ストライクウィザーズ ~第501統合戦闘航空団補助部隊~   作:S'sran

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6ー2話 温かな歓迎 中

 料理とスイーツを軽くいただいたダニー。

 彼はビールが苦手なのでワインにしてもらった。

 ワインを少しずつ堪能しながら近くのベランダで夜の海を見る。

 今夜は月がいつもより綺麗に感じられる。

(夜風に当たりながらのワインもいいねぇ……潮風だけど、さ)

「綺麗ですね、月」

「うお!?」

 背後から急に声をかけられ驚き、振り返る。

 声をかけてきたのはリーネだ。

「すみません! 驚かせちゃって」

「あー、気にしなさんな。それで、なんか用か?」

 リーネは申し訳なさそうな顔をしていたが、すぐに変わる。

「ジョンソン少佐は狙撃銃を使っていると聞いたので、なにかコツとかないのかなぁ、なんて」

 少し恥ずかしそうに言うリーネ。

 ダニーは指揮をするようになってから狙撃銃を利用するようになった。

 途中からのコンバートとはいえ、リーネより扱ってる年数は長い。

 先輩や上官から技やコツを聞く、いい後輩や部下の証だ。

「俺は特別上手いわけじゃない、聞いても仕方ないかもしれないぞ?」

 ダニーは撃墜数が少なく、銃の扱いは上手いとは言えない。

 指揮関連以外さっぱりと言える。

「でも、俺からリネット曹長に言えることがあるとすれば、肩の力は抜けってことかね」

「と、言いますと?」

「俺はそれなりの数の新人を見てきたが、皆ネウロイを前にすると力が発揮できなくなる。今まで教えてきた新人に言ってることだが、訓練がどんなにできても敵を前にしてそれができなきゃ意味がない」

 リーネは真剣な眼差しで聞く。

「怖い、必ず倒す、誰かの仇、そういう感情が鎖になる。まずはそういうの外して戦えってこった。その時だけ全部忘れろ、こんなとこかね? 狙撃銃の講座じゃないが」

 ダニーは苦笑いを浮かべる。

「……心に留めておきます」

 その時、リーネの目の色が変わったとダニーは感じた。

 

 

 ◇   ◇

 

 

「おかわり!」

 満面の笑みでお皿を差し出すカーチャ。

「これでもう十杯目ですよ!?」

 カーチャの食欲に驚かされながらもお皿を受け取る芳佳。

「ありゃ、もうそんなに食べちゃった?」

「食べすぎですわよ、ブダノワ少尉。ほらお口にシチューが」

 カーチャの口を拭いてあげるのはペリーヌ・クロステルマン中尉。

 まるで姉と弟のように見える。

「ありがとう、おね……クロステルマン中尉!」

 お姉さんと言いかけた口を一度閉じ、言い直す。

「構いませんわ」

 ペリーヌ自身は気づいていないようだ。

「はぁい、おかわり最後です」

 芳佳は空になった鍋を洗いに台所まで運んでいった。

「よく食べられますわね。私は二杯分で十分ですわ」

「成長期、だからじゃないかな?」

「そういうものなのかしら……」

 ペリーヌは部屋にかけられた時計を見つめる

「どしたの?」

「……あなたに言っていいのかしら?」

「それはクロステルマン中尉が考えることだと思うよ?」

 ペリーヌは少し考えてから口を開く。

「私、ガリアの復興に尽力していますの。でも、資金がそろそろ底をつきそうで悩んでますの」

「お金借りたら?」

「そういうのは遠慮しますわ。どうしたらいいと思います?」

 自分より若く、今日あったばかりの少年に聞くのは自分でもどうかと思うペリーヌ。

 だが、カーチャは苦に感じず自分のことのように考える。

「うーん……募金、とか?」

「いいかもしれませんね。考えてくださりありがとうございます」

「またなにかあったら言ってね!」

「その時は頼りにしてますわ」

 お礼を言ってペリーヌは立ち去った。

(頼りになる子……)

 ペリーヌは今できることを頑張ることにした。




昨日、ライーサちゃんの誕生日だったんですね。
当日に何かしら書くべきだったのか(なにすんねんって話だが)。
でもね、土曜はなろうで投稿する日なのですんません。
LNAF.OA聞きながら書くとホント最高ですね。
ニコニコ動画に上がってますので聞いてみてください。
追記:今日9月17日は邦佳の誕生日だそうです。
   おめでとう!
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