ただ、割と原作から外れたルートを通ってる…?かも?
まあその辺はしょうがないですよね。
うん、だってAUOさんいるんだもん(真顔)
それではどうぞ
27話
時は流れて、現在は七月。
特に何事もなく、私はごく普通に学校生活を……
「神夏ギル!勝負だ!」
送れるわけがない。
相変わらず十香に事あるごとに勝負を挑まれている
その悉くで勝って、今度は無謀にもテストの点数で勝負を挑んできた。
「……いいけど、その代わり私が勝ったら…いや、やっぱりいいや」
最近は一々条件をつけるのもめんどくさくなってきた。
とまあ、アレから五河君にもあんまり踏み込まれなかったからごく普通に生活を送っていた
メイザースやアイツが襲ってくるとか考えていたが、王様曰く『しばらくの間はむしろ無事だろう。我に対しては正面から堂々と挑む、と豪語していた』とのこと。
「…にしても、修学旅行…か。…うん、サボ…」
「神夏さーん!俺と一緒の班にならねーか?」
「えーと…その、誰…」
「殿町っス!」
「そ、そう…。でも、ごめんなさい。他を当たってください」
「そんなこと言わず!男女で二人ずつのペアで人数関係的に神夏さんくらいしかいないんです!あと個人的に神夏さんと組みたいっス!」
「そ、そう…」
急に話しかけてきた殿町とかいう人にゴリ押されて、そのままグループを作ることになった。
けど、特に話し合いをすることもなく、他の人に任せて私は寝ていた。
まあ別に…グループに入っただけで話し合うなんて言ってないし、ね?私は悪くない。というかずっとこのスタンスなんだから。
〜修学旅行当日〜
「……だめだ、酔った…」
『お主は阿呆なのか?なぜ酔うとわかってて読み続ける」
「いえ…その、はい、大丈夫かと…思い、まして…」
『もうよい、病人は病人らしく休んでおれ。そのままDEMとやらの雑種どもが来たらいくら我でも対処しきれん可能性があるぞ』
「しょ、承知しました…」
今は飛行機の中。暇だから本を読んでたら、見事に酔った。
ダメ…吐きそう…。
「か、神夏、大丈夫か?」
「大丈夫じゃ…にゃい…」
前の席にいる五河君に心配されたが、もうとりあえず寝ることにした。
隣の席は人数の関係で空いている
「…寝よう」
「大丈夫ですか?酔い止めです。よろしければ飲んでくださいね」
「⁉︎」
横からした声に、体が勝手に跳ね起きた。
だって、一ヶ月くらい前、電車の中でもあった人だったから。
「おや、どうされました?」
「どうしたもこうも…どうも、メイザースさん、でしたっけ?」
「ええ、この度クロストラベルから派遣された随行カメラマンの一人、エレン・メイザースです。今日より三日間、皆さんの旅行記録をつけさせていただきます」
「…派遣された一人?」
「ええ、私の他に、もう一人おられます。今は見えないですが後々見えるでしょう」
そこには、メイザースがいた。すぐに王様に体を渡そうと思ったが、この大勢の中で精霊化するのは愚策だと思い、やめた。
にしても、もう一人…?まさか……。
『いい加減あやつがいる可能性を考えた瞬間に自分を見失う癖を直せ。何度言わせる気だ?』
「っ…。申し訳ありません」
「ああ、貴女へ、正確には貴女の中にいるあの方へ伝言です。『今回の標的は貴女ではない。くれぐれも邪魔をしないでいただきたい』。以上です。それでは楽しい旅行を」
そう耳元で言ってメイザースは他のところに写真を撮りに行っていた。
「…(どう思われますが、王様。あの人が、私たちを、いや正確には王様を狙わないなんて、ありえないと思うのですが)」
『嘘はついておらん。メイザースが我に虚偽をいうなど、彼奴の性格上ありえぬ。それにだ、我に嘘をつくというのがどういうことか、わかっていない雑種どもでもあるまいて』
「確かに…。…うぷ、酔ってるの忘れてた…。寝よう…」
うんまあ、いざとなれば体の全てを王様に使ってもらうから、大丈夫、でしょう…だから…寝よう……。
(なんで…なんでなんでなんで!なんで!その人には!手を出さないって…。狙いは私だけだって!)
