最初は、シリアス多めのときたまコメディ、的な感じに作ってこうかな、と思ったのですが、コメディ6.5割、シリアス3.5割くらいで構成してこうと。
あ、いや、もしかしたら半々くらいまで調整するかもです。
まあ、すこし作風を変えてみようかな、と思いながら書いてるので、多少は前までと雰囲気違うかも知れんがご了承を。
それではどうぞ。
「……だよね、こう、なるよね」
いまここには、気絶した五河君と四糸乃、よしのんがいた。すぐに、クルーの人が駆けつけて、タンカで運ぼうとしてたけど、五河君だけはそのままにしておいてもらった。
『…神夏ギル、あなた一体何をしたの?』
「そんな心配そうな声を出さなくても、ただ私の記憶を
『それはどういう…』
「そのまんまの意味だよ。君たちは、ただの想像をしただけなんだろうけど、五河士道に四糸乃、……よしのんは知らないけど、私の記憶を、そのまま実体験してもらった。……察してるかもしれないけど、さっきまで私が言ってたことは、全部実話。嘘偽りなく、ね。…まあ、私自身も結構辛いから基本やらないんだけどね。これは、私自身も強制的に体験させられる」
…まぁ、私自身の記憶が欠けてたりしてたらその部分は無理なんだけどね。
「……あれ?」
「あ、起きたね。気分はどお?最悪でしょ?」
記憶体験に使った道具をゲートの中に収め、同時にケータイゲーム機を出して時間を潰してると、五河君が目を覚ました。
ちなみにゲームの中身はFate extraですっ。
英雄王様で無双してます。ちなみにゲーム機の種類はSwitchな。
「さて…、五河妹には言ったんだけどね、君はまるで自分が誰かを殺した、そんな風に感じたよね?」
「あ、ああ…」
「それは、私の記憶を実体験してもらったから。つまり、君の味わったものは、私の味わったものと同じ苦痛、絶望。そして、消えることのない罪」
そう言うと、また神妙な面持ちになった。
どう思っているのかは大体想像つく。
五河士道の性格上、私の
「で、私の感覚だけど、そんな私を知ったからこそ、君は私を助けたい、と思っている。…違う?」
「ああ、その通りだ」
五河君は、力強く肯定してきた。
「……ヤダ」
「え?」
「だから、ヤダ、って言ったの。君のその救いは、私は受け入れられない。私が、生きてこっちに来たのは、叔父さんや叔母さんに勧められたのもあったけど、なにより……私には、何をしてでも成し遂げたいことがある。……そのために英雄王様の力を勝手に使おうとしてるわけだから、斬首とかにされても文句はないけどね」
「…それでも、俺はお前を救いたい。神夏の成し遂げたいことが何かはわからない。でも…これ以上、お前にそんな顔を……悲しみに、絶望に染まった顔を見たくない」
うん、知ってる。君は、そういう人間だから。
「…なーんてね」
『「はい?」』
おおう、五河君アンドマイクの向こう側の人からの素のトーンでのはい?が聞こえてきた。
「成し遂げたいこととか、そんなものあるわけ無いない。こっちにきた目的とかめんどくさいことに巻き込まれたくない、っていうのと、アニメの聖地だからきただけだし。まあ、少しは?私の親戚の人たちに手を出した人たちにはちょっとやり返したいな、程度には思ったけども。でもぶっちゃけめんどくさいんだよね。そんなことに時間使うくらいなら趣味に時間使うし。ていうか、そもそも人を殺すこと自体嫌だし」
おおう、なんか目の前の五河君という人が、どうリアクションすればいいかわからない、って顔してる。
でも私は悪くない!
「それにさ、多大な犠牲と罪を被ったとはいえ、私が渇望してたものを手に入れることができたんだ。なんでそれを手放さなきゃいけないの?
