IS《ISの帝王:小説版》   作:只の・A・カカシです

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ハワイにでも行って、のんびりと筋肉を伸ばすか
急げ急げ急げ!(予約)投稿だぞホラ!
?!?!?!


第66話 この世にある小説(要出展)番組の中で、何といっても一番面白いのは~? \デェェェェェェェンッ!/

 「ちいちゃあぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

 さて再開を懐かしむのはこれくらいにしてと思った矢先、篠ノ之束の声がした。

 一夏が一応そちらを見る。どういう原理でそうなっているのか分からないし分かろうとも思わなかったが、 そいつは舗装されたところを走っているのに砂煙を立てていた。 

 「なんだ?走り去っていったぞ?」

 しかし、一夏達の前で止まることなく駆けていった。

 「さしずめ、幻影でも追っかけてるんだろ?」

 一夏がそう言った直後、篠ノ之束は電車にはねられた。

 「なんで空港のロビーで電車に突っ込むんだ?」

 「身内として恥ずかしい・・・。」

 一夏の幻影を追いかけた所までは良いとして、自前で設置した電車にはねられるのは恥以外の何物でもないと箒は頭を抑えていた。

 「ところでシャルロット。新聞の一面を独占した気分はどう?お偉いさんたちはあり得ないって否定してるみたいだけど。おめでとう。」

 「ありがと・・・う?」

 邪魔者がいなくなったところで、鈴が今日の朝刊を見せながら尋ねる。

 「デュノア社はアンタを望みの役職に付けるっていってるみたいだけど、どうすんの?」

 「教官に、なろうかな?」

 「トップガンのか!・・・・・?????」

 何故そうなったのか。深く考えてはいけない。

 「ふんふん、君がデュアルコアとかいう外道に乗ってる操縦者だね?困るんだよねー、開発者に無断でそんなことしてもらっちゃ。」

 シレッと復活してきた篠ノ之束が話に割り込んできた。

 「だったら、誰にも使われないように手元に置いとくんだな旦那ぁ。」

 「ひィっ?!いっくん?!」

 振り返ってみれば、そこには天敵、織斑一夏の姿があって、篠ノ之束は震え上がる。

 「残念でした、外れ。」

 ところが、それはラウラの変装であった。

 「よくも私を騙したな!この嘘つきミイ!」

 「公共の場で騒ぐな!」

 今度こそ本物の一夏が怒鳴りつける。どっちの声が大きかったかは、言うまでもない。

 「私もそう思う。」

 「酷ーい!ちーちゃん!箒ちゃんがいじめるよう。」

 ドベキシッ!「オフゥイ・・・。」

 「今度余計なことを言うと、口を縫い合わすぞ。」

 先に黙らせてから宣言することで手のダメージを減らす、箒の編み出した対篠ノ之束の攻略法(?)であった。

 

 

 

 空港を出て一夏達が辿り着いたのはイギリスのIS空軍基地だった。

 「よう、青少年〜。また、締まったみたいだな。」

 そこで待ち受けていたのは基地関係者でも門番でもなく、篝火ヒカルノであった。大丈夫かこの基地。

 「そっちは、貫禄がついたみたいだな。」

 全身を見たあと、一夏は感慨深そうに返す。

 「?昨日の時点じゃ2kgは減ったはずだけどにゃー?」

 「・・・腕を上げたな。」

 どうやら上手く伝わらなかったようで言い直しをする。

 「そりゃどーも。それより、IS貸して。改造するから。」

 「任した。」

 「んー、了解、了解。」

 何気ないやり取りの後、一夏はヒカルノに待機状態の白式を手渡した。

 「待て待て待て、そいつはアホみたいに重いはずだが?」

 かつてアラクネを使っても持ち上げられなかったそれを、一夏はいいとしてヒカルノが持っていられるのはどういうことだ。

 「んにゃ~?重い?」

 「貸せ!」

 まさか自分は嵌められたののではという疑心から、オータムはヒカルノからひったくるように白式を手にする。

 「お前、アホだな。」

 当然、一夏がそんなつまらない細工などするはずもなく、オータムは重さに負けて白式を落っことした。

 「んなこったろうと思った。」

 呆れた顔をするオータムだが、彼女は知らなかった。篝火ヒカルノもまた、かつては千冬や束の同級生であり、織斑筋に長く触れてきたことを。

 「じゃあ、いっくん。どっか行ってて。ここにいられたら邪魔だから。」

 そんな彼女たちを押しのけて、束が一夏の前に来た。

 「そうさせてもらう。」

 「イギリス観光を楽しんでリラックスしな。調整には時間がかかりそうだしねー。」

 そこまで言ったところで、篠ノ之束がチラリと手の甲を見た。

 「おーい、セシリアちゃん。いっくんとどっか行っておいでよ。」

 「?」

 名前を呼ばれたセシリアが反応するが、顔が完全に違う方向を向いていたので首を傾げる。

 「おいおいおい、それは箒だ。」

 一夏はそんなセシリアのために、直ぐさま束に間違いを教える。

 「何?実の妹もわかんないワケ?この人。」

 野次馬をしたくてしたくて堪らないと、鈴が駆けつけてきた。

 「妹どころか、自分の名前もわかってない。」

 「それでよく名前を呼べたわね・・・。」

 「手に書いてる。いつものことだ。」

 呆れた顔をして、一夏が事実を伝える。

 「よく、それでISが作れたわね。」

 「知らないんだ。自分にはISを作れっこないってことを。」

 「」

 本当かと疑いたくなる事実に、鈴はただ黙ることしか出来なかった。

 