(お願いだから!その人を殺さないで!その人は、私の…)
(いやだ、ねえ、目を覚ましてよ。わたしを、独りにしないで…。ねえ、あの時みたいに、陽気に話してよ。私にまた告白してよ。私、次してくれるって聞いて、次されたらちゃんと返事するった決めてたんだよ…ねえ、マイラ…。私……)
「神夏っ!」
「っ⁉︎はぁっはぁっ…」
「神夏、大丈夫か?」
「あ、あー。夢…か、うん、夢…なんだね。くそッ、嫌な事思い出したな…」
飛行機の中で私と同じ班の殿町…?だっけ。それと担任のタマちゃん先生?だったか、それと令音さん、五河君と十香がいた。それ以外の人はみんないない。
「か、神夏さん、大丈夫…ですか?ずっとうなされてたんですよ」
「はい、多分…大丈夫です。ちょっと昔の夢を見ちゃって…」
「私が後からゆっくりと連れて行こう。シンと十香は手伝ってくれないか?殿町は確かグループのリーダーだっただろう?点呼などがあるはずだから教諭と共に先に行っててくれ」
令音さんが場をまとめて、五河君と十香と共に向かうことになった。
「ん…どれ、肩を貸そう。立てるかね?十香、もう片方の腕に肩を貸してやってくれ」
「う、うむ…」
「あ、はい…。どうも…」
「シンは地図を見ながらルートを示してくれ」
「わかりました」
「神夏、一つだけ聞きたい」
「はい…?なんで、しょう」
「ずっと前から機嫌が悪いのが続いているが、今日は特に機嫌が悪いだろう?その原因を私なりに考えてみた。君の機嫌が悪く体調にまで及ぼすほどの事。それはもしかして、昔のこと。正確には中学生くらいの頃。そうじゃないかね?」
令音さんが正解に近いことを当てて、否定しようにもできなかった。
「大丈夫だ、ここには君の精霊と認識しているのは私達だけだ。他には漏れない。お願いだから教えてもらえないだろうか?君がずっと自分を責めているような、それでいて憎悪を心中で燻らせているのは『ラタトスク』的にもよろしくないし、私的にも、君にはそんな辛そうな顔はしてほしくないんだ」
令音さんの言葉に、なぜか安心感を得て話してしまいそうになる。が、ぐっとこらえた。
間違っても他人を巻き込んでいいことじゃないし、巻き込みたくない
アレは私1人…いや、正確には私と王様だけでやるべきだ。
「なんでも…ありません。私に、過去のことで関わらないで、ください。誰にも話す気はありませんし、話したとしてあなた達に何かができるわけでもありません」
「そう…か。だが、我慢は体に毒だよ。一度思いっきり吐き出すというのも悪くないと私は思う。だから、辛くなったらいつでも
しばらく歩いて、ようやく集合場所である博物館?的なところについた。
あー疲れた…。
てか、本当にいつの間にか五日君達がいない。
まあ、別に大丈夫だと思うけど…。
「…ありがとうございます、だいぶ落ち着きました」
「そうか、だが今日1日は無理しちゃダメだよ?」
「はい。にしても…台風、でも来てるんですか?」
「天気予報では台風は来ていないと思うが」
ソファに座って担任と令音さんと軽い問答をした後に看護教諭の人にも体調チェックをしてもらってようやく解放された。
にしても台風かそれ以上に風吹いてる。これ、続行できるの?
「…シンはまだ来てないのか」
「最悪、十香がついてるので大丈夫……」
そこまで言って、私はようやく気づいた。
「…どっちだ、アイツラが標的にしてた精霊なのか、偶々現れた方なのか…」
もし仮に前者なら…
「ああ、よかった。止んできたようだ。シンもどうやら無事なようだ。十香は気絶してしまっているようだが」
耳に手を当てながら令音さんはそんなことを言った。
「…そう、ですか。それじゃあ、私は…適当にぶらついています。何かあれば、できる限り協力は…多分するので、言ってください。今回は珍しく、
「…?あ、ああ。気をつけるんだよ」
『神夏よ、喜ぶが良い。あの雑種は確実にいる』
「…っ!そう、ですか。よう、やく…ようやく…」
トイレの洗面台で顔を洗っていると王様からそう言われる。
『だが、メイザースがいる以上、其方一人で簡単に事を運ぶのは難儀であろうな。雑種が一匹で我の前に現れたなら話は別だが』
「…ですよね」
あの人達には、王様が直接手を下していたから余裕で対処できていた。でも、今からは私が1人でやろうとしている。
…できるのだろうか、私に。
『できるできない、ではなくやるのだろう?』
「…はい、そうでした。よし…それじゃ、今日仕掛けるのは流石に不味いし…霊力を貯めるという意味でも、大人しく食べて寝よう」
顔をもう一回冷水で洗いながす。
冷たさが、高ぶっている感情を沈めてくれているような気がして、どこと儚く心地いい
「神夏さん、大丈夫ですか?」
「…」
ルームメイトの1人に言われたが、返す気力も出なかった。
気を休める、という意味でも風呂に入ろうと思って外へ出る。
19時を回っていて、今日の予定はもうなく就寝時間まで自由時間なはずだ。
〜お風呂〜
「ああーギモヂイー」
露天風呂ってやっぱり気持ちいいなぁ。
最近疲れてたから、こういう気休めもいいものだね。
「おお。すげえなこりゃ」
・・・ん?今の声、どっかで聞いたことあるような…?
