デート・ア・ライブ 黄金の精霊   作:紀野感無

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超のろま更新をお許しを。

投稿前に何げなくお気に入り者数を見てみると、800人に届きそうになっててびっくりした。

どうやら、更新を少し辞めた後にもちょくちょく登録してくれた人がいるみたいです。
モチベ消えかかっていたにしてもうれしいものですね。

さて、今回はほぼ原作沿いです。

ちなみに士道の視点が9割を占めてしまいました

それではどうぞ



20話

~時は少し戻り狂三が五人を殺した後~

 

十香と狂三と折紙の三人と同時進行でデートをするという荒業をやっている最中に、自然公園のベンチで待っていたはずの狂三が消え、()()()()()()()があるという裏路地に足を運んでいた。

 

裏路地を進んでいるとなぜか不機嫌そうな神夏がいて、とても気にはなったが狂三が先、とインカム越しに琴里に言われ足を進めた。

 

 

 

 

「……は?」

 

 

 

目的の場所についた瞬間に、茫然と立ち尽くしてしまった

 

まず視界にとらえたのは、あたり一面に散らばっている赤い液体

 

ところどころに5つの塊が転がっていた。

 

普通に人生を過ごしていたなら、絶対に遭遇しえない状況に、理解できなかった。

 

 

いや、したくなかったのほうが正しいのかもしれない。

 

 

だって……こんな街中で

 

 

人が死んでいるんだから。

 

 

 

「う……わあぁぁぁぁぁ!!!」

 

脳が理解した瞬間に悲鳴じみた叫びをあげ、あたりから漂う異様な匂いにより途方もない吐き気がし、口元を押さえた。

 

でも、神夏の過去を体験していたからだろうか。

 

わずかだが冷静さをすぐに取り戻せ周りを確認することができた。

 

「あらあら?……士道、さんですのね。もう来てしまいましたのね」

 

赤い海の中心にたたずんでいるのは、赤と黒の霊装をまとっている時崎狂三ーーー精霊がいた。

左手にはどこから持ってきたのか、細緻な装飾が施された短銃を持っていた。

 

「く、狂三…。一体何を……」

 

「…神夏さんも仰っていたのですが、何かを殺そうというのに、自分は殺される覚悟がない、なんてことはおかしいと思いませんか?」

 

「は……?」

 

「だから、理解させてあげたんですのよ。()()()()()()()。幼子と、命を育んでいた親子の猫を殺そうとしていた、5人の人間に」

 

狂三は冷たい目で辺りを見渡しそして改めておれに向き直った。

 

「お待たせしましたわ、士道さん。さて、デートの続きと参りましょう」

 

『士道!逃げなさい!すぐに!』

 

「っ!」

 

インカムを通し、ずっと琴里が叫び声を上げていることに気づき、震える足を抑えながらその場から逃げ出した。

 

「…あらあら、残念ですわね。でぇもぉ…駄ぁ…目、ですわよ」

 

「うわっ!?」

 

狂三の声が響いたかと思うと、足を何かにとられ地面に体を叩きつけるようにして転げてしまった。

 

星が見えそうなほどの鈍痛に顔をしかめてしまうが今はそれどころではないのは本能的に理解していた。

が、逃げようにも右足を何かで拘束されていて逃げようにも逃げれなかった。

 

右足をよくよく見ると影から白い手が伸びていてがっちりとつかんでいた。

振りほどこうにも、あまりの力に振りほどけなかった。

 

 

恥ずかしいほどに、今は狂三がとてつもなく

 

世界の災厄だということを体が認識していた。

 

 

「あらあら、そんな怖い顔をしないでくださいまし」

 

狂三は血の海の中からこちらにそう言ってきた。

 

「別に()()取って食おうというわけでもありませんのよ。何より、神夏さん……いえ、正確には英雄王でしたかしら。あの方の協力を完璧に保証できない限りはあなたにどうこうする気はありませんわ。今日は本当に、ただ純粋に士道さんとのデートを楽しみたかっただけですわ」

 

と、ひどく疲れたような顔をして狂三はそういった。

 

「ど、どういう…」

 

「どういうことも何も、そのままですわよ。今は士道さんを()()()つもりはありませんわ。本当に、ただただ今は、学校生活を楽しんで士道さんや神夏さんのいる学校生活を楽しみたい、それだけですわ」

 

「でもっ!自分が何をしたかわかっているのか!」

 

