Dragon Ball Xenoverse ~Another Legend~   作:幽太郎さん

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大変長らくお待たせしました。
ミバが終わって、モチベーションを失っていたものでして...
では、第二話です、どうぞ。


過去の世界

~AGE 761~

「魔貫光殺砲!!!」

 

緑色の戦士=ピッコロが放った気の一閃が、サイヤ人の兄弟を貫こうと襲いかかる。

 

しかし、直前で兄・ラディッツが弟・カカロット=孫悟空(そんごくう)の手を振りほどき、一閃から逃れる。

 

残った悟空はそのまま、その一閃に腹を抉られ、貫かれ、地に伏せる。

 

すかさずラディッツが気功波を放った。

 

ピッコロは動けなかった。大量の気を消費し、その反動で動くことができなかった。歯を食いしばった後、彼はラディッツの放った気功波に呑まれた。

 

ラディッツの気功波が爆発する。

 

「フハハ...ハハハハハ!!!ハハハハハハ...!」

 

禍々しいオーラに包まれたラディッツの笑い声が、戦場となった草原に響く。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「...」

 

「...ご覧の通りです、時空が歪み、貴方の伝え聞いている歴史とは、結末が変わってしまっているはずです」

 

「つまり、本来の結末に戻し、改変された歴史を『修復』するのが目的だ、と」

 

「その通りです、貴方の力で、悟空さん達を助けてあげてください、お願いします!」

 

「...ああ」

 

巻物を手に取ったツァイトが、目を閉じて念じると、ツァイトの周囲を光が包んだ。

 

その光が消えると、ツァイトは()()()()()()()()

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

~AGE 761~

 

「ぐはっ!」

 

上空での熾烈な戦いの中、悟空は吹き飛ばされ、埃を地面に撒き散らす。

 

「うあああーっ!!」

 

それでも、悟空は目の前の自分の兄であり敵であるラディッツに立ち向かう、その姿は主人公に相応しい。

 

「最後にもう一度だけチャンスをやろう」

 

悟空はピッコロと共に攻撃を仕掛けるが、容易く防がれてしまう。

 

「俺達の仲間になれ、カカロット」

 

二人の攻撃を防ぎながら、ラディッツは自らの弟を仲間に誘い込もうとする余裕を見せる。そして二人の後ろに回り込み、二人を吹き飛ばす。

 

「はっ!」

 

「ぐぎゃ!」

 

ラディッツが気弾を投げ、吹き飛ばされた悟空に命中し、倒れ込む。

 

「うっ!」

 

倒れ込んだ悟空の腹をラディッツの足が踏みつける。

 

「そうすれば、お前も、お前の息子も助けてやる」

 

「...うるせぇ!オラ、お(めぇ)らの仲間になんて絶対(ぜってぇ)なんねぇぞ!」

 

ラディッツが勧誘するも断る悟空、命知らずではあるが、主人公らしい選択だ。

 

「ふん、そうか。だったらお遊びはこれまでだ...!」

 

その時、ラディッツの耳に付けているスカウターが反応を示す。ラディッツその反応の先に目を向けた。

 

「な...!?」

 

その先にあったのはポッドを壊し、飛び上がった悟空の息子=孫悟飯(そんごはん)

 

「お父さんを...いじめるなーっ!!!」

 

その瞬間、膨大な気を纏った悟飯。

 

「わーっ!!!」

 

そして繰り出した突撃が、ラディッツに直撃する...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...()()()()()

 

突如として驚きの表情から余裕の表情へと変わったラディッツ。そして、悟飯の突撃を()()()のだ。

 

「このガキ!!!」

 

「や、止めろー!!!」

 

悟空の叫びも虚しく、ラディッツは悟飯に自らの手を向け気弾を放ち、悟飯を消し飛ばした...

 

「あ...あ...あ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...と()()()()

 

「む?」

 

再びスカウターが反応を示す。

 

ラディッツが反応のした後ろを振り向く。

 

するとそこには、黒いコートを着た、黒く長い頭髪と、白い肌を持った小さな身体が、消し飛ばされたはずの悟飯を抱えていた。

 

「...」

 

悟飯を地面に置くと、黒く長い頭髪が弧を描き、自らの顔を晒す。

 

そう、巻物を手に光の中に姿を消したツァイトが、その翠玉のような瞳でラディッツを睨んでいた。

 

「なんだと...!?」

 

「き、貴様の知り合いか?孫悟空」

 

「いや...」

 

突如現れた見知らぬ戦士、彼らは彼を知らない、知っているはずがないのだ。

 

「でもよ、へへ...一緒に闘ってくれるみてぇだな」

 

