IS《ISの帝王:小説版》 作:只の・A・カカシです
A (ホームズは)病んじまったのか?
B 探偵もセラピーだな。
A 手遅れ
ここは米国の領土にある軍の拠点。名を第16国防戦略拠点と言う。
「展開・・・。」
そこへ、命知らずが1匹で飛び込んできた。
「あ、IS!?」
ように見えたが、装備だけで見るとかなりえげつないヤツだったりする。
「報告書にあった組織のヤツか!?」
「お前!この基地に侵入して何が目的だ!」
銃を構え、敵を包囲する米兵。
「銀の福音はどこにある。」
それに聞く耳持たぬと、侵入者は武器を展開し向ける。
「!?何故それを!?」
バキッ、ドカッ!【【【1/1000】】】
「見上げた愛国心だ。だが、手前の命を張るほど値打ちのある話か?」
銃を向けていたのだが、驚いて体が硬直した一瞬の隙を突かれて、一斉に叩きのめされてしまう。
「誰が・・・喋るかクソッタレ・・・。」
喋らないのではない。喋るほど体力が残っていなかった。
「おい、兵士!」〈っち、気絶しやがった。〉
何でもかんでも叩きのめせば良いものだと思っているため、襲撃者は攻撃の手と威力を緩めない。
「ウオウ、うっ!」
「ああっ!」
「おいこっちだ!」
「・・・ウーっ。」
「止まれー!・・・!?うわーっ!?」
「本部!本部!至急増援を!うわぁぁぁ!?」
〈・・・ただのカカシですな。〉
バッタバタと倒れ付していく米兵に呆れながら、ただひたすらに基地の奥へと進んでいく。
ヒュンッ、ガッ!【38000/40000】
「なに!?」
気持ちよく進んでいた、まさにその時だった。
大きなブレードが突如として彼女を襲う。
続けざまに、目の前からロケットランチャーが飛来し、間の前の壁を破壊した。
「遅かったな。待ってたぞ。」
そこから現れたのは、ここにはいないはずの人物。
「!?お、織斑一夏!?何故ここに!?」
「お楽しみといこうじゃないか!」
「ウギャァァァァァァァ!!!」
これは命がなくなると、悲鳴を上げながら襲撃者は来た道を丁寧に辿って撤退していった。
「・・・。」
一夏はしばらく直立したままそれを見送る。そして、完全に逃げたなと判断するとおもむろに顔の皮を掴み、剥ぎ取る。
「一体彼は何したのよ・・・。」
そこにいたのは、銀の福音のパイロットであるナターシャであった。
彼女が一夏の皮を手に入れたのは、1週間前のことだった。
軍の寮で休んでいると、部屋のチャイムが押された。
「ナターシャさん、お届け物です。」
「あら、どうも。」
えらくマッチョな宅配員から小包を受け取った。
〈何か頼んだかしら・・・。差出人は・・・織斑一夏!?〉
何故彼から荷物が来たのか分からなかったが、とりあえず封を解いてみた。
『*月*日に亡国機業が第16国防戦略拠点に攻め込む。これを送るから被っておけ。魔除けになる。』
そこに入れられていたのは一通の手紙と、それから――
「・・・彼の皮?」
それが彼女が一夏の川を手に入れた経緯だ。
そこへ、同じく軍に所属しているイーリスが壁を吹き飛ばして現れた。
「ナタル!!無事か!!」
「手遅れよ。何も取らずにもう帰ったわ。」
「」
幸運なことに、テロリストが壁を壊したと言うことでイーリスは弁償責任を免れた。
「何だ、筋トレでもしに来たのか?」
一夏が自分の部屋で筋トレをしていると、楯無が部屋を訪れてきた。一度それをやめ、彼女のほうを向く。
「違うわよ!!」
彼女の動きから、また何か裏の話を持ってきたことは分かっていたが、反応を見たかったので敢えてそうした。
「じゃあ、何だ。」
「すこしお話しがね。」
「?」
らしくない顔、と言うよりはほぼ始めて見る真面目な表情に、一夏は楯無が遂に壊れたのかと思った。
「非公式の情報筋から、アメリカのIS保有基地が襲撃されたという情報が来たのよ。」
「あぁ、知ってるぞ。亡国機業だろ?エムが単独で襲撃するって手筈だ。」
何打その程度のことかと、一夏は筋トレを再開する。
「!?何で知ってるのよ!」
最新の情報にもかかわらず、一夏が知っていることに驚きを隠せない。
「話してたからな。」
「何処で!?」
「アジトだ。」
「何処にあるのよ!」
急かす楯無に対し一夏は、淡々とトレーニングをこなしていたが、その手をふと止めた。
「教えてやるから
