IS《ISの帝王:小説版》   作:只の・A・カカシです

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作B:小説の為に善良な読者(の腹筋)が死んだ
 A:だがこの作品にはつきものじゃないのか?
 B:見返り(高評価)もな!


第45話 急ごう!サッと行ってブチのめそう

 亡国企業の一員、Mは威勢よく切り込んだ。

 「織斑一夏!今日こそ墜とす!!」

 しかし、それも束の間。

 「OK!」

 一夏から、挨拶代わりとロケットランチャーを撃ち込まれる。

 「グアァァァァァァァァァァァ!!!」

 「全く困ったヤツだ。攻められてるのは俺達の方じゃないのか?(・・・ん?)」

 こんな醜態を晒しても、よくテロリストを名乗っていられるものだと一夏は眉間に手を当てため息をつく。

 「ゲホッゲホッ・・・何かスコールよりむかつく。」

 煙の中で咳き込むMは、ISを纏ってはいたが随分と煤けていた。

 「スコールはどこだ。」

 一夏は、女の胸倉(装甲)を鷲づかみして強引に立たせる。

 「へっ・・・誰が言うかよクソッタレ・・・。」

 「大した忠誠心だマドカ。だがな、スコールがスタンドの西*自主規制*エリア、100*自主規制*ブロックにいるってのは、手前の命を張るほど値打ちのある情報か?」

 素直に確かめに行けよと言いたくなるほどの情報量。

 「貴様知っていて何故吐かせようとする!?」

 「箒聞いてたか?連中座席あのままらしいぞ?」

 「ああ、マヌケだな。」

 しかし、それは一夏の策略だった。

 「鎌掛けたな!?」

 「ああそうだ!」

 ドベキシッ「オフィッ」【0/40000】

 用は済んだといわんばかりに、Mの意識を刈り取る。

 「行こう、生徒会長様じゃ歯が立たん。」

 そして、特に拘束することもなくその場に放置する。

 「一夏、これ放って置いて良いの!?」

 相手はテロリストなのに、何でのんきにしていられるのかシャルロットは理解できない。

 「ん?プールに突き落としたいのか?」

 「へっ?」

 もっとも、一夏はまともに取り合ってくれるわけがない。

 「もっと泳がしとけば良いのにって事だろ?」

 「違うよ!!!」

 そういうことだったかと意味を理解したシャルロットではあったが、賛成ではなかった。

 「シャルロット、日本には放生会という文化があるんだ。ですよね、大佐!」

 「その通りだ。行くぞ。」

 「はっ!」

 「放生会ってそんなのだったかなぁ・・・・」

 一夏とラウラの息の合った会話を前に、シャルロットはただ呟くことしか出来なかった。

 

 

 

 同じ頃、スタンドで二人の女性が対峙していた。

 片方は長身で美しい金髪と山田先生の無駄にでかいアレほどではないが十分なアレを持った女性。もう片方は水色の髪をした、扇子を無駄に持ち歩いているあのお方だ。

 「我が亡国企業の自慢は全てが超一流最強の戦闘部隊だって事です。ISは軍用、操縦者は強化人間、NATO主要国は全てを網羅、U.S.NEVYに、DELTA FORCEに、そしてもちろん・・・レインジャーも。」

