受験も、とりあえずひとつ終わったので息抜きに書いてみましたが……さあ、どうやって話を進めようか全く考えが浮かびませんでした。
結構頑張って考えたのですが、もしかしたら近いうちにこの話は書き直す可能性があります。
ご了承を。
それではどうぞ
十香に理不尽な怒りをぶつけられた後、私は家に帰るわけでもなく、彷徨っていた。
というか、頭がいたい。なんかとんでもなくムシャクシャする。
なんというか、初めての感覚だった。私でない、私に、段々と意識ごと侵食されて行くような。
(神夏よ、
「あ……」
大通りに出ると、いつの間にか人一人おらず、周りには機械を纏った雑種がかなりいた。
「あーいいところに」
うん、周りが色々と叫びながらこっちに攻撃してきてる。
霊力の壁で全部防いでるけど、ちょうどいい。
今はね……
〜???〜
「ふむ…瓦解する寸前、といったところか」
我は神夏を見ながらそう判断した。
「さて……また引きこもられるのも面倒だな。雑種どもの生死に関してはどうでも良いが……神夏は止めねばなるまい」
今、神夏は機械を纏った雑種どもを相手にし、我の力をごく自然に行使している。だが、いつもの、殺生を嫌う神夏ではなかった。
明らかに、我の魂と
まあ、当然のことだ。
この1ヶ月弱という短期間の間に我の力を幾度となく使ってきていた。
我の魂と一体化になるな、という方が無理な話。
そもそも、神夏は1つの肉体に1つの魂というこの世の理から背いた存在になっていた。なれば、元の理の中に収まろうとするのが道理。
ま、自らそんなことをする輩はつまらぬがな。
だが、神夏がこの体の所有者とはいえそこいらの雑種と変わらぬ魂と英雄王たる我の魂とではどちらが強く出るかは分かりきっていることだった。
「む……そろそろ傍観するのもやめにするか。神夏の阿呆を止めねばな」
「……っ、なんで……【天の鎖】が……」
(戯け。王たる我の力を好き勝手に使いすぎだ。いつも通りならば、見逃しておったが今回は話は別だ。これ以上はたとえ貴様とて許されんぞ?)
やたらと目障りな動きをしていた雑種を足蹴にし、首を刎ねるため剣を振り下ろそうとした瞬間、なぜか【天の鎖】によりがんじがらめにされた。
(神夏よ、己を見失うな。気を強く持て。貴様は、貴様の魂はその程度ではないはずだが?)
「……わ……たし……は……」
「神夏っ!」
私の中のよくわからない感情と葛藤していると私の名前を呼ぶ声がした。
そっちを見ると男がいた。たしか名前は……。…あれ?
なンか……思い出そうとすると、頭、痛い。
(ふむ、頃合いだな。さて神夏よ。少しばかり頭を冷やすが良いだろう。その間は我が使わせてもらう)
そして、意識がだんだんと消えていった。
〜フラクシナス 解析室〜
「……これは、私たちは【アロガン】に対してとんでもない間違いをしていたのかもしれないね」
解析担当である令音は、今しがたまで暴れていた精霊【アロガン】、神夏ギルのデータを見ていた。
好感度、空腹感、など様々なデータの名前はあったが全てがエラーとなっていた。
これは、あの精霊がつけている装飾などの効果なのだろう。
だが、霊力に関しては、自分たち『ラタトスク』にとって------シンが話しかけた際のほんの数秒程度のものだったが-----一番最悪なことを示すものがあった。
「
今までの【アロガン】は、機器の故障でもなんでもなければ、霊力値は
だが、先ほどの一瞬の計測データによるとマイナスを示していた。
琴里に報告すべきなのだろうか。
「神夏ギル……君は一体、何者なんだい?」
「神夏っ!」
琴里から、神夏が暴れているということを聞いていてもたってもいられなくなり、神夏の元へ来た。
そこで目にしたのは、精霊化をしていないはずの神夏。けど、精霊としての力を振るっており、あの【殺すこと】が嫌いな神夏がなんの躊躇もなくASTを殺そうとしていた。
思わず、叫んでしまった。
「……ふぅ、中々好き勝手に使いおって。本来なら我の財を勝手に使った罪として死罪にでもするところだが…」
すると、突如光り出し、それが収まる頃には精霊化している神夏がいた。
「え…ええと」