 

 

 一夏とセシリアは、ロンドン市内に来ていた。

 「で、一夏さん。」

 「何だ?」

 「大人しく観光に来ただけというわけではありませんわよね?」

 道路を渡るために立ち止まったタイミングで、セシリアは一夏に話し掛けた。

 「あぁ、そうだ。」

 「目的は何でして?」

 「こいつに、ちょっと洗礼を浴びせに。」

 道路の向こう側に、不自然に突っ立っている少女を一夏があごで示した。

 「???チェルシー?なぜIS何か・・・。」

 セシリアが視認したその直後、チェルシーはISを展開した。

 「捕まえてご覧――」

 何かを言い始めたタイミングで、いや、車が来たにもか掛からずチェルシーが口を開く。

 「――なら。」

 「奈良が何だって?」

 「観光にでも行きたいのでしょうか・・・。」

 当然、車の走行音と混じってしまい、流石の一夏を以てしても聞き取りきれない。

 「CATCH me, if あなた can。」

 「何だって?」

 「申し訳ありませんわ。ルー語はサッパリですの。」

 「」

 中途半端に日本語を挟んだものだから、一夏にもセシリアにも聞き取って貰えない。

 「捕まえてご覧なさい、できるものなら!」

 思い切ってい日本語で言い直したとき、彼女は肩を叩かれた。

 「?」

 振り返ってみると、ホッペに指が刺さった。ISを展開しているので、絶対バリアを貫通して素肌に当たる時点でおかしいのだ。

 「そいつは幻影だ。」

 その声に聞き覚えがある。織斑一夏だ。

 ぎこちない動きで道路の向こうを見てみる。彼の言葉通りそれはスーッと消えていった。

 「アーーーーーーー!!!」

 「Try to run away. If you can.」

 「何だって?」

 チェルシーの叫びへ被すようにセシリアが言ったものだから、一夏は何と言ったか聞き取れない。

 「逃げ切ってみて下さいまし。出来るのならですけどね。ですわ。」

 セシリアは、日本語で丁寧に言い直した。

 

 

 

 などと二人がチェルシーで遊んでいたそのころ、空軍基地ではというと。

 「集まれ。これからさっき配った付録について説明する。」

 千冬がバインダーを放り投げながら、一同を呼び集める。

 「ちったあマシな装備だと良いが。」

 蜂起がうんざりといった表情で近寄ってくる。

 「はいはいー!ここからはヒカルノお姉さんが説明するね!」

 「要領よく、簡潔にな。」

 聞かなくても分かるが、メンツもあるので説明をさせることにする。

 「まっかして!」と胸をたたき、ヒカルノは意気揚々と話し始めた。

 「この装置はね~、少量のエネルギーを、増やして、ひっくり返してビックリするようなエネルギーを引き出せるんだ!」

 「まるで『赤椿』のワンオフ・アビリティーの絢爛舞踏のようだねえ!」

 そこへ束が割り込んできた。

 「不思議な偶然があったものだよ。そう、赤椿のコピーを作ったみたいに。」

 問いただすように詰め寄る束だが、ヒカルノは「はあ?」とでも言いたげに首を傾げる。

 「・・・赤椿って何だ?」

 「知らねえや、そんなもん。かきつばたなら知ってるが。」

 ラウラが箒に尋ねると、彼女はどこからともなくカキツバタ・・・と見せかけてアイリスを取り出していた。

 「酷いセシリアちゃん!」

 「顔よく見てから名前を言え。」

 名前を間違えて呼ぶや否や、箒は隣町まで音が聞こえるほど強く束を殴った。

 「殴りましたよ。」

 気が付かなかったらいけないと、今やったことを教えるやさしい(?)箒。

 「酷い!いっくん!」

 ドベキシッ!「オフゥイ・・・。」

 いい加減、相手にするのも疲れてきたので、お休みしてもらうことになった。

 「マジなところ、赤椿のコピーか?」

 気を取り直して、ラウラがヒカルノに尋ねた。

 「赤椿が何かしらないにゃー。でも、そうなら赤椿は、真空管のコピーってことになるにゃー。」

 発想はそこからだという。やはりなと、一同は頷いた。

 「MIG-25かよ。」

 「そんなちゃっちなものじゃないのさ。」

 戦闘機などと一緒にされては困る。即座に束は目覚め、そして胸を張って言い切った。

 「事実だ。受け入れろ!」

 勿論、誰も聞いてはくれないけれど。

 「酷ぉい!ちい・・・箒ちゃん!」

 「いい加減にしろ!束!」

 合っていたのにわざわざ言い直して間違えた。千冬は持っていた出席簿を束の脳天にクリティカルヒットさせ、隣の国まで音を響かせた。

 「おー、いててててて。」

 流石に残機がたくさんあるだけあって回復が早い。

 「ま、そんなことより、そんな面白そうなことを束さんに黙ってやろうだなんて、一万年と1999年早いのさ!」

 「と言うことは、黙ってやられたお前は最低でも一万年と1999年前の人間というこったな。」

 「!!」

 自信満々に言い放ったところへ箒のカウンターが決まる。気が付かなかった(気が付きたくなかった)事実に、束はがっくりとうなだれた。

 「教官、今回の作戦場所は?」

 その横で、分かっているがラウラは千冬に尋ねる。

 「トゥース!・・・上だ。」

 誰かの逆を入れながら、千冬は宇宙を指さした。

 