 金色の女性、名をスコール・ミューゼル。彼女は、自分たちの組織がどのように構成されているかを自慢してくる。

 「殆どアメリカじゃない・・・。」

 水色の髪、更識楯無はあまりに偏った編成内容に呆れてものが言えなかった。

 「あら、そうね。でも、私の戦闘部隊と貴方の学園の生徒達、どちらが強いかしら?」

 スコールは武力を示すことで優位な交渉を行おうとしていた。

 「下を見なさい。」

 「?」

 ゆえに、楯無は気をそらすために言ったとしか思わなかった。

 「下を見ろ!見えたでしょう?短い戦闘。どっちが強いか、私達の方に1000ドル。始めましょうか?」

 しつこく繰り返すために仕方なく見てみればMは既に伸びており、連れてきた連中は連中と呼べる数を維持していなかった。

 「・・・今、作戦中。」

 「あらそう。じゃあ見逃せないわね。」

 攻守が入れ替わる。

 「そうは行くもんですか!」

 素早い手さばきで、スコールはショットガンを構えると地面に向けて発砲した。

 「チッ・・・逃げ足の速い・・・。」

 砂埃が楯無の視界を奪う。立ち尽くすしか彼女には出来なかった。

 「爆発でびくともしなくなっただけ大したもんだ。奴らはこのまま逃がしてやれ。」

 それだけでも成長だと、一夏は励ます。

 「何で。」

 「言ったろ、引っ越しの手間取らせちゃ悪いって。」

 「」

 ただ、一夏の本心はそこにある。楯無は追えるのに追わない理由が下らなさすぎて沈黙する。

 「会長、当てたかよ。」

 少し遅れて追いついたラウラがそう訪ねる。

 「ええ、暴言を二発。」

 「大したもんだ。見直したよ。」

 あれだけの大物組織が相手。そんじょそこらの暗部(当社比)としては、それだけでも上出来だった。

 「私、なんだと思われてるのかしら?」

 「ロシア人。」

 「いつから・・・。」

 確かに国籍はそうだけれどもと、口ごもった直後だった。

 「ヘボ会長。」

 「犬。」

 「ブラックバード。」

 「ジャパニーズ。」

 「トロイ女。」

 各々が思うままに罵り始める。

 「止めてやれ、傷つくだろ。」

 「・・・。」

 一夏は慌てて仲裁に入ったが、時既に遅し。楯無のメンタルには深く亀裂が走っていた。

 「帰るぞ!飯だ飯ィ!!」

 それ以外の方法でメンタルを立て直す方法を、一夏は知らなかった。

 

 その日の夜、織斑邸には一夏の友達が多く集まっていた。

 「せーっの!」

 ズドォォォォォォォォォォンッ!!!

 「「「誕生日おめでとう!!!」」」

 一組、その他専用機持ち達は盛大にC4爆弾を破裂させた。家の中で。

 当然、部屋には煤一つとして付かなかったが。

 「「「!?!?!?!?!?」」」

 その爆炎と爆音は、その他参加者達に大いなる衝撃を与えた。勿論、彼らは無傷である。

 方法?織斑筋の支援防御ですよ。

 「ありがとよ。」

 そして、そんな爆発などまるでなかったように一夏は皆に向かってそう言った。

 「いくつになった。」

 「16。さあ、みんな腹はち切れるまでじゃんじゃん食ってくれ!!!腕によりを掛けたんだ。」

 なぜか祝われる側が料理を振る舞っているが、そんなことを気にしてはいけない。

 「「「イエェェェェェェェェェェェイ!!!」」」

 それに慣れている一組以下数名の連中は、当然のように食事にがっつく。

 「「「(私達の女子力って一体・・・)」」」

 それ以外の連中、と言っても()()()()()()()()は愕然とさせられる。

 それからしばらくは食事に集中していたが、徐々に会話が始まる。

 「鈴さん。ちょっと大きくなりまして?」

 何をと言わない辺り、セシリアの言葉には悪意が籠もっている。

 「デカすぎると早死にするらしいわよ。」

 「で・・・。」

 ところが、柄にもなく冷静な切り返しをされてしまい、セシリアは困惑させられた。

 「何想像してんのかしらぁ・・・?」

 「ヒェ・・・。」

 が、完全に鈴の策略のドツボだったようで、セシリアは震え上がる以外に手はなかった。

 「やれやれ。」

 そして一夏は、その姿を遠巻きに見るに留めた。

 