机から紙を取り出し、住所、電話番号、人数、装備を事細かく書き出した。
「ほれ。」
「」
さも当然のようにそれを差し出す一夏。なぜ個人の彼の方が情報をたくさん持っているのか。楯無は不思議と言う感じを通り越し、気持ち悪く感じていた。
『一夏いる?』
そこへ、また別の来客がある。
「いるぞ。開いてないか?」
『開いてるよ。』
ちゃんと許可を得て入ってくる稀有な存在。そう、シャルロットだ。
「お邪魔します。」
「いらっしゃい。」
「・・・一夏何してたの?」
楯無の顔を見るや否や、シャルロットのご機嫌が突然悪くなった。
「何って、雑談だ。」
「ふーん。じゃあ、何で入っていいって言ったの?」
別に何もおかしなことはないが、一夏の言葉を手当たりしだいシャルロットは疑うようになっていた。
「シャル、臨海学校の時から思ってたがお前ポンコツだな。」
「!?僕がポンコツだって!?」
「あぁ、そうだ!」
「」
珍しくフォローもジョークも一切ない辛辣な一夏に、シャルロットは眉間にしわを寄せ抗議する。
「じゃあ、帰るわね。」
「あぁ、頑張ってくれ。」
手を振りながら、楯無は部屋から出て行った。
「で、何か用か?」
「あ、うん。今度の終末に駅前へ買い物に行かない?」
まあ、お詫びがあるまで拗ね続ける癖は直ったが。
「壊物?」
「お・か・い・も・の。ショッピング!」
どうせそう言うだろうと予測していたシャルロットは、間髪いれずにそう言い返した。
「分かってるさ。」
一夏が壊物をするのは、一部の限られた場所だけ。町の店ではそんな強盗紛いのことはしない。
「もう・・・。前に一夏にブレスレットをもらったし、一夏の誕生日ももうすぐでしょ?お返しもしたいからどうかなーっと思って。」
「OK。行こう。」
これと言った予定も入っていなかったので、一夏は即効でOKを出す。
「ほ、本当!?約束だよ!」
急に表情が晴れるシャルロット。
舞い上がると、一夏の言葉を疑うことを忘れてしまう。
「あぁ、約束だ。守れなかったらかき氷機飲んでやるよ。」
「・・・クラスター爆弾でいいよ。」
「そんなもんじゃ、俺の腹は下せんぞ。」
「」
まあ、一夏も不意にする気はないのでなにも問題にならないが。
「あ、いたいた。一夏!」
直後、天井板が外れ鈴が現れた。
というか、狙ってきているのにいなかったらどうするつもりなのだろう。
「何だ、鈴。」
「この終末に出かけない?」
世界を終わらせる気満々の鈴。何があったのかまでは聞かないが、おおよそIS関連でごたごたがあったのだろうと一夏は考えた。
「悪いな、予定があるんだ。」
まだ終わっちゃ困ると、一夏は言う。
「そう、残念。じゃ、またね。」
「あぁ。」
そう言って、鈴は天井板を戻して去っていった。
「・・・時間は?」
確実にいなくなったことを確認し、一夏は尋ねる。
「駅前のモニュメントの前に10時で。」
「よし分かった。」
そして週末になった。時刻は9時30分。
〈うー、早く来過ぎちゃった・・・。どうしよう。〉
調子に乗って早く来たところまでは良かったが、暇で暇で仕方がなかった。
「へいへい女だ。悪かねえぜ。」
そこへ、茶来男の集団がよってくる。
「暇かい?遊びに行かねえか?」
「無理。約束があるから。」
そっけない表情で、感情をこめてない言葉を返す。
「おたくにいい夢を見させてやろうってんだぜ?」
「いらない。見たくも無いもの。」
そういいながらも、シャルロットは一人一人の体格から強さを割り出していた。
「俺さぁ、フランス車持ってるの。」
「ル○ー?シト○エン?」
「○ノー。」
「公道でラリーでもするの?」
どういうわけか、シャルロットは母国の車に愛着がなく、乗用車だとは思っていないらしい。いい車も作っているのに。
「ようシャルル。待たせたな。」
さてぶちのめすかと思った瞬間。待ちわびていた人物が現れた。
「!!一夏!」
「誰だお前!」
威勢よくおらんだチンピラだが、一夏の体格のよさをみてビビリ始める。
「シャルル。お友達か?ボディランゲージで愛情を示してら。」
「「「!?ごめん用事思い出した!」」」
シャルロットを女だと思って近づいていた彼らは、一夏にホ○達かと問われたためにあわてて逃げ出した。
「聞きたいことがあるんだけど、僕をここでゲイに見せかけたのは一夏のアイディア?」
「おかげで安全だろ?」