「ええ」

 

恐怖に打ち勝ちたかったからなのか、思わず大声をあげてしまった。

 

「きっと士道さんは優しいですから、殺す(ここ)まではしないかとは思われますわ。でも、それは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それに…」

 

と、狂三が近づいてきた時だった。

 

全身を奇妙な感覚が包んだ。

まるで周りの空気が粘度の高い液体になって、意思をもって体を撫でまわしているかのような。

 

「—――っ」

 

その次の瞬間には、狂三の体が後方に勢いよくたたきつけられた。

 

「無事ですか、兄様」

 

何が起こっているのか見当もつかず、声も出せないでいると、自分の妹だといっていた嵩宮真那が、折紙たちASTがいつも身に着けているワイヤリングスーツを身にまとって、自分と狂三の間に立っていた。

 

「間一髪でしたね。大事はねーですか?」

 

「あ、ああ…」

 

「よかったです。さて、いろいろ聞きたいことがあるとは思いますが、一旦後回しでお願いです」

 

と、真那は立ち上がってきた狂三に向き直った。

 

「…()()真那さんですか。あなたも飽きませんわねぇ。それにしても、わたくしと士道さんとのデートを邪魔するなんて、マナー違反が過ぎますわよ?」

 

「うるせーです、人の兄様を狙うなんて、どういう了見でいやがりますか」

 

「あら、真那さんと士道さんはご兄弟でいらっしゃいますの?」

 

「貴様には関係ねーです。とっととくたばってください。【ナイトメア】」

 

「いやですわねえ。わたくしの悲願のためにも死ぬわけにはいきませんわぁ」

 

「ふん、()()()()()()()、【アロガン】と貴様は私の手で必ず殺しやがるです」

 

「大口だけは叩けますものねぇ」

 

と、狂三の最後の言葉をきっかけに、真那が動いた。

 

真那の両肩のパーツが分かれたかと思うとレーザーが飛び、爆風をまき散らす。

 

そこからは十秒ほど何かしらの音が鳴り響いたかと思うと、すぐに止んだ。

 

「ぐ……」

 

「手間をかけさせるんじゃねーです。化け物風情が」

 

土煙が晴れたかと思うと、狂三が腹から血を大量に流し地面に倒れていた。そしてとどめを刺そうとしていた。

 

「真、那……!」

 

だけど、その姿を見て、今までの恐怖心はどこへ消えたのか、思わず真那に向かって叫んでいた。

 

「どうかしやがりましたか。すぐに片付けちゃいますので、待っててください」

 

「駄、目…だ!殺しちゃ!」

 

「…ああ、そういえばクラスメイトとして転校してきていたんでしたっけ。兄様、悪いことは言わねーです。この女は化け物です。生きていちゃいけない存在なんです。【アロガン】も同様です。【ナイトメア】と【アロガン】は、化け物の中でも特に生きていちゃいけない存在なんです」

 

「そういう問題じゃない!やめろ…、やめてくれ!」

 

「ふふ…やっぱ、り、士道さん、は…優しい…お方…。士道さん…神夏さんに、ついて……教えて…上げますわ…」

 

と、いまにも息絶えそうな狂三が笑いながら何かを言っていた。

 

「…神夏、さんは、あなたに…いえ、だれにも心を…開いてませんわ……。あの人は…いまだ、過去に、とらわれて……いますわ。だから…」

 

「相変わらずの生命力でいやがりますね。今楽にしてやりますよ」

 

「だから…神夏さんは……」

 

と、何かを言っている最中に真那がブレードを振り下ろした。

ジュッという音と共に狂三は何も言わなくなった。

 

「真、那…。なんで…」

 

「知った顔が死んだのはショックだったかもしれねーですが、いま殺しておかなければ、死んでたのは兄様でしたよ」

 

「でも…」

 

「悪いことは言いませんから、今日のは悪い夢を見た、とでも思って忘れてください。あの女は死んで当然。あの女の死に心を痛めてはだめです」

 

「…っ、ASTの言い分はわかる。でも……でも!精霊だからってその言い方はねえだろ!」

 

「…?兄様、どこでそれを?」

 

と、自分が墓穴を掘ってしまったことに気づいた。

そういえば真那は、自分が精霊の存在を知っている、ということを知らないのだ。

 

「……ああ、鳶一一曹ですね。まったくあの方は…。でもまあ、それなら話ははえーです。つまりは()()()()()()なんです」

 