「さて、神夏の阿呆が頭を冷やすまでは……ん?何を見ている、道化よ。我に見惚れるのはわかるが疾く失せよ」
「……っ、お、王よ。神夏は……」
「疾く失せよ、と我は言ったはずだが?」
神夏に睨まれ、思わず腰が引けてしまう。
だけど、退くわけにはいかない。
「嫌…だっ!俺は!神夏を救うと決めた!あんな、自分以外の全てに絶望した顔をして欲しくないから!だから俺は……」
と、叫んだその瞬間に顔の横を何かが勢いよく通り抜けた。
「……っ」
「口を慎めよ雑種。誰の許しを得て我にそのような口を聞く?不敬であろう?」
と、黄金の波紋をいくつも作り出して武器を自分の方に向けられた。死の恐怖が自分を襲った。
でも退けなかった。
「不敬でもなんでも構うか!俺は諦めが悪い男だ!だから……神夏、お前にも俺のエゴを押し付けさせてもらう。覚悟しろ……」
その瞬間、左足に激痛が走った。思わずバランスを崩し倒れてしまった。
「う、あああっ!!!⁉︎」
「ん?どうした?たかが左足のみだろう?」
左足を見ると、膝から下が綺麗に切断されていた。。そのすぐ側には、赤い槍と先ほどまで自分の足につながっていたであろう左足が。
「あ……ぐ……」
『士道!落ち着きなさい!心配しなくてもその程度のケガなら……』
「ああ、先に言っておくが以前、どう延命したかは知らぬが、その時に使った能力はアテにならんぞ?生憎、切ろうが焼こうが倒れぬ
カチャ、カチャと音を鳴らしながら神夏が近づいてくる。
左足は、前のように炎があがっているが一向に治る気配がない。
そして、神夏は俺の胸元を掴み、顔を近づけてきた。
「我を前にして怯えず、その身の覚悟を示した勇気は賞賛に値するぞ、道化よ。貴様のその心意気は認めてやろう。だかな……次そのような口答えをした際には、そうさな、その心臓ごと抉ってやろう。先ほどの貴様の言葉は少なからずイラついたのでな。それにだな……
我は前の貴様の方がまだ良かったと思うている。戯言とはいえ前の方が貴様の言葉には今以上の覚悟があった。だが、今の貴様の言葉は聞くに値せん。心の奥底に、致命傷を負っても大丈夫、という愚劣な考えがへばりついておる」
「……っ」
殺気を含んだ声で言われ、思わず萎縮してしまう。
「今回は特別に免罪とするだけだ。そのことを、その身に刻んでおけ」
それだけ言い終わると神夏は俺を放し、優雅に歩いて去っていった。その途中で俺の側にあった槍を含め、周りにある武器と共に虚空に消えていったが。
「…くそっ!!」
俺は…なんて無力なことか。
自分への怒りがこみ上げてきて、地面を殴ってしまう。
何より、神夏に胸元を掴んで言ってきた時、俺は……
「なんで…あんなことを……」
逃げ出したいと思ってしまった。
俺自身の目的すら投げ出しかけたほどに。その事実にとても強い怒りを覚えた。
それに、神夏のいう通りだった
心のどこかで、腹をぶち抜かれても復活できた、という経験から『死にはしない』と心のどこかで思っていた。
だが、実際どうだ。
あの不可思議な治癒の力が使えないとなると、このザマだ。
今更のように左足が治っていくが、そんなものは眼中に入らなかった。
「俺は……」
と、その時、なんともいえない感覚に陥った。
何度か感じたことあるものだった。
気づくと、フラクシナスの中にいた。
「士道」
琴里が近づいてくる。
「いつまで落ち込んでるわけ?」
「琴里……俺は……」
「あら、たかが精霊に殺されかけたくらいでもう参っちゃったわけ?一回殺されたこともあるっていうのに」
「っっ!そんなんじゃねえ!でも、俺は……俺には、精霊を救う資格なんて……」
と、そんなことを口にした瞬間、腹に大きな衝撃が走った。これは確認しなくてもわかる。琴里に蹴られたんだ。
そして胸倉を掴まれ、顔を引き寄せられる。
「士道、いい?これは私たちに……いや、士道にしかできないことなの。それに、四糸乃はどうするわけ?あそこまでしておいて放っておくわけ?ハッ、我が兄ながら聞いて呆れるわ!」
琴里の言葉に、何も言い返すことができない。
「私のお兄ちゃんはね、たとえどんな逆境でも決してめげず、最後までやり通す。文字通り体が貫かれようとね。たかが一回や二回殺されかけたくらいで諦めるような人じゃない」