私は、誰かに無理やり押し付けられたんじゃなく、自ら望んでこの力を手に入れた。……いや、ごめん、違う。自ら望んで、英雄王様に仕えた。その結果として、いろんな人に狙われる身にもなったけども」
「…辛く、ないのか?誰かに、命を狙われ続けるというのは」
「それはそれ、これはこれ」
五河君の質問を即答すると、また頭を抱えられた。
はっはっは、五河君よ。まだ私について理解が足りないようだね。
「まあ、他にも霊力封印されたくない理由はラタトスクが嫌いとか、まあ色々とあるけども」
『ちょっとまってちょうだい。聞き捨てならないわ。理由を少しばかり聞きたいのだけど?』
「あんな風の超偉そうな年下とか、ドMな男の人とかがいるし、しかも……これはまだ言わなくていいか。ま、とりあえず嫌なものは嫌」
スピーカー越しに『んーんー』という声が聞こえるけど、五河君もスルーしてるし、まあしていいでしょう。悶えてる声は聞こえない。聞こえないったら聞こえない。
「あと1つの理由は、……単純に、五河君とキスしたくない」
「へ?」『ん?』
「……す、好きでもない人と、キスとか、嫌だ。十香と四糸乃に関しては、してもいいと思ってもらえたからできたんだろうけど、私は、今のところ君とキスはゼッッッタイにしたくない」
「……本当は?」
「君みたいなロリコン天然タラシに手篭めにされてハーレムの一員になるとか絶対嫌だし、というかリア充爆ぜてしまえ!そして私の目のまえでリア充自慢してくるんじゃねえ!が本音です。はい。好きでもない人とやりたくないってのは本当だけどね」
おい、スピーカー越しに苦笑いしてんの見えてるからね?クルーの皆さん。
そして五河君も頭を抱えて、というか苦い顔してどうしたの。若い頃からそんな顔してると幸せにげるよ。
「私がキスをしてもいいって思えるほどの相手は、…そうだな、英雄王様のぞいたら、一人しかいない。悪いけど、五河君とは、どうしてもしていい、って気にはならない」
なんか、私みたいなのがキスしたいとかおこがましいって、言われてる気がするな。
「ま、そゆことだから。……それでも私の霊力を封印したいって思うなら、本気で私を惚れさせてみなよ。ま、無理だろうけどね〜」
〜2日後〜
その後は、本当に健康チェックをして、何個か質問された後、家に返された。
その日は疲れて寝込んで、次の日は中津川さんと放課後に10回くらいのメールのやり取りをし、今年の
まさか、あそこまでついてきてくれる人が現れるとは思ってもいなかったよ。大概、会話が始まって2分くらいで皆、話題転換してくるからね。
同志と語り合うことほど、楽しい時間は外の世界にはないね。
と、余談はここまで。私は今日もいつも通り学校での睡m……じゃなくて突っ伏せに……じゃなくて…えーと、そう。
睡眠学習を終え、帰宅していた。
でも、異変はここで起こった。
「あ、神夏」
「やあ、ロリコン天然タラシ」
「違うわっ!」
「いいツッコミだよ。褒めてしんぜよう。てかさ、ほらさっさと行………。……おっかしいな。私疲れてんのかな?」
「は?何言って……って、な……なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁッ⁉︎」
偶然、あと家まで数百メートルってところで五河君と遭遇し適当にボケて進もうとすると、今日の朝に登校するまでなかったはずのものがあって、困惑した。五河君はなんか叫んでた。
いや違う、考えることを放棄しただけ。
だって、何もなかった土地にマンション建ってるんですよ?
「何って……言ってなかったっけ?精霊用の特設住宅を作るって」
「え?てことはこれがそうだっていうのか?っていうか2日やそこらで建てれるものじゃねえだろ!」
「……なんでもありだねぇ」
お前がいうか、ってツッコミが聞こえてきたがスルーしよう。
後ろから五河妹の声が聞こえてきて、説明をしてくれた。
聞いてると、物理的強度は通常の数百倍、
……なにその超優良物件。
「五河妹さん。監視カメラ等無し部屋ある?」
「ええ、一応あなた様に作ってあるわよ」
「家賃は?」
「タダに決まってるじゃない」
「これからはこちらに住まわせて頂きますので今後ともどうぞよろしくお願いします」
あれ?五河兄妹が盛大に吹きかけて咳をしたんだけど。そんなおかしいこと言った?
「ゲホッゲホッ…、しょ、正気なの?」
「正気もなにも、こんな優良物件タダとか住まない理由がない」
「い、いや、あなたラタトスクはきらいって…」
「それはそれ!これはこれ!」
最近五河妹と話してると頭抱えられるんだけど。頭痛のする持病でも持ってるの?