真那は、何の感慨もなさそうにそういった。だが、その様子に戦慄を覚えずにはいられなかった。

だって……

 

 

真那は命を摘み取るということに対して、あまりにも平然としすぎている。

 

 

「なんで…そこまで平然としてられるんだ!人を……人を殺したんだぞ!」

 

「人ではねーです。精霊です」

 

「…っ、それでもだ!なんでそんなにあっさりと……」

 

()()()()()()()()()()()

 

「は…?」

 

そういった真那の声は、あまりにも冷たくて、思わず声が漏れてしまった。

 

「【ナイトメア】――—時崎狂三は、ある意味【アロガン】より特別な精霊です」

 

「特別…?」

 

「ええ、()()()()んですよ。何度殺しても、どんな方法を用いても、何事もなかったかのように、必ずどこかに出現して、人を殺しやがるんです」

 

「そ、それはどういう…」

 

「言葉通りの意味です。説明を求められても困ります」

 

真那の顔は、えらく年をとっているような、ひどく疲れていて、くたびれていた。

 

「だから、私は殺し続けているんです。何度も何度も、執拗に追いかけて。いつか死ぬ、その日まで」

 

疲れたように、真那は続けていった。

 

それに、思わず顔をゆがめてしまった。

もう、こんな顔を、見たくなかった。

 

「違う!それは…慣れてるんじゃない!心がすり減ってるだけだ!」

 

「……増援が来ます。兄様はここにいては面倒になります。私のことを気にかけてくれてありがとうございます。ですが、これは私にしかできないことなんです」

 

真那が自嘲気味に笑ったかと思うと体が浮き、強制的に方向転換させられた。

 

「まってくれ、真那!」

 

「聞き分けがねーですね。今度また会いましょう、兄様。時間に余裕のある日にでも」

 

その言葉を境に、勢いよく裏路地の外―――自然公園まで押し出されたかと思うと、ふんわりと優しく着地させてくれた。

 

慌てて戻ろうとするも、不可視の壁が張ってあり、中に入ることはかなわなかった。

 

「くっ……そ!」

 

あまりの己の無力さに、血が出んばかりの勢いで、壁を殴った。

こうでもしないと、自分への怒りで、どうにかなりそうだった。

 

 

 

 

 

 

「ふむ…少しばかり様子でも見るとするか」

『あれ?霊力は足りるでしょうか?』

「なあに、今残っている分で十分だろう」

 

私は、未だに英雄王様に体を貸していた。そして、英雄王様は五河君が気になっていたらしく、五河君の家へ足を運んでいた。

 

いや、てか私の予想だが、絶対ごはん食べたいだけだよ。この英雄王様。

 

「む…?いないのか、道化は」

 

と、堂々と英雄王様は家の中に入っていった。

 

『たぶんリビングにいるかと思います。五河君はいつも料理担当だとか言ってた気がしますから』

 

と、それを言う前にもう堂々と家の中へ入りリビングを開けていた。

 

「『………』」

 

「んなっ…!?」「なっ…なぜいるのだ、神夏ギル!」

 

と、そこには、くっそ憎たらしいことに、五河君が十香に後ろからハグされていた。

いっちょ前に顔赤くしてんじゃないよ、リア充どもがぁ!(泣)

 

「ほう、狂三の件でどうなるかと思っていたが……存外、貴様もまだ捨てたものではないらしい」

 

けど、英雄王様が魔術で五河君と狂三のやり取りを見ていたからか、五河君がもう復活していて、目からは前よりも強い意志が見られていたことが、結構意外で驚いた。

 

と、英雄王様は思っていたから、そうなんだろう。

私はよくわからない

 

「え…英雄王…様のほう…ですか?」

 

「そうだ。道化よ、さっさと飯を作れ。此度も我の口に合うようならば、約束通り褒美をやるぞ?」

 

「はは…。承知しました。ギルガメッシュ王よ。十香も食べてくだろ?」

 

「うむ!」

 

『(…私も食べたいなあ)』




ハートはつかめなくても英雄王と共に胃袋はがっちりつかんだ士道。

ちょいと料理スキル私にもくださいよ!

最近はリアルで弓道部に入りそっちが楽しいもんだし、こっちは モチベ消えてたしで、更新遅くなってたのは本当に申し訳ないです。

ちょくちょくペース上げれたらな、とは思っています。


読んでくださりありがとうございました

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