デート・ア・ライブ 黄金の精霊   作:紀野感無

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合計10話目
そして、(多分)神夏編も終わりです。

それではどうぞ


9話

「んー………やっばい、ガチ泣きしてしもうた……」

 

今、私は撮り貯めていたアニメを一気見している。

ちなみに、野宿してた時の分はテレビのついてるホテルを借りてて、そこで録画してましたよ。

 

……え?ならホテルで寝ろって?

いやいや、あの時は野宿がなんか楽しいと感じてましたから。

 

バカは余計だ。

 

にしても、アニメ文化最高だね。

地球に生まれて良かった。

 

「ん……もう4時半か……。そろそろ寝よう。……これを見終わったら」

 

明日も学校行かなきゃだし、本当に寝よう。

いやまぁ、授業も聞く価値ないし(聞かなくてもわかるから)寝てるだけなんだけど。

そういや、私って精霊なのに霊力感知されない?って思った人いるかもだけど、霊力隠蔽できる道具があるのでその辺は大丈夫です。

前の家にいたときに襲われたのはそれを使っていなかったから。

 

うん、天から(みんな)の声が聞こえるよ。

 

バカって言いたいんでしょ?わかってるって。

自分でも思ってるから。

決して泣いてませんから。本当ですよ⁉︎(泣)

 

「………あ、5時回った……」

 

はい、寝不足決定。良い子のみんなはちゃんと12時には寝ようね。

よし、タイマーも1時間後にセット完了。

快楽に溺れるとしよう。

 

 

 

 

 

 

〜1時間後〜

 

『起きろ雑種。起きぬというのならば罰を与えるぞ。………ほぅ、逆らうというのだな?ならば……こうしてくれる』

「むしろ遠慮なくっ!………うん、そういえばタイマーの音こんな感じにしてたっけ……。なんだろう、嬉しいような悲しいような感じは」

 

よし、睡眠時間ジャスト1時間。めちゃ眠いわ。

ちなみに、このボイスはもちろん関智一さん。自作タイマー付き時計です。

 

「ふふ、なかなか良い朝ではないか」

 

と、いつも通りの中二病発動させながら私は朝食をとる。

おかしいかもしれないがこれが平常運転です。

オタク女子をなめたらいけません。

 

てか、気づいたらこんなことしてるんだよね

最近無意識のうちにやることが多い。

自分で言うのもなんだけど末期かな?

 

「ふむ、そろそろ出かけるか」

 

時間は7時半。そろそろでないと学校に間に合わない。

外に出ると心地よい日差しが体に差し込んでくる。

 

「ふはははは!良い朝だ!我をもてなすには十分だ!」

 

と、いつもよりちょい高めなテンションでいう。

 

「………神夏?」

「ふぇっ?」

 

……まって、いま、とんでもなく聞きたくない声が聞こえた。

恐る恐る、どうか幻想であってほしいと願いながら私は横を……。

 

「な、何をしてんだ…?いや、その喋り方なら精霊化してるのか…?」

「五河………君?〜〜………!!!」

「か、神夏⁉︎」

 

はい、聞き間違いでも幻想でもなんでもナカッタヨ。

私は死にました。社会的に。

 

最悪だ。精霊化してない時のいつもの奴を五河士道に見られた。恥ずかしくて死ねる。

 

いや、こうなりゃ証拠隠滅で五河士道をゲートの中に永遠にしまうか背に腹はかえられぬ、ってことで殺してしまうか。

兎に角、精霊化しないと…!

 

 

 

 

 

 

 

「う、うわっ⁉︎」

「……….」

 

登校中、精霊化したような言動をしていた神夏を見つけてしまった。

家を知ったから、もしかしたら、と思って来たのだがタイミングが最悪だった。

 

突如として精霊になったので空間振警報が鳴り響いた。いつもの、黄金の甲冑を下半身と右腕につけて、黒のシャツを身につけている。

そして、こちらを睨み殺気を飛ばしてくる。

 

「……っ!神夏!落ち着いてくれ!何も見てないから!」

 

「黙れ、許可なく我に話しかけるでないわ。………なんだ、貴様か。道化。まぁ、ならば良いか」

 

と、神夏は……いや、多分この感じは精霊化している。たしか……ギルガメッシュ、だったか?

 

「も、申し訳ありません。ギルガメッシュ王よ、私が悪いのですが……少し、少しでいいので神夏と話させていただけないでしょうか?」

 

「ああ、別に良いぞ」

 

「え?よろしいのですか?」

 

「むしろ、もし神夏の阿呆が我と同一化していなければ罰を与えておったわ。……ああ、そうだな。それならばついでだ。神夏の阿呆に『一々このようなくだらん事で我を呼び出すな。タダでさえ顕現できる時間が少ないのだ。我が出れなくなった時どうするつもりだ』、と伝えよ。……だが、その前に少し蹴散らしていくか」

 

「え?」

 

そう言われ、周りを見渡すといつの間にかASTがいた。

 

「みんな、【アロガン】は後回し。一般人の救出が最優先!」

「「「「了解!」」」」

 

