デート・ア・ライブ 黄金の精霊   作:紀野感無

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気がついたら感想欄で期待をされてて、しかもお気に入りしてくれてる方がもう30人近くに……。

何が起こった(真顔)

ただプロローグだけでこんなに登録してくれたのって4本近く書いてて初です。デアラとフェイトの認知度が高いおかげですかね?

どうにか、皆さんの期待を裏切らないよう頑張ります…。

それではどうぞ


1話

〜名もなき精霊が現れてから半日後〜

 

さて、みなさん。重症レベルではないとはいえ、中二病は恥ずかしいと考えてる中二病が人前で中二病を晒した時どんなふうになるかご存知だろうか?

 

正解は………

 

 

「あぁぁぁぁぁぁ………」

 

 

悶え死にかける。

 

「なんなの!『誰の許可を得て我を見ている。雑種ども』って!こんなことになるだろうから絶対にこの『力』は使わないって決めてたのに!」

 

家で赤面しながらベットの上を転がりまくっていた。この力のおかげでイギリスでは何度悶え死にかけたことか。

 

「いだっ!」

 

そして、勢い余ってベットから転落。綺麗に顔面を下にしてね。

めちゃくちゃ痛い。

 

「しかも……人前に出るとギル様の性格になって人がいなくなった途端元の性格になるとか…どんな羞恥プレイなんですか…。しかも、記憶も成りきってる時のはちゃんと残ってるときたもんだ……」

 

()()()()()()そんな愚痴をこぼす。

 

「しっかし……家バレするとは。さすがは日本」

 

何がさすがなのかはよくわからないが、まあ、さすがと言っておこう。窓からこっそり外をのぞくと、見たことある感じの人間が機械をまとって周りを飛んでいた。

 

「よし、宝物(ギル様のグッズ)関連は避難させといたし、ばっちこーい!」

 

 

ピンポーン

 

 

フラグを立てるって怖いね。こんなピンポイントで来るものかな?

と、無視するわけにもいかず、玄関に向かう。万が一普通の人の可能性もあるからね

 

「はいはい」

 

「……神夏ギル」

 

「はい、私は神夏ギルだけど何?」

 

出てきたのは、白い髪で無表情のヒトだった。

たしか、戦った時にもいたはず。

 

名前は知らん!

 

「えーと、あなた誰?」

 

「……単刀直入に聞く。あなたは『精霊』?」

 

「さぁ?」

 

「……」

 

ブンッ!

 

「うわっと、危ないな」

 

突如、レーザーブレードで斬りつけてきた。

とっさにバックステップで避ける。

 

「……どう?」

「ビンゴ。ばっちし霊力反応とらえた。そして、許可も降りた。遠慮なくやっちゃってオッケー」

「了解」

 

ですよねー。こうなっちゃいますよねー。

別に、私としてはおとなーーしくオタク&中二病生活したいだけなんだけど。

え?そんなだから社会不適合者って言われる?

 

やだなー、否定できません。

 

そんなことを考えてると、目の前の人間達が一斉に装備----たしか、ワイヤリングスーツだっけ?それを装備した。

 

「はぁ……使いたくもない力を使わせるというんですね。後悔しないでくださいよ?」

 

使いたくない理由?二つほどあります。

 

まず、羞恥心で悶え死にそうになるし、ギル様を汚した気分になるからなんか嫌だ。

だって、万が一負けてみなさい。

ギル様が弱いみたいに見えるでしょうが。

 

「……けど、そんなこと言ってられそうにもない…か」

 

玄関の周りで、10人くらいの団体に囲まれてる状況を切り抜けるには、やっぱり使うしかないよね。

 

そして、『力』を望むと、また自分の体が光る。

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

鳶一折紙は、目の前の元クラスメイトを----否、クラスメイトだった物を見ていた。

 

自分を突き動かす原動力、憎しみの対象。

 

『精霊』を。

 

『精霊』とは、隣界という場所に存在していると言われる特殊災害指定生命体。発生原因不明、存在理由も不明。

 

だけど、確実に言えることは……

 

精霊は、自分の両親の仇だということ。

 

「雑種ごときが、我を見下すか」

 

そして、聞こえてきたのは、高圧的な、傲慢な口調。

光が晴れると、そこには半日前にも見た下半身と右腕に黄金の甲冑をつけた精霊【アロガン】が。

 

「……っ!」

 

それを見ると同時に、怒りがフツフツと湧いてくる。

 

「聞こえなかったのか?我を見下すとは不敬であろう?それとも貴様らは言葉も理解できぬ猿か?()くその場から降り跪け。そうすれば、此度のことは免罪としよう」

 

「…っ!」

 

これ以上、こんな傲慢な口ぶりを聞いていられない。タダでさえ憎い仇だ。

己の内側から溢れ出る衝動に突き動かされ、隊長の指示も無視し目の前の精霊に向かってレーザーブレードを振りかざす。

 

「ふん」

 

すると、精霊は避けた。

そして、私達より高いところへ浮いた。

必然的に、私たちは精霊を見上げることとなる。

 

ヒュン!