琴里の言葉が胸に深く突き刺さる。
「それにね、士道。あなたの行いは間違ってない。それだけは断言してあげる。現に、一人の精霊が助かっているんだから。確かに、私たちがサポートしているのもあったかもしれない。でも確実に士道の行動の賜物よ」
「…」
「自分を信じなさい。士道。あなたなら、きっとできる」
〜???〜
よくわからない空間にいた。
まるで宇宙のような、だけど周りには何もない。虚空のような空間。
周りには、精霊化し英雄王の能力を宿した私。黒い鎧を纏い、何処か冷酷な表情をしている私の二人の私がいた。
「ここは、どこ?」
『其方の心の中だ』
【なかなか、というかかなりさっぱりした空間だろう?】
精霊化した私と、黒い私が答えた。
「なんで……こんなところにいるの?」
『さあな。貴様が選んだことだろう?』
【そうそう、君が選んだこと。だから私は力を出した。まあ、こっちの人にみっちり咎められたけどね】
黒い私が、黄金の私を見ながらいう。
『当然であろう?臣下にすら余程の事がない限り貸し付けなかった財を勝手に使ったのだ。殺されぬだけありがたいと思え。
「待って……話についていけない」
黄金の私と黒い私が普通に話しているが全く内容がわからない。
『なに、
【何を言ってるのかな?私が、
『神夏が望んでいようと望んでいまいと関係ない。貴様は神夏にとって成るべきものではない』
「私が、私を望んだ……?」
未だに話がよくわからない。
『今は理解する必要もない。貴様には無縁の話だ』
【冷たいねぇ、仮にも神夏は君の主でしょ?】
『戯け。逆だ。我が神夏に仕えているのではない。神夏が我に仕えているのだ』
「ああ、うん。それはそうだよ。私が英雄王の主とか、そんな畏れ多い。畏れ多すぎて自殺しそう」
閑話休題
【まぁ、とにかく。私が出てきたのは、あの元精霊のおかげだね。アレがキッカケで私は出てこれたんだから。感謝しないと】
『ん?言っておくが、次は二度とないぞ?神夏の阿呆にも、このようなことは二度とさせぬようにするつもりだからな』
「…ねえ、1つ聞いていい?」
私は、ずっと気になっていることを、目の前の私二人に尋ねた。
【いいよ、なんでも聞いて】
『よかろう、許す』
「ここにいる私3人はさ、全部、
『【違う】』
それを言われ、驚いたものの、多少は考えていたためすぐに冷静になれた。
『まず、我は貴様が喚び出した我という英雄王だ。いや、正確には我の
【私は、神夏ギルという精霊の
「ふーん……。………え、ちょっと待って。もしかして私、今までギル様にとんでもないことしてたわけ?………」
どこかから、そこ⁉︎、というツッコミが聞こえたのは気のせいだろう。
恐る恐る精霊化した私の方を見ると…
『はぁ、ようやくか。さて、貴様の罪も自覚したところで……』
「申し訳ございませんでしたぁぁぁ!!!!」
うん、我ながらすっばらしいジャンピング土下座。
すると、笑い声が聞こえる。
『クックっ……神夏、やはり貴様は中々の道化だ。それに免じて、今までの全てを許してやろう』
【面白いねぇ、こんな人が私の宿主だなんて、なんか気落ちしそうだよ】
おい、どういう意味だ。
まあ、とにかく許してもらえてよかったよかった。
『さて、そろそろ頃合いか?神夏よ。今度は自分を見失うなよ。貴様が死ぬと、我も消えて無くなるのだからな。間違っても、此奴を呼び出すな』
と、ギル様が黒い私を見る。
「はい…肝に銘じておきます」
はい、どうでしょう。
書き方を忘れかけててやばいなー、と思いながら、こんな感じかな?って疑心暗鬼になりながら書いたので前と作風が違うかもしれません。
つぐづく自分の才能の無さを痛感します。
はー、誰か物語を作る天才がその才能を分け……
はい、愚痴はやめておきます。
読んで下さりありがとうございました
サブタイトルあったほうがいい?
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あったほうがいい
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無くてもいい