「……はぁ、わかったわ。あなたの荷物は明日の学校行ってる時間帯にでも、そっくりそのまま移しておくわ。詳しいことは、また後々連絡するわ。携帯番号か何か教えてちょうだい」
「あ、それはヤダ」
「なんでよ!」
「得体の知れない組織に連絡先渡すのって怖いじゃん」
「ぐぬぬ……」
と、そんな茶番を繰り広げているとメールの着信音が聞こえた。
差出人に『中津川さん(仲間)』と書いてあった。ちなみに、推しサヴァは、奇跡的に同じでした。あちらも相当重症でしたよ。はい。
「ちょっと待ちなさいよ!なんで中津川とだけ連絡先交換してるのよ!」
「え?なんでと言われても、ラタトスク云々抜きにして思う存分語り合いたいから」
「あぁ…そっち方面ね……」
この会話中だと、もう何度目かわからないため息を五河妹がついたあたりで、疲れたのか家の中に戻っていった。
「ん……?」「あれ?」
入れかわりに、今度は可愛らしいワンピースを身に纏ってキャスケットを被った少女が飛び跳ねるように走ってきた。左手にウサギのパペットを装着していた。
「!四糸乃⁉︎」「四糸乃ーー!!もふもh……じゃなくて撫でまwa……じゃなくて会いたかったよー!!」
「ひっ⁉︎」
むぅ、抱きつこうとしたら避けられた。
というか露骨に怖がられたんですが、納得いきません。
『やっほー士道君。神夏ちゃん。やーやっと会えたねぇ。助けてもらったのにお礼も言えなくてごめんねー』
「あ、いや……それはいいんだけど、なんでこんな所に?もう検査終わったのか?」
『んー、第一検査だけね。まだあるらしいんだけど、君達にお礼が言いたくてさ。特別に少しだけ外に出してもらったんだー。
それと神夏ちゃん。そうしたい気持ちは痛いほどわかっちゃうんだけど、少し抑えてあげてねー。四糸乃が怖がるから』
「合点承知です。でも、抑えきれる自信はないよ?」「おいおい…」『本気で襲われちゃいそうで怖い怖い』
あのよしのんにすら呆れさせる私ってなかなかだと思うんだ。みんなはどう思う?
あと、心配しなくてもイェスロリコンノータッチは守りますから。
『ま。そういうわけで。検査終わったらまたデートしよーねー』
「あ、ああ……そうだな」
『ふふ、うんじゃ、まーたね』
よしのんが小さな手を振る。
と、四糸乃がピクリと肩を揺らし、躊躇いがちに顔を私たちの方に向けてきた。
「ん……?どうした?」「…?」
「……あ、の……」
すると、驚くことに、四糸乃が、パペットといるときは基本的にパペットに会話を任せていたのに、自ら喋った。
「また……おうちに、遊びに、行っても……いい、ですか……?」
恐る恐る、といった様子で視線を五河君に向けていた。
「お…おう、いつでも来い!」
「五河君、そのときはぜっったいに私を呼んでね?まじで、お願いだから!」
「わかったから揺らすな!揺らさないで!お願いだから!」
「そ……れと、神夏さん。……そ、その…な、んども、助けてくれて……ありが、とう、ございます。それ、と……ごめんな、さい。わ、私、のせい、で…大怪我を、させて、しまって……」
「へ?」
五河君に言った後に、私に向き直り、後半に行くにつれて涙ぐみながら謝られた。
「別に、謝ることなんかないよ。私が、助けたくて助けただけだから。それに怪我をしたのは私の責任なんだから。四糸乃が気に病む必要ないよ」
四糸乃の頭を左手で撫でながら右手で涙を拭ってあげる。
「それに、今度から私もこっちのマンションに入るから、何かあればいつでも駆けつけていいよ。女神…じゃなくて四糸乃ならいつでもウェルカム!ていうかそこの天然ロリコンタラシの家なんかよりは是非是非私の家へ」
「……襲うなよ?」
「自信ない」
あ、やめて。110番通報されてる気がするよ。
心配しなくても(多分)襲いませんから!
こんなやり取りをしたら、四糸乃は笑って、明るい表情になってくれた。そして頭を下げた後、パタパタときた道を走って戻っていった。
「…よし、これで1週間分の四糸乃エネルギーはチャージした」
「どんなエネルギーだよ…」
「よし、それじゃあ荷物整理は……勝手にしてくれるだろうからしなくていいか。そんじゃあね」
「おう」
そんな感じで、五河君と別れた。
〜ラタトスク 解析室〜
「……」
解析担当の、令音はあるデータを見ていた。
「…やはり、なにか
神夏と中津川、シン、四糸乃との会話の時の感情のモニタリング資料を見ると、好感度以外は、ほぼ一定。
好感度は、四糸乃や中津川のときは上がってはいるものの、とても高くなり続けている、というわけではなく、ある一定量----四糸乃の場合だと+60%程度、中津川のときだと+40%、シンのときは、プラマイゼロ、要は特になにも思ってない-----の状態までしか上がっていなかった。
「…まあ、わからないことを考えても仕方がないか。琴里も交えて、もう少し話し合って見るか」
読んでくださりありがとうございます
サブタイトルあったほうがいい?
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あったほうがいい
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無くてもいい