悪びれる素振りもなく、一夏はそう言った。
当然、安全とは一般人の命のことである。
「まぁ・・・・・ナンパする人からは。プライド(だけは)あるチャラ男はゲイには死んでも来やしないもんね。」
「さて、ちょっと早いが行くとしよう。」
「うん。」
二人は揃って歩き出した。
しばらく歩いていると、一夏が何かに気付き立ち止まった。
「よお、蘭。」
それは、知り合いの蘭であった。
「い、一夏さん!?」
こんなところでつかまると思っていなかった蘭は、驚きのあまり2歩ほど下がってしまう。
「丁度良いところであった。今度キャノンボール・ファストがあるんだ。チケットを誰も要らないって言うから、やるよ。」
「え、う、あ、有難う・・・ございます・・・。」
断れなかった彼女は、表情を引きつらせつつ、震える手で以って一夏が差し出すチケットを受け取った。
「じゃあ、また会おう。」
「は、はい・・・。」
断るタイミングを逸し、蘭は生返事をするのが精一杯だった。
至って普通の買い物を済ませた二人がIS学園に戻るころには日が傾いていた。
「ん?一夏にシャルロット。何処かに行っていたのか?」
寮に向けて歩いていると、トレーニング中の箒と出くわす。
「あぁ、駅前に買い物だ。」
袋を持ち上げて買ったものを見せる。
「何だ、誘ってくれればよかったのに。」
「何か用でもあったのか?」
「あぁ、シャンプーが切れそうなんだ。」
日用品だなと、一夏は確認する。
「俺の部屋にストックがあるが、持ってくか?」
「いいのか?頂戴する。」
以上、たまには普通の話もしていることの紹介でした。
火曜日、第6アリーナ-で1・2組の合同授業が行われていた。
「はい、みなさん!今日は高速機動の授業を行います!では、早速実演してもらいましょう。えーと、ストライク・ガンナー装備のオルコットさんと、織斑く――」
そこまで言ったところで、何の前触れもなく山田先生は千冬に出席簿で頭を叩かれた。
「馬鹿者!アリーナを吹っ飛ばす気か!」
「えぇ!?」
実はこのとき、千冬の頭の中では一夏のISをアッシーと勘違いしていた。
「あぁ、いや、何でもない続けてくれ。」
ふと非公式のISであると思い出し、慌てて訂正した。
変な様子の千冬に、山田先生は頭に『?』を浮かべながらも話を続けた。
「?では、お願いします。」
「山田先生、正気か?」
「何でですか織斑君。」
今度は一課からそう言った言葉が飛ぶ。
「見せてやるよ。セシリア、行くぞ。」
百聞は一見に如かずと、一課は実演することにした。
「了解ですわ!」
一夏とセシリアが揃って跳びたつ。そう、飛ぶではなく跳びたつ。
「あれ・・・?何か遅くない・・・?」
「しかも様子が変?」
少し上昇したところで、一夏のスラスターが失火した。それは勿論、燃料切れで。
「おぉい、落ちてくるぞあのマッチョマン!!」
「潰す気だ!危ねえ!!」
皆が慌てふためく中、一夏は盛大に音を立て誰もいないところへ着地した。
「山田先生と一緒にしないでもらいたいね。」
その高さは、一般人なら足趾とだけ言っておこう。
「お、織斑君酷いですね・・・それはそうと、今のは一体・・・?」
馬鹿にされたことを気にしながらも、なぜ失火したのか山田先生は尋ねる。
「タコがぁ・・・見て分からんのか、アレが白式の高速機動(当社比)だ。あれ以上の速度も滞空時間も出んぞ。」
「エェェェェェェェェェ!?まさか、ISですよ?」
ISに頼りすぎるからこういうことになるのではない。ISを過信するから凄いものに見えるのだ。
「ISゥ?ISを何だと思ってる!戦う道具じゃないぞぉ?高性能でしかもメッセージ機能もついてる!装備で役に立たないとなったら、携帯に使うのは当然だろ。」
「」
まあ、彼らにはリスペクトが足らなさ過ぎるのも事実だが。
「んんっ!とにかく、キャノンボールファストに出場する生徒の選抜を行う!急げ急げ急げ!デザート券だぞホラ!」
それを見せられた瞬間、授業に参加していた生徒全員の目つきが変わり、積極的に授業に参加した。
B こんなことは言いたくないが次話は投稿を途切れさせる最強の文章を持ってる(つまり次話は無い)
A 腹筋を突き崩そうか?
B 手遅れ
諸君!今回の投稿期間はこの話が最後だ。一週間以内にI’ll be back!
MADで楽しみに待ってるぜ。