「ほぅ、我を後回しにするとはいい度胸だ、雑種ども」

 

俺を守るように散会したASTに向けて幾つもの金色の円のような空間の歪みを作り出した神夏はその歪みから幾多もの武器の頭をのぞかせる。

 

「っ…」

 

「ふむ、コソコソ我を狙う不敬者もいるか。学ばぬな、貴様ら雑種は」

 

と、神夏は少し遠くにある高いビルを見上げた。

それを見てASTは戦慄を隠せていない。

 

「ふん、まあよい。雑種どもよ、疾く失せよ。されば、命だけは助けてやろう」

 

「ふざ…けるなっ!」

「折紙⁉︎」

 

神夏の最後の一言に折紙が怒りをあらわにし隊長らしき人の指示すら聞かず神夏に突撃をした。

 

「ふん」

 

いくつもの円の歪みのうち数個だけ折紙に向いた。

そしてそこにあった剣とダガーナイフ、日本刀らしきものがとてつもない勢いで発射された。折紙は慌てて避けるもダガーナイフを受けてしまった。

 

「ああっ、もうっ!1人を除き総員、突撃!」

「「「「り、了解っ!」」」」

 

「道化よ、その場から決して動くなよ?」

「え?」

 

突然神夏に話しかけられ、呆然とした答えを返してしまう。

 

「また魔術師の真似事か……。まあ、仕方あるまい」

 

ASTの攻撃ではっきりと見えなかったが明らかに、神夏の格好が先ほどと違う。

ターバンと白い巫女服みたいなものを身につけており、黄金の本と、杖と斧を足したようなものが見えた気がした。

 

一体、いつの間に着替えたのだろうか。

 

「わざわざ消えずとも現界するクラスを変えられるとはな。また新たな発見というやつか。ーーーーー撃て撃て撃て撃てー!そして!『空間転移』!」

 

「「「「「なっ⁉︎」」」」」」

 

すると、先ほどまで武器だったのに対し、今度は形は様々だったが頭をのぞかせていたのは全て杖の部類でそこから全体に向かってビームのようなものが撒き散らされた。

 

ASTは予想外の攻撃に一瞬戸惑ってしまい、折紙を除いた全員が激突、戦闘不能に追い込まれた。

それと同時に、俺の体が突如光りだした。思わず、目を瞑ってしまう。

 

 

「……士道、おまえいつの間に来たんだ?」

「へ?」

 

……あれ?俺、いつの間に()()()来たんだ?

 

「おかしいな、神夏の家の前にいたはずなんだが……」

 

自分もなぜここにいるのか理解ができない。

 

「なに⁉︎神夏さんだと⁉︎おまえ!十香ちゃんに鳶一嬢に加えて今度は神夏さんまで手にかける気か⁉︎」

「なんてそうなる⁉︎」

「当たり前だろうか!気づいていないとは言わせんぞ!毎日の男子によるお前への嫉妬と殺意の眼差しを!」

 

「え?」

「え?」

 

え?そうだったの?俺、そんな視線にさらされてたの?

 

「お、おい士道。まさかとは思うが……」

「なんかすまん。気づかなかった」

「ファック!」

「がふっ⁉︎」

 

こ、この野郎……。鳩尾に拳をクリーンヒットさせんな……。

 

「このやろう!ニブチンやろう!その調子で十香ちゃんや鳶一嬢、果てには神夏さんまで手篭めにする気か!フザケンナ憎たらしい羨ましいなこのやろう!」

「憎たらしいのか羨ましいのかどっちだ!」

「無論両方だ!俺なんか一年の時から結構マジで神夏さん狙ってたんだぞ⁉︎」

 

「………2人してなに話してんの?私の席の近くで。座れないんですが」

 

「「あ、ごめんなさい」」

 

すると、声が聞こえて来た。それは神夏だった。

 

…………神夏?あれ?さっきのさっきまで家の前にいたはずじゃ

 

「ほら、さっさとどいたどいた」

「か、神夏さん。今度一緒に………」

「すいません、誰ですか?話しかけてこないでください」

 

と、殿町が神夏を何かに誘おうとして、言い切る前に砕け散った。

……少しだけ同情してしまった。

 

「か、神夏」

「zzzzzzz」

 

「「寝るのはやっ⁉︎」」

 

ええ…席に着いた瞬間寝るって……。

 

ま、まあ休憩時間とかに起きるだろうし待つか。

 

 

 

 

 

〜放課後〜

 

どうやら、俺の予測は甘かったらしい。

休憩時間になるも起きる気配は全くなく、体育の時はいつの間にかいなくなっており、移動教室の際はいつの間にか移動しててそこで寝ている。

 

やっと放課後になるも、神夏は気付くともう荷物を整理しており、SHRが終わった瞬間に帰宅していた。

 

「か、神夏!」

 

「………ねぇ、あなた誰ですか」

 

「へ?」

 

「だから、誰ですか」

 

「いや、俺だよ。五河士道だよ」

 

「私の記憶にはそのような人はいませんね」

 