 

「「「⁉︎」」」

 

そして、精霊の背後から『何か』が放たれた。

その『何か』は、隊員の1人に命中し、勢い良く吹き飛んだ。それを見て、さらに私の理性は吹き飛んだ。

 

「あああっ!」

「なんだ?貴様は道化か?なれば、もっと華美のある叫びで我を愉しませよ」

 

そう言われるも耳に入らずただガムシャラにブレードを振るう。が、見えない壁に阻まれる。

破れる兆候すら見れない。

 

「ふむ、なかなかの余興だ。幕引きにはちょうどいい。褒美だ、ありがたく拝領せよ。王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)

 

すると、また、精霊の背後の空間が歪み、いくつもの円ができる。

40はくだらないのだろうか。その全てから、剣、槍など、様々な武器の頭が顔をのぞかせている。

 

「(まずい…よけれない…)」

 

「さぁ、喜劇の幕引きだ」

 

その全てから勢い良く発射された武器は、私たちをいとも簡単に戦闘不能に追い込んだ。

 

「ふん、他愛ない。何一つ成長してはいないな。この世の雑種どもは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁぁぁぁぁぁ………」

 

はい、現在進行形で悶え死にかけてます。

もう吹っ切れて常にギル様になりきってやろうか。

 

……いえ、すいません。やめておきます。

姫ギルの口調とか全部完璧にトレースとかできないんでいつかボロが出そう。

 

今は、行くあてもないので公園にいます。ブランコに乗って赤面しながら力任せに漕ぎまくってます。

 

「学校は……いかなきゃ行けないしな」

 

なんせ、行かなかったら色々とめんどくさいことになる。

いや、もう既になってるか。

 

「んじゃ、1人悲しく野宿でもしましょうか…」

 

夜の外って寒いんだね。

 

 

 

 

 

 

〜翌日 放課後〜

 

「うん、割と普通に過ごせたことに驚きを隠せません。なんで?」

 

おかしい、私の予想では、ASTの鳶一?って人に屋上に連れて行かれて問答無用でやられる、って感じになると思ってたんだけど。

 

おっかしーなー。何も起こらず放課後って。

いや、何もおきないのが一番いいんですけどね。

 

けど私知ってるよ。平和と思わせといて帰り道に何かあるパティーンでしょ。

 

「んじゃ、公園に帰り……」

 

 

 

ウゥゥゥゥゥゥゥーーーー

 

 

 

「……なーるほど、そうきたか」

 

帰り際に何かあると思わせておいてまさかの結局学校で何かあるというオチか。なるほどなるほど(意味不)

 

やっばい。なんかおかしくなってきたよ。

 

にしても、空間震おおすぎやしませんか?

 

「えーと、感覚的に……え?もしかして、()()?」

 

 

ドガァァァァン!

 

 

「……」

「わーお」

 

突如、目の前で爆発が起こった。

すっごい。まさかピンポイントで私の教室に顕現するとは。

しかも知ってる顔の精霊。

 

「……お前は、一度会ったことがあるな」

 

「そうだね、一回会ったことあるね。それで、殺し合いをしたよね。すっごい楽しかったみたいだよ?」

 

「……?まるであの時戦ったのはお前ではないみたいな言い方だな。まぁいい……。この前の借りは今返させてもらう」

 

借りというのは、目の前の少女に軽いとはいえ腕に傷を負わせたことだろう。

 

「いやいや、私はやる気ないよ?」

 

「ふん」

 

すると、持っていた剣を振り抜いてくる。

私の真横の床は綺麗に切断されていた。

 

「…はぁ、いーよ。もうこうなりゃヤケクソだ。もう羞恥心とか知らない……」

 

『力』を望むと、また私が光り、精霊になる。

 

「……で、これでやり合えばいいんでしょ?」

 

「む?口調が前と違うが?」

 

「そこは気にしちゃダメ」

 

いくらなんでも雑種がいないところで傲慢な口ぶりにはなりませんよ。あくまでも、主の人格は『私』という人間なんだから。

ただ、雑種たちを前にするとギル様の性格が前に出てきちゃうというだけで。

 

「さあ、存分に足掻いて私を愉しませてね?」

「ふん、いいだろう…----ぬ?」

「ん?」

 

「……ッ!や、やあ-----」

 

声のした方を見ると雑種がいた。

 

話しかけようとしていたところを目の前の名もなき精霊は剣を振るい、我は剣を一本撃ち込んだ。勿論外しにいったが。

その直後、雑種の後ろにあった窓ガラスが盛大に砕け散る。

 

「ぃ……ッ⁉︎」

 

突然のことに一瞬固まってしまったらしい。

 

けど、名もなき精霊は追撃をしようとしていた。

 

「ちょ……っ」

 

壁の後ろに隠れられた後、光線をなんども放って、廊下の風通しがとても良くなった。

 

「ま……待ってくれ!俺は敵じゃない!」

 

「くっくっ……正に此奴こそ道化、だな」

 

あ、もうこれダメなやつ。スイッチ入っちゃったやつ。

 

雑種は、恐る恐る入ってきた。

 