「露天風呂なんて、いつ以来……」
「……」
そしてその声の主と目が合う。
「か、かか、神夏⁉︎」
「…何してんの」
「い、いや、その…」
その声の主は、五河君だった。
「何そんなにおどおどしてんの?」
「ちくしょう!そういうことか!その、ごめん!すぐ出てく!見てないから!何も見てないから!」
「んー?いや別に、私の体を見れて幸運でしょ?これ以上のないご褒美だよ?寧ろ、見て何も思わないとか不敬だよ?」
「え…?」
「む…先に常闇の穢れを浄化している輩がいたか」
「驚嘆。異性がいるというのに全く恥じていないどころか堂々としています」
「んなっ⁉︎耶倶矢⁉︎夕弦⁉︎」
そしてもう2人現れた。
双子のような成り立ちだ。
橙色の髪と水銀色の瞳の子。というか、ふたりとも
「お、お前ら何してんだぁ⁉︎ここ男湯たぞ⁉︎」
「いや、それだと私のことどう説明するのさ」
「く、くくく…ど、どうだ、流石の貴様も我が色香の前にひれ伏さざるを得まい」
「嘲笑。色香(笑)。耶倶矢にそんなものが備わっていたとは初耳です」
「ふん、すぐに吠え面をかかせてくれるわ。そこな士道を我が魅力の虜としてな!」
「応戦。望むところです」
何か喋ってたが、そのほぼ全てをスルーして湯船で極楽を味わう。
ああ、いいわー…。
てか五河君はとっとと出ないとまずいのでは?
ここ女湯だし。本人もそれに気づいているのか頑張って出ようとしている。それを精霊2人がなんとか出さずにしようとしてるって感じだった。
「…もうそこまで堂々とされてたら恥ずかしがってるのがバカバカしくなってきたわ」
「同意。夕弦達があれだけ意を決していた意味があまりないように思えてきました」
「たかだか裸くらい…。寧ろ見れたことを光栄に思うべきだよ…」
こっちを見た精霊2人に言われたが、思ったことをそのまま口に出したら黙りこくった。
「そんなことより……五河君、他の女子の皆様方がきたっぽいけど、どーすんの?」
「だああ!やっぱりな!暖簾を入れ替えたか何かしたな!ここ女湯だよな!すまん神夏!何も見てないから!」
「あ、そっちは…」
焦ったのか、五河君は更衣室の方へ向かった。
その後は想像の通りだ。
入ってきた1人目----十香と鉢合わせをした。
「「ギャーーーーーー⁉︎」」
「だろーね。はぁ…アイツラがいる中で変に騒ぎとか起こしたくないし……。はい、五河君こっちへ」
「へ?ヘヴッ⁉︎」
「声は聞こえてると思うから、とりあえず外に出て。寒いだろうけどそこは我慢。服は私が後で持って行ってあげるから。はい、そんじゃ行った行った」
一瞬だけ精霊化し、宝物庫の中から『ハデスの隠れ兜』という布を取り出して五河君の首に締め……もとい巻きつける。
そして軽く助言をしたのちに体を押した。
見えないのに感触があったから大丈夫だろう。
「なっ、シドーが…」
「はい静かに。君の愛しの五河君が他の大勢の女子男子に袋叩きにされるからね。わかったら静かに。君は何も見てない、オーケー?」
「う、うむ…?」
十香を無理やり言いくるめたのちに、予想通り精霊2人にも問い詰められた。
「なんだその力は!我にも詳しく!」
「質問。どうやったのですか。あとどんなものがあるのですか」
そっちかい。でも話す理由はないから放置でいいかな。
「あーはいはい。うるさいよー。そんじゃ、私は人が多くなってきてるしそろそろ出るね」
色々言ってくる3人をスルーしながら私は更衣室へ直行した。これ以上ここにいるわけにもいかない。
だって
人がたくさん集まりそうなんですもん。
『…神夏よ、我に体を渡せ』
「はっ」
夜の中、庭に出て涼んでいると王様からそう言われた。
それに応じ、即座に精霊化し王様へ体の主導権を渡す。
「やあ、神夏。久しぶりだね。何年振りだろうか、2年振り、くらいかな?」
「…」
「おっと、気配的には英雄王ギルガメッシュかな?」
「雑種風情が、頭が高い。誰の許可を得て我を上から見ている?天に仰ぎ見るべき我を上から堂々と見るなど、不敬極まりない」
「これは失敬。僕は貴女ではなく神夏に話しかけたつもりだったんでね」
後ろからしたのは、非常に聞いたことのある、とても聞き慣れた声。
そして私の憎悪の対象。
「貴様ごときが、神夏と謁見できるとでも思うたか?自惚れも大概にせよ。今すぐこの場で処刑しても構わんのだぞ?よもや我の決定を忘れたわけでもあるまいて」
「おお、怖い怖い。では彼女ではないようだし、この辺で。ああ、神夏へ言伝です。『メイザースに君をやらせる気はない。君は、僕のものだ』。おっと、怖い怖い。それでは、失礼しますよ」
英雄王様が殺気をだすとおどけた様子の声を出した人間は、どこかへ行った。
「だそうだ。よかったではないか。雑種自らが一人での戦を望んでおるぞ」
『…はい』
「これは貴様の決めた道だ。我は手出しせん。此度のみは特別だ。財宝もエアを除き好きなように使って見せよ。つまらんものを見せたときは…わかっておろうな?」
『もちろんでございます』
さてはて、三月はマジで忙しいのでしばらく更新止まるかもしれません
ご了承を
読んでくださりありがとうございます
サブタイトルあったほうがいい?
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あったほうがいい
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無くてもいい