この言葉と共に悟空は立ち上がり、二人は構え直す。

 

そしてツァイトもまた、構えをとった。

 

戦いは始まる。

 

「はああーっ!!!」

 

先手を取ったのはラディッツだった。悟空とピッコロ、ツァイトに向け、両手からエネルギー波を放った。

 

しかし、両方とも飛び上がって避けた。

 

「雑魚が何人増えようが結果は一緒だ!」

 

ラディッツがツァイトに向けラッシュを仕掛ける。

 

しかし、向けられた拳の数々は、ツァイトの表情を変えることなく、避けられる。良くて髪に当たる程度だった。

 

やがてラッシュを避けきり、ラディッツから遠ざかる。

 

すると、耳に付けた通信機から、トランクスの声がした。

 

『俺の声、聞こえていますよね。俺は『時の巣』から通信でサポートさせて貰います』

 

了解した

 

『いいですか、ラディッツは本来の歴史より強く、さらに残忍になっているようです。悟空さんたちが止めをさせるよう、ラディッツを倒してください!』

 

「...ああ

 

そしてトランクスとの通信が途切れる。

 

「...さて、やりますか...」

 

通信し、様子を伺っている間にも、戦いは続いており、今のところは二人が優勢だった。

 

「カ、カカロット...貴様、たった一人の兄を殺すつもりか...!」

 

「お(めぇ)みてぇに(ひで)ぇ奴は、兄貴じゃ()ぇって言っただろ!」

 

「...兄貴...」

 

ツァイトが一瞬反応するが、この反応が誰かの耳に届くことはなかった。

 

「もう止めた...俺は心を入れ替えたぞ、お...大人しく、こ...この星から引き上げてやる...」

 

「...」

 

苦しむラディッツ。悟空はただ、沈黙するしかなかった。

 

「騙されるなよ孫悟空!!!そいつがそんなことをするはずがないっ!!」

 

そう言った瞬間、ラディッツがにやりと笑い、棒立ちの悟空に襲いかかる。

 

しかしその瞬間、目の前にツァイトが現れた。

 

「ふんっ!」

 

ツァイトがラディッツの腹に向け蹴りを入れた。

 

「ぐはっ...がっ...」

 

そしてその蹴りは見事にラディッツの腹に直撃し、戦闘服にヒビを入れた。

 

「今だ、奴を抑えて」

 

「あ、ああ!」

 

悟空はツァイトの言われた通りにラディッツの後ろに回り込み、ラディッツを羽交い締めで抑える。

 

「ふっ!!」

 

「きっ、貴様!何をする!」

 

「今だ!ピッコロ!やれーっ!!」

 

「...」

 

悟空が叫び、ツァイトが後ろを向くと、ピッコロが指に気を溜め、兄弟を貫こうとしていた。

 

「魔貫光殺砲!!!」

 

繰り出される一閃。

 

それは、兄を貫き、やがて弟も貫いた。

 

「ぐ...!!ち...畜生おおお...!!!」

 

「...へへへ...!!」

 

貫かれた兄弟は、最期には地に伏せた。

 

「はあっ...はあっ...ざ...ざまあ見やがれ...」

 

ピッコロがラディッツの死体に近づき、ふと周りを見渡すと、なんと、二人と共に戦った戦士は、姿を消していたのだ。これにはピッコロも、驚かざるを得なかった。

 

「な...何だったんだ...?彼奴は...」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「これで、ひとまず初任務は完了だな...それにしても、『兄貴』か...いや、奴はもういないはずだ、いないはずなんだ...」

 

悟空から発せられた『ある言葉』、それは彼の心に小さく、しかし確かに傷を残していた...

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

「お疲れ様です。素晴らしい動きでした!とても初めてとは思えませんよ!」

 

「まあ、少しは慣れている」

 

「不要に歴史を変えることなく、無事に、『歴史の改変』を食い止めましたね」

 

トランクスが言い終わると同時に。巻物のオーラは浄化されたかのように消えた。

 

「これで後は、時の界王神様に、巻物を纏めてもらえば、全て解決...と」

 

「...念のため聞くが、悟空はどうなった?」

 

「...あ、悟空さんの事なら心配いりませんよ。ちゃんと、ドラゴンボールで復活しますからね。それから...」

 

「『歴史の改変』が起きている巻物は、これ以外にもある…」

 

「話が早くて助かります。また準備が出来たら声を掛けてください。お願いしますね!」

 

「...ああ」

 

ラディッツを倒したツァイト。

 

彼らの戦いはまだ、始まったばかりだ。




久しぶりに書いてこのクオリティー...
第三話も頑張ります...(汗)
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