 「一夏さん。コレを。」

 一騒ぎした後、セシリアは白い箱を一夏に差し出した。

 「ティーカップか?」

 開けるまでもなく、重さと重心からどの様な形であるかまでを把握する。

 「ええ、イギリス王室御用達の。一等茶葉も一緒に入れておきましたわ。」

 「そうか、なら茶葉はみんなで頂こう。俺一人には勿体ない。カップは、大事に使わせて貰うよ。」

 何度目になるか分からないが一夏はタダの脳筋ではなく、違いの分かる筋肉馬鹿だ。

 「ええ♪一夏さんの紅茶を楽しみにさせて頂きますわ。」

 それを皮切りに、プレゼントラッシュが始まる。

 「いーちか君!」

 「おい、シャルどうしたそんな所で縮こまって。」

 手始めに、わざわざ近寄ってきた楯無は無視して、部屋の角っこで綿埃のようにしていたシャルロットへと歩み寄る。

 「えぇ!?無視!?」

 はい、そうでね。

 「あ、うん。プレゼントを渡そうと思って・・・。はいコレ。」

 流石に真面目なシャルロットも、こればかりは無視しなければ一夏が何というか分かったものではない。楯無を気にしつつも、プレゼントを渡す。

 「時計か。・・・こんな事言っちゃ何だが、何で時計に機能を詰め込むんだ?ISを使えばスッキリするのに。」

 違いは分かるが、使い分けが分からないのは・・・まあ、一生直らないだろう。

 「もー、一夏ったら古いんだぁ。」

 「古いのは・・・手前だぜ!」

 「エェェェェェェェェェェェェェ!?!?!?」

 お決まりの絶叫をやって、シャルロットはまた部屋の隅に戻っていった。

 「大佐ァ!!」

 その直後、空気を切り裂いてナイフが一夏目掛けて飛んでいく。

 ビィィィィィィィィンと言う音を立て、それは深く突き刺さる。

 まな板に。

 「私が使っていたナイフです。切断力も耐久性も補償します。」

 一夏がそれを止めたのを見て、ラウラはプレゼントの詳細を紹介する。

 「ありがとよ。鞘あるか?」

 「コレです!」

 彼女は腰からそれを外し、一夏に今度は手渡す。

 「ありがとう。・・・このマークは?シンボルは好きだ。」

 「シュバルツェア・ハーゼの部隊章です!」

 敬礼を行い、一夏に答える。

 「そうか・・・懐かしいな、もうすっかり忘れてた。」

 すかさず「年だな一夏」と、箒が横から口を挟む。

 「なんの、人生はこれからだ。」

 「ふっ、そうだな。これはプレゼントだ。」

 手渡されたものは・・・。

 「着物か。」

 「ああ、余裕があるし、小物も入れやすいだろう?私とおそろいだ。」

 どこに隠し持っていたのか、箒は彼女の所有している着物を見せてきた。

 「チェーンガンを懐に入れてたヤツだな?」

 「そうだ。」

 因みにチェーンガン程度の重量は、彼らにとっては動きを妨げるほどのものではない。

 「そいつぁいいや。今度寮で着させて貰おう。」

 「(汚え)花火大会の時に?」

 「ああそうだ。」

 ドンドンとジョークがきつくなっていく。もし、ここにいたのがロマンのかけらもない者だけだったなら、きっと終わらなかっただろう。

 「お取り込み中失礼しますわ。あちらで良い雰囲気の方々がいらっしゃいますのでその辺で・・・。」

 故にセシリアが、それを止めた。

 「・・・弾と、布仏さんか。」

 見れば部屋のど真ん中で、二人は楽しそうに会話をしていた。

 「よし、離れよう。飲み物買ってくる、何が良い?」

 「俺が一番、二人の雰囲気をぶっ壊す自信がある」と、空気を読んで(?)一夏は席を外すことを決める。

 「お赤飯。」

 「お汁粉。」

 「チャーハン。」

 「ホットドッグ。」

 「チャイニーズ。」

 またも各々が飲みたいもの(?)を口走る。

 「ホットドッグとお汁粉は見逃してやるがそれ以外は飲み物か?」

 まあ、彼に基準がある以上、誰も逆らえない。

 「一夏の喉はどうなってるのかな?」

 「「「シャルロット、そのぐらい普通だろ(でしてよ)。」」」

 「えぇ・・・。」

 もっとも、その周りも御同様であることに変わりは無いが。

 