と、軽く顔を向けてくるだけで全くこっちを見ようとしない。

けど、俺は気づいた。

 

「神夏、顔赤くないか?」

 

「っっっ⁉︎」

 

そう、顔が赤いのだ。

熱がある、というわけではない。とすると、恥ずかしさからか。

 

……残念ながら、俺は一つだけ心当たりがある。神夏が恥ずかしがり、かつ俺を避ける理由が……

 

「ギルガメッシュ王よ、今一度、お話をさせて頂きたく存じます」

「よかろう、話を………。………じゃ、ねえしっ!乗せるなし!」

 

と、軽い冗談で言ってみると案の定神夏は乗って来た。

 

「はは、やっぱり」

「こういう時に限って冷静に考えて予測をしないで欲しいんだけど………」

「で、本当は覚えてるんだろ?」

 

「……覚えてるよ。で、何の用?」

 

「いや、精霊化したお前からのお前に対する伝言があってな」

 

「あ、いや。あのことなら大丈夫。ちゃんと()()聞いてたから。……そうだ、やることあったんだった」

 

「?」

 

「記憶よ、去れっ!もしくは死んで!」

 

「うわあっ⁉︎」

 

神夏はいきなり手に持っていたカバンで殴りかかって来た。しかも後頭部めがけて。

 

「危ねえな!」

「うるさいっ!早くあのことは忘れろっ!忘れて!忘れてください!お願いします!(泣)」

「土下座⁉︎」

 

 

 

閑話休題(話を元に戻そう)

 

 

 

はぁ、ドッと疲れた。

なんか、朝から色々とおかしい。

そして今はなぜか五河君と公園にいる。

 

いや、もう別に話すこともないんだけど。

 

「なぁ、神夏」

 

「却下」

 

「まだ何も言ってねえよ⁉︎」

 

「どーせ、『私を救いたい』とか言いたいんでしょ?いい加減諦めてくれない?」

 

「……」

 

はい、当たり。

 

「なあ、神夏は辛くないのか?精霊の力を持ってしまって、周りに命を狙われるのが。確かに、それの感じ方は精霊によって違うのかもしれない。俺たちが一方的に決めつけて、神夏を、精霊を救うって言っているだけだ。でも、神夏は本当は孤独を感じてるんじゃないか?独りは嫌じゃないのか?」

 

「別に、嫌じゃないね。もう慣れたものだし。そして、別に辛くともなんともない」

 

「なら、なんでそんなに哀しそうな顔をするんだ?俺には、独りにはなりたくない、って顔に見える」

 

「それは君の脳内で勝手に変換されてるだけだよ」

 

「いや、これでも人の絶望とかには人一倍敏感なつもりだ。神夏のソレは、絶望を感じてる顔だ」

 

「はいはい、君の勝手な御託はどーでもいい。………五河士道、忠告をしておいてあげよう。

 

別に、君が私を救おうだとか何を言おうが勝手だよ?けどね…お願いだから、頼むから私を巻き込まないで。

私は、自分から独りを選んだんだ。

 

あと、もう一つだけ忠告しといてあげよう。これは私のためじゃない。()()()()()()だよ。

私には、関わらないほうがいい。でないと………いつか死ぬよ」

 

「……それは、どういうことだ?」

 

「そのまんまの意味。いつかメイザースやマナが来る。ソイツら……特にメイザースは自分の邪魔をするもの、自分の仕える主人を傷つけうる相手には、たとえ人間だろうと容赦はしない。イギリス(むこう)で襲ってきてたのはそういう人間だ。………こいつらのせいで、私は……」

 

「か、神夏⁉︎殺気が出てる出てる!抑えて!なんか周りの人に変な目で見られてるから!」

 

「あ………ごめんごめん。ま、そゆことだから。………別に、私は君が精霊に対してやろうとしてることを否定するつもりもないし邪魔するつもりもない。人の主観による価値なんて人それぞれ。他人のつけた価値に私がどうこう言うつもりもないし興味もない。ただ巻き込まないで欲しいだけ。

ま、それ以外のことなら秋葉原でもまた付き合ってあげるよ」

 

「あっ……」

 

「心配しなくても、十香ちゃんとか……えーと、ラタトスク?だっけ?()()()()()()()()()()()()()()()()私もどうこうするつもりもない。もし、精霊としての私に助けを乞うと言うのなら、……もう私の『力』の性質を知ってるようだから言うけど、英雄王が『やる価値がある』と判断させれるものを用意するんだね」

 

それを告げ、私は五河士道と別れて家へ帰宅した。




どうでしょう?
サラッと術ギル登場させました。服装は、fgoに出てくる方の術ギルを参考にし、自分で考えました

やっぱり感想とかを見ると、
みなさん攻略ルートよりはAUOの無双ルートを期待してるみたいですね。
あとは中立でいて欲しい、など。

心配しないでください。

第3の精霊が出て来るあたりで神夏の精霊、ギルガメッシュとしての無双を書くつもりです。
そして、しばらく……というか、ほぼずっと神夏は中立でいさせるつもりです。

読んでくださりありがとうございました

サブタイトルあったほうがいい?

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