デート・ア・ライブ 黄金の精霊   作:紀野感無

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今回からは新たな精霊が出現!

そろそろ過去編も書かなきゃな、と思いつつどういった構成かは思いついてもどうやって書いていけばいいかわからない、といったことを繰り返して、とりあえず本編の方の続きを書きました。

そして、原作17巻をやっと読んだ…。

感想としては、『これは(いい意味で)やばい』
ですw


それではどうぞ


第3の精霊の物語
17話


「わたくし、精霊ですのよ」

 

今日は6月5日の月曜。

転校生を紹介されたかと思うと、転校生がそんなことを言ったらしい。らしいっていうのは、私は聞いていなかったから。

 

その時の教室は、イタイ子なのか?という怪訝な目を向ける生徒、単純に美しい容貌に目を奪われ聞いていなかった人、そして五河君やオリガミ、十香はそのどちらでもなかった。

で、私こと神夏ギルはというと…

 

 

ただ寝てました、はい。精霊が近くにいるなー程度には感じてたけど、どうでもよかったしあんまり関わりたくないから。

 

 

神夏さん、また後で…。ゆうっくりと、話しましょうねぇ

 

 

なぜか、寝てる最中だというのに寒気がしたのは気のせいだろう。

 

ちなみに、朝登校するときに、十香がブラをつけてないことに五河君が気づき、五河君がブラをつけてあげる流れとかあったのには、五河君には悪いけど面白かった。

 

私?私はスポーツブラとかいうやつです。みなさんが世間一般的につけるような奴は私になんておこがましい。

つか、つけるほど胸がない(泣)

ギル様なら、まあ何をつけても似合うんだけど。

 

後は、四糸乃が麦わら帽子に薄手の涼しそうなワンピースを纏っていて、挨拶をしてくれて卒倒したZE☆

 

もう一つ面白い(世の中の非リアにとっては面白くない)イベントが。

 

なんと、五河君が告白されて、ラタトスクからの仕掛けだと思い込み、一生に一度あるかないか、後輩からの告白イベントのフラグをへし折った(らしい)

 

 

はっはっは……

 

ザマァ(ちくしょう)!

 

 

 

閑話休題(昼休憩時)

 

 

 

「神夏さん、少しお時間よろしいですか?」

「ん……?」

 

昼休憩になって目がさめると同時に、そんな言葉をかけられる。

 

「……あぁ、転校生って君のことなんだ…。ふぁぁ…。()()()()だね、時崎狂三(くるみ)。…それか、最悪の精霊【ナイトメア】の方がいい?」

 

「ふふっ、どちらでも構いませんわ。その、二次元…でしたかしら?そのテンプレとやらに当てはめる癖も相変わらずなようで」

 

「君も君で。相変わらず…憎たらしいほどに美人なことで」

 

「あら、()()神夏さんには負けますわよ」

 

「「……」」

 

なんか、空気が変なことになってる気がする。

 

「……教室(ここ)で話すのもなんだし、屋上で話さない?」

「ええ、わかりましたわ」

 

 

 

 

〜屋上〜

 

「…懐かしいね。前に邂逅したときも屋上で向かい合ってたよね」

 

「ええ、そうですわね。確か…

貴女が1人の精霊を殺し、DEM社に多大なダメージを負わせた後、でしたかしら?」

 

「記憶力がいいことで。……っと、なんか無粋にも私たちの会話を勝手に聞いてるのがいるね」

 

「あら?誰でしょうか」

 

屋上の出入り口と上空からやたら視線が送られているのに気づき、そっちを一瞥する。

 

「五河君?隠れてないでさっさとでてきてよ」

「神夏さん、なんだかイライラしておりませんか?」

「……ただ眠いだけ」

「ああ…()()()()()でしたわね」

 

すると、扉の奥から五河君がでてくる。

 

「さてと、五河君。今すぐに君の妹さんたちにカメラ等を切るように言って。それで、その後インカムも耳からとってね?」

「あらあら、士道さんでしたか」

「……せっかくの、色んな意味での再会だっていうのに、ここまで君たちは入り込んでくるんだね…」

「色んな意味、とはどういう意味でしょうか?神夏さん?」

 

なんだか、狂三にジト目で見られているのは気のせいだろう。

きっと眠気のせいだ。うん、きっとそうだ。

 

「か、神夏。そ、その…時崎さんと知り合いなのか?」

 

「んー、知り合いかどうかと言われたら…知り合い?」

「そうですわねえ。……愛し合った仲でしょうか」

「「ぶふっ⁉︎」」

 

「あら、どうしたのですか?お二方、そんな驚いて」

 

「誰が愛し合った仲だっ⁉︎良く言ってもアレは戯れでしょ⁉︎」

「ええ、悲しいですわ。あんなことやそんなことまでされましたのに。シクシク」

 

この野郎⁉︎嘘泣きだろ絶対!