 『有難うございましたー!』

 生まれたてのーさ~以下自主規制~

 「世界の誰より、お前に優しい。コンビニに用があるのか?マドカ。」

 一夏は、店で買い物をする以前から敵意むき出しの者がいることは分かっていた。が、そこは一夏。敢えて放っていた。

 「今日は世話になったなぁ。」

 「今日は世話したなぁ。・・・そんな似合わないものは仕舞え。足を撃つのがオチだ。銃は止せ。」

 一夏の両手にはレジ袋が下げられており、とても戦闘態勢とは思えない。

 ただし、戦闘モードには入っている。

 「クラシックに?」

 「ああ・・・。」

 マドカが腰から研ぎ澄まされた金属の棒を二本、ゆっくりと引き抜く。

 「やり合いたくてウズウズしてた。」

 目の前にそれを構え、いざ尋常に勝負。

 「持ったな?」

 「死ねぇ!織斑一夏!」

 「OK!」

 しないのが一夏のやり口だ。彼は、銃を持っていた。

 「学ばんヤツめ・・・。」

 呆れたように、マドカを見下ろす。

 「貴様・・・!クラシックにと・・・。」

 話が違うと、マドカは抗議するが。

 「クラシックだよ。ウィンチェスターM1887(ショットガン)だ。」

 「1887年製・・・か・・・。」

 それはクラシックだと、まさかの盲点を突かれたマドカは力尽きる。

 「誰かの指示か?」

 そんな彼女を優しく引き起こし、一夏は尋ねる。

 「どうかな・・・。」

 「マドカ、下らない一生だと思って、悔いを残すな。」

 「手術頼めるか。」

 助かるならば、話すという意志の現れ。

 「あぁ余裕だ。」

 「ヴァカめ!」

 ではなく、一夏を油断させるための言葉だった。マドカは、完璧なタイミングで腰から拳銃を抜いて一夏に向けて発砲した。

 「なっ・・・!?」

 「生憎だったな。ケブラー製だよ。手術すればお前が撃ってくるのは分かってた。」

 が、大したどころか服以外傷が付いていない。

 「馬鹿な!ケブラーは防刃性はあってもその薄さで弾丸が防げるか!」

 「気付いたか・・・実は筋肉なんだ。」

 「」

 これはとんでもない相手に手を出した。剰りの恐怖に、彼女は言葉が出ない。

 「今日はもう遅い。早く*自主規制*ビルに帰るんだな。」

 「クソッタレェェェェェェェェェェ!!!」

 もう、マドカの方が襲われたのではないかという逃げっぷり。

 「かーえろ。腹減っちまった。・・・マンホール開けっぱなしだったがアイツ大丈夫か?」

 ふと、マドカは尾行を始めたときの場所に向け、暗闇を突っ走っていることに気付いた。

 『ゥワァァァァァァァァァァァ・・・・』

 「駄目みたいだな・・・。」

 が、忠告する間もなく結果は出来上がっていた。

 「這い上がるって事ですか?大佐。」

 因みにラウラは、一夏が予想より20秒遅れても帰ってこなかったため見に来ていた。

 「まあ、そんなところだ。」

 その帰り際。一般人が落ちぬよう、一夏はマドカの代わりにマンホールを閉めたのだった。




作者は裏で糸を引いて読者に腹筋崩壊をさせるが、自分の腹筋を崩す度胸は無いのさ!手を引く!
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