 

 

 再び舞台はロンドンの郊外に戻る。

 「はあっ、はあっ、はあっ・・・。ここまで来れば。」

 あの後、チェルシーは一夏とセシリアを力ずくで抑え込もうと挑戦したが、圧倒的な力の差を見せつけられて逃亡を図っていた。

 二人を振り切り、建物の角にもたれかかり休む

 「ビールでも飲んでリラックスしな。」

 突然、ポケットに10PONドが押し込まれた。

 「???」

 何事と思いそちらを見ると。

 「一夏さん、チェルシーは年上といえ、まだ未成年でしてよ?」

 向かおうとしていた方向には、すでに一夏とセシリアが突っ立っていた。

 「アァーーーーーー!!!!!」

 叫び声を出しながら再びチェルシーが走り出した。

 「なあ。」

 その背中が見えなくなると、一夏はボツリと言った

 「何でして?」

 「この先は袋小路だが、どうするつもりだアイツ。」

 「さあ・・・。」

 彼女の行動の意図を図り兼ねつつも、二人は後を追った。

 

 

 

 『作戦のおさらいをする。』

 何やかんやあってチェルシーは二人に投降した。そしてこれは迎えのヘリコプター内でのやり取り。

 「俺とラウラに、箒と鈴。この四人で突っ込んでドカンッ。」

 一夏が作戦を確認する。

 『以上。まあ、何だ。その他も暇になるだろうから仕事をやる。セシリア。狙撃の準備をしておけ。』

 「分かりましたわ。」

 千冬が的確(?)に仕事を分配する。

 「あのー、一つよろしいでしょうか。」

 その時、ヘリコプターの隅っこで小さくなっていたチェルシーが、おずおずと手を挙げた。

 「何だ!」

 特にする話もなく暇なので、話を聞いてみることにする。

 「エクスカリバーについてです。」

 「安心しろ、お前の妹は、俺達が救い出してやる。」

 思いのほかつまらない情報だったので、一夏は早々に興味を失った。

 「はい、お願いしま・・・何で知っているんですか?!」

 チェルシーは、どこにもないはずの情報を一夏が知っていることに目を見開いて驚く。

 「妹紹介してくれるか?」

 そんなの知ったこっちゃないと、ラウラがまどかを指さしながら一夏に話しかけた。ちなみにまどかは、オータムを取り返しに来たところを一夏に絡まれただけだったりする。

 「手を出すなぁ!分かったか!」

 「大佐ァ、そんなに怒ることないではないですか!」

 ネタに対してなぜか切れたので、ラウラは言い返した。

 「ふん。お前との決着は今度付けてやる。」

 「今でも良いぞ?」

 「・・・・・。」

 聞こえないように小さな声で言ったつもりだったのだが、一夏が振り返ってきたのでまどかは肝を冷やす。

 「到着した。降りよう。」

 まもなくヘリコプターは着陸した

 「何だ一夏。そっとしてやおいてやるんじゃなかったのか?」

 別のヘリコプターで先に到着していた千冬は、降りてきた人物に意外そうな顔をした。

 「仕方ない。乗ったらいたんだ。」

 厳密には乗る前に投げ入れたというのだが。

 「そうか。早速だが、作戦を開始する。配置に付け。」

 一人増えたところで何の問題もない。千冬はさっさと仕事に戻っていく

 「いつでも良いぞ?」

 一夏たちは何も聞かず、すぐにブースターへ自身のISを接続する。

 「では、カウントダウンを始める。」

 『10,9,8――』

 「ねえ一夏、アンタのISって宇宙まで上がるわけ?」

 すぐにカウントダウンが始まるが、鈴は急にそれが気になった。

 「上がらなければ、それはその時。クロールでもして上がるさ。」

 「小説だからって、アンタいくらなんでも。」

 「小説?鈴、恐怖で頭でも逝ったか?」

 冗談交じりに一夏は言ったはずだったのに、鈴がまともにその言葉を受けたので不思議がる。

 「うっさいうっさ――」

 『ゼロ!定価OFF!!!』

 癇癪を起こす鈴を黙らせるように、ブースターに点火された。

 




読 くそ、この急な投稿どうにかならんのか!

作 急な投稿なんかじゃねえ!編集が終わったら投稿するって言ったのに、腹筋を鍛えとけと言ったのにアンタはよぉ~、聞く耳も持たなかっただろうが!

2021/02/03 誤字を修正しました
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