 

「そういう言い方は誤解生むからやめい!」

「事実じゃありませんか。…初めてでしたのに」

 

「誤解生むからやめて⁉︎」

 

「な、仲いいんだな」

 

ああ、なんか五河君にあられもない創造されてる気がする。

 

 

ただ、一度()りあっただけだというのに。

 

 

「はーっはーっ……の、喉が……」

「あらあら、大丈夫ですか?」

「誰のせいだろうね…」

「酷いことをする人がいたものですね(棒)」

「今すぐその減らず口にゲイボルグしてやろうか…」

 

相変わらずのこのからかい口調。対応するだけアホなんだろうけど、なんか体が勝手に反応してツッコミを入れてしまう。

 

「えーと、五河君の質問に答えると、まあ知り合いっちゃ知り合いだよ。世間一般でいう知り合い以上友達未満」

「あら、わたくしはいいお友達になってると自負してますのに」

「どの口が言ってんだが……」

 

五河君やらラタトスクが蚊帳の外だって?知ってるよ。

 

「ま、もう知ってるんだろうけど狂三は正真正銘の精霊だよ。…ていうかさ、狂三」

 

「はい?」

 

「マナがこっちにきてる時点で薄々気づいてたけど、本当に日本に来たんだ」

 

「ええ、わたくしの悲願のためですもの。そのために貴女の力が必要なのも変わってませんよ?」

 

「前にも言った通り、それに関して私は手を貸さない。やりたいならそっちで勝手にやって。どうしても力を貸して欲しいなら、英雄王様の言ってた通り、私に負けを認めさせなよ」

 

「ええ、近いうちに必ずや、してみせましょう」

 

 

ぐぅぅぅぅぅー

 

 

「「・・・」」

「…すいません、私です////」

 

なんか、いい雰囲気だったのに、おなかのなる音により一気に壊れた。

誰がやったか?

 

私ですよ(泣)

 

羞恥心で死にそう。

 

「と、とりあえず昼ご飯を食べないか?」

「ええ、そうしますわ」

「さんせー……」

神夏さん、放課後にまたゆうっくりと、お話ししましょうねぇ

「頼むからそのうっとりしそうな、エロそうな声で言わないで。その気がないのにスイッチ入りそう」

 

その後は顔真っ赤の状態でご飯を食べて、午後の授業全部寝ました。

 

 

 

 

 

〜放課後 5時半頃〜

 

「神夏さん、お待たせしましたわ」

「ん…ふぁぁ…。もう終わったの?」

「いえ、ですが士道さんは別の方との用事があるようでしたので」

「ふーん…。ま、いいや。んーーっっと、それじゃどうせ邪魔入るだろうし、帰りながらでもいいから話そう」

「ええ」

 

 

 

 

「…で、どうせ五河君のことを聞いてここにやって来たんでしょ?あの馬鹿げた目的のためによくそこまでできるね。狂三は」

 

「ああ、ああ。そうですわね。本当なら……いますぐ()()()()()()ところなんですが、少し、我慢しないと。せっかくですもの。もう少し学校生活を楽しみたいですわ。貴女とも。お楽しみは、最後にとっておきませんと」

 

「いつか後ろから銃で撃たれそうだな…」

 

「その時はきっと、私の首が刎ねられてますわね。精霊化してない時ならまだしも、している貴女にスキの多い攻撃をしてたら死ぬのは必然になってしまいますもの」

 

「なら、精霊化してない時を狙えばいいのに」

 

「いえいえ、そんなことはしませんわよ。貴女ではなく、()()貴女に認めてもらわなければなりませんもの」

 

「ああ、狂三。一つ言っておくけど、別人格だと思ってるあの私は、本当に人類最古の英雄王。正確にはその魂だから」

 

「あら、そうなんですの?」

 

「うん」

 

「それならば、貴女の許可は必要ない、ということになりませんこと?」

 

「いいや、【力を貸すかどうかは(めんどくさいから)私に一任する】って言ってもらえてるから。……まぁ、めんどくさいし貸す気もないけど」

 

「冷たいですわね」

 

「今更何を」

 

 

多分、会話の内容さえ聞いていなければ、ただの女子高生2人が仲良く一緒に帰っているように見える。

 

けど本当は、2人とも表には出していないが臨戦態勢になっていた。

 

 

「--とと」「…なにしてんの」

 

なぜか踊るように歩いていた狂三が、道端にたむろしていたガラの悪い男にぶつかった。

 

