉モリモリマッチョマンの)変態趣味に走るとは!流石だ一夏、見損なったぞ。」
いつの間にか握られている木刀。何処で調達した。
「晩飯で腹をやられた!頼む助けてくれ、そこの女子トイレだけが頼りなんだ。残された時間は数分だけ。それが過ぎれば、**(自主規制)は殺されるんだ!」
腹を抑え、祈るように倒れ込む一夏。
「嘘をつけ!さっきまで平然と暴れ回ってただろうが!」
ッゴス!【9999/9999】
【0/1000】
一夏の筋肉に、木刀如きが太刀打ちできる訳がない。No Damageである!
「・・・どうして怒ってる。」
翌朝、不機嫌この上ない箒に一夏は途惑う。
「・・・生まれつきだ。」
「そうか・・・。」
何となく悪いことをしたなと言う感情に、一夏は言葉が詰まる。
それでも箸は止まらないが・・・。
「・・・ん?(味噌汁の)中身は何だ?これ。」
得体の知れない具を見つけた一夏は、それを摘み出す。
「知らない方が良いわ。」
「「「・・・。」」」
厨房から聞こえた衝撃の一言に、周囲にいた生徒全員が咀嚼を止めた。
「・・・どうした?」
それとは別に、動きを止めていた一夏。その視線にいたのは・・・
「お、織斑君、隣良いかな?」
食器トレーを持った3人の女子。
「どうして俺の隣なんだ?他の空いてる席に座ればスッキリするのに。」
他の空いているテーブルに目を遣り、そちらを勧める。
「もう、織斑君ったら古いんだ。席は詰めるのが今のトレンドよ(大嘘)。」
別の1人がニコッとしながら、あたかもそれが本当かのように話す。
「へぇっ・・・。俺が中学校の頃に、友達の中華屋に行って席を詰めたら、(座り方が衛生面で)破壊的だって説教されたんだ。・・・その通りかもな。」
「へ、へー。そうなんだ・・・。」
思いがけない反論を喰らい、目が水泳を始める。
「って、うわ!篠ノ之さん達、朝そんなに食べるんだ!」
その意識を引き戻したのは、驚いた友達の声。
「「当然だ、くそったれ。元剣道部の俺(私)に(箸のペースで)勝てるもんか!」」
「・・・試してみるか?私だってハンドボール部だ。」
両者のプライドを賭けた、顎と咬合力の耐久戦が始まり、食卓がドンパチ賑やかになった。
しかし、そんな食べ方を見逃してはくれない相手がいた。
ズバババァン!【9998/9999】
【1999/2000】
【【1/100】】
モーニングショットでこの威力。どうです?いい音でしょう?でも、食事中の一夏と箒には効きません。奴等は直ぐに回復してしまいます。その他生徒?残(念でもなく)当(然)です。
「食事は静かに、迅速に摂れ!」
織斑千冬の声量に、食器がガタガタと震えた。
「当然です学生ですから。」
「分かってるなら良い。貴様等!もし余計な遅刻したらグラウンドを十周走らすぞ。」
まだ時間があるとは言え、もし寝坊でもしたらと生徒達は震え上がる。
「「じゃ、先に行くぞ。」」
その中でも、一向に調子を崩さない脳筋2名。
「え!?ちょ、2人とも、教室に行くには早いよ~!」
もう少しゆっくりしていったらと言うつもりで言ったのだが・・・
「「グラウンドだ。」」
「グラウンド?」
まさかの行き先に驚き、オウム返しが精一杯。
「走りに行くんだ。」
「食後の運動だ。」
当たり前のように答えた2人。
「えぇ!?一周10Kmあるよ!?間に合うの!?」
この学園のグラウンドの広さを知らないのかと、周りからざわめきが起こる。しかし。
「「ただの中庭ですなぁ。俺(私)達なら瞬きする間に、十周できる。忘れないことだ。」」
「「「」」」
超人的発言に彼女らは言葉を失い、遠ざかっていく背中をただ見つめることしか出来なかった。
「うおらぁぁぁぁぁ!!」
「ヌゥオォォォォォ!!!」
その後、アリーナで発生した竜巻は、某黄タコの如くグラウンド真っ平らにした。
ただの・A・カカシですの、次の投稿はいつだ?
24時間後です
読者が読み終わった後の作品の始末は考えてあるか?
こっちには書き溜という切り札がある。読み来たとこを、一緒に片付けまさぁ