「まぁ、そう警戒することもなかろう。たかが雑種一匹だ」

「そうはいかない。もしかしたら、高性能な爆弾で自爆しに来ているかもしれない」

 

「くっくっく。そうだな。さて、心して答えよ。貴様は何者だ?一度ならず、2度までも我らの前に不敬な態度で現れるとは」

 

我は、目の前の雑種に問いかけた。

どうやら、隣の精霊も同じことを聞きたかったらしい。

 

「っ……ああ、俺は----」

 

すると、一度答えようとしたが、なぜか一度喋るのをやめた。

 

お、おい、なんだってんだよ……」

 

「ほう、我に問いかけられているというのに、答えることもせず他人と会話か?王たる我の質問を無下にするとは。死を望む、ということか。それならば、望み通りくれてやろう」

 

「い、いや!ちょっと待ってくれ!」

 

「おまえは、何者だ」

 

すると、しびれを切らしたのか隣の精霊が苛立ちを含めながら会話に入り込んできた。

 

「-----人に名を訪ねる時は自分から名乗れ。……って」

 

「ほぅ?」「……」

「な、なに言わせてんだよ……っ」

 

隣の精霊も我と同様にイラついたのか両手を上げて光の球を作り出していた。

我は神の財宝(ゲート・オブ・バビロン)の入り口を一つだけ作り、そこから武器をのぞかせ…

 

2人同時に攻撃をした。

 

「…っぐあ……。おかしいなじゃねえ……っ、殺す気か……っ」

 

すると、避けられたものの、なにやら独り言をのつぶやいていた。

 

「さて、雑種よ。これが最後だ。答えぬというのなら、死刑とする」

「これが最後だ。答える気がないのなら、敵と判断する」

 

 

「お、俺は、五河士道!ここの生徒だ!敵対する意思はない!」

 

 

両手を上げながら大声で言い切った。

 

「……ん?おまえ、昨日に会ったことがあるな…?」

「あ……っ、ああ、つい昨日……、街中で」

「おお」

 

ここからは、2人が話していた。まぁ、我には関係のない話だったが。

しばらくすると、話もひと段落ついていた。

 

「小僧、我らに敵対するつもりがないといったな?ならば、貴様はなぜ我らの前に再び姿を現した?」

 

「っ、それは----ええと」

 

すると、また口ごもる。右耳を気にしているあたり、何か通信機のようなものでもつけているのか?

 

「き、きみ達に会うためだ」

 

「なんのために?」「……」

 

「あー……その、だな」

 

「やはり、言えないのか。やっぱりお前は敵だ!」

「まて、早とちりをするでない」

 

「き、きみ達と…愛し合うため……に?」

 

「「…………」」

 

……はい?うん、ごめん。その返しは予想外だった。てっきり、交渉でもしにきてたかと思ってたのに。思わず素に戻っちゃった。キャラ戻さないと。

 

あれ?どっちが本当の私だっけ?まあいいや。

 

「……冗談は、いらない」

「くっくっく、はっはっはっは!はー、道化でもない輩にここまで笑ったのも久方ぶりだ。くっくっく…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「冗談は、いらない」

 

高笑いをする黄金の精霊の横で酷く憂鬱そうな顔をして、少女がつぶやいた。

 

嗚呼、そうだ。この顔だ。

 

士道が大っ嫌いな、この顔だ。

自分が愛されるなんて微塵も思っていないような、世界に絶望した顔だ。

 

黄金の精霊は、高笑いこそしているが、どこか、虚しさがあった。まるで、もう世界に期待なんてしていないような。孤独を感じるような笑いに聞こえたのは気のせいだろうか。

 

そう感じた時、無意識に叫んでいた。

 

「俺は……っ!お前達と話をするために……ここにきたっ!」

 

「……?どういう意味だ?」

 

「そのままの意味だ。俺はお前達と話がしたい。内容なんかなんだっていい。気に入らないなら無視してくれたって構わない。でも一つだけわかってくれ、俺は----」

 

『士道、落ち着きなさい』

 

さっきまで、ずっと指示を受けていたインカムから静止の声が聞こえるが止まれなかった。

 

「俺は、お前達を否定しない!」

 

「……シドー。シドーと言ったな?」

「---ああ」

「本当に、お前は私を否定しないのか?」

「本当だ」

「本当の本当か?」

「本当の本当だ」

「本当の本当の本当か?」

「本当の本当の本当だ」

 

間髪入れずに返すと、少女は髪をくしゃくしゃとかき、ずずっと鼻をすするような音を立ててから顔の向きを戻してきた。

もう1人はというと、ずっとこっちを見守っていただけだった。

 

「さて…、これから貴様らは話し合いをするんだろう?貴様の度胸に免じて、今回限りは我が力を貸してやろう。ありがたく思え」

 

すると、こっちの話が切りが良くなるのを見計らってそんなことを言ってきた。

 

「先に言っておくがその小娘に取り入れることができたからと言って、我に対しても同じなと思うなよ?せいぜい足掻けよ、雑種」

 

そして、黄金の少女は、教室の外に出て行った。






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