「あらあら、申し訳ありませんわ」

「ツレがどうもすみません」

 

面倒なことになる予感しかなかったから、さっさと謝って立ち去ろうとした。

けど、不意に手首を掴まれた。

 

「おい待てよ、お嬢ちゃん方。そっちの不注意だってのに、それで終わりはねえだろよ」

 

ぶつかった男がイヤラシイ笑みを浮かべながら言ってくる。と、それに応ずるように男の仲間らしき人が私たちを囲うように散らばった。

 

「あら、あら?」

「うわぁ、わっかりやすいやつだな」

 

なんか、こちらの全身を睨め回しながらさまざまな評価をされる。私の胸を見た瞬間にあからさまにため息をつかれたのは納得いかないけど。

 

「お兄さん方、もしかして、わたくしと交わりたいんですの?」

 

どうやってこのゴタゴタから抜け出そうか考えていると狂三が妖しい笑みを浮かべながらそう言った。

 

狂三、まさか------する気?

ええ、そうですわ

そっちが勝手に勘違いされるのはいいんだけど、私までインラン女って勘違いされてる気がするんだけど?

 

狂三とヒソヒソと話し合っていると、そのまま男たちに囲まれながら裏路地まで連れてかれる。

よく漫画であるような、袋小路に追い詰められてるような形になると、男たちは手を伸ばして来た。

 

 

けど、その手は私たちに届くことなく、段々と、比喩でもなんでもなく、下に下がって言った。

 

「あ?何してんのさ。やんねーんなら俺が先に---」

「ち、違ぇ!からだが……!」

「身体?」

 

今の今まで手を伸ばしていた男は、必死に足元の何かを取り払おうとしていた。

 

それで仲間も気づいただろうか。

 

 

狂三の足元から()が広がっていて、そこから白い手が無数に生え、男たちを影の中に引きずり込まんと、引っ張っていた。

 

 

そこからは、阿鼻叫喚だった。

男たちは必死に、必死に、必死にもがき、叫ぶも、為す術なく影の中に引きずり込まれたいった。

 

そしてまぁ、律儀に手を合わせ、『いただきます』と言った。

 

「うふふ、ふふ。まあ、いつもなら()()()に値しない小物ですけれど……近いうちにメインディッシュがありますし、肩慣らしならぬ舌慣らし、としておきますわ」

 

「相変わらず、狂三の食事は見た目ホラーだよね」

 

「そういう神夏さんは、殺すのが嫌だという割には、平然とこれを見てらっしゃいますわよね」

 

「そりゃ、私自身の手で殺したり、私に近い人が死んだりするのは嫌だけど、特に関わりもない、どうでもいい人たちが、私以外の人によって殺されてもねぇ…。別になんとも思わないというか」

 

「その割には、わたくし()()に、ええと、『乖離剣エア』でしたかしら?それを容赦なく撃ち込んで来ましたわよね?」

 

「そりゃ、人形相手だからねぇ」

 

「そうですか…。それはそうと、なぜ神夏さんは()()()()()()()()のです?」

 

「ん?だって…」

 

 

ガキンッ!

 

 

「こうなるからだ、狂三よ。久しいな」

 

黄金の波紋を一つ作り出し、そこから出した武具で突然飛んで来た誰かの攻撃を防いだ。

それと同時に、英雄王様が表に出て、私たちの目の前には、マナがいた。

 

「あらあら、貴女が古代メソポタミアの人類最古の英雄、ギルガメッシュですの。あの時は飛んだご無礼をしましたわ。そして、改めて、以後お見知り置きを、ですわ」

 

「気にするな。だが、我…ではなく神夏がまだ万全でなくてな。以前貴様がした我への申し出は後回しだ」

 

「ええ、構いませんわ」

 

こうして、英雄王様と狂三が話している間も、マナは手を休めることなく攻撃して来ているが、英雄王様が全て防いでいた。

 

「では、我はこの辺で帰るとしよう」

「待ちやがれです!」

 

浮かび上がった英雄王様にマナが攻撃を仕掛けていたけど、狭い路地裏なだけあって、少数とはいえ王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を防げておらず、武具に吹っ飛ばされ地面に激突していた。

 

そのあとは土煙に紛れて帰られた。

 

狂三は、まあ大丈夫だろうと、私も英雄王様も、そう感じていた。

狂三の能力は、身を以て体験していたから。




割と狂三と神夏の仲は良いです。

狂三もギルガメッシュには割と気に入られてます。
だって、『乖離剣エア』を抜かせてるもの(確信)
その辺も過去編で書かなきゃな…。


読んでくださりありがとうございます

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