デート・ア・ライブ 黄金の精霊   作:紀野感無

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水着武蔵チャァァァァン!なんで来てくれないノォォォ!

と、某ゲームで見事に爆死してきましたorz

そして部活が忙しくこちらの執筆も疎かに…。もうほんと、一ヶ月更新ですいません……。


それはそうと、お気に入り登録者様が1000人超えました!ありがたき幸せにございます!
こんな拙いクロスオーバーものを読んでくださり感謝感激です!


それではどうそ!


35話

「…覗き見が好きな不敬者が多いな。どれ、先に処刑をするか」

 

「いやいや。待ってくれ。先に話を聞いてくれるのではないのか?」

 

「ならば、その後に処刑だ。…どれ。気休め程度だが…」

 

 

 

 

ギルガメッシュが指を鳴らした瞬間に、過去を見ていた士道は、モヤがかったかのような感覚に襲われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くだらん。そのような児戯の為に我の力を望むと。愉悦の在り方としては及第点といった所だが…。実にくだらん。我が貴様に力を貸す道理など無い。疾く失せよ」

 

「おや、ならばこちらはそれ相応の対応をするだけだ。君の家族がどうなってもいいのかい?」

 

「さてな。ここから先を決めるのは我では無い。神夏ギルだ。だが、しかと胸に刻め。神夏ギルへ働く狼藉は、我への狼藉と同意義と知れ。今現在で処刑してないだけありがたく思え」

 

「全く、結局は君の逆鱗に触れそうだな」

 

「我は行く末を見守ると決めておる。だが、我への狼藉となれば話は別だ」

 

「ああ、そういえば一つだけ聞いてもいいかな?」

 

「……まあ、良かろう。赦す。申してみよ」

 

「今回君のお願いで確保したそこの()()だが、これは一体どういうことだい?私としては大変ありがたい申し出だったけど」

 

「ん、ああ。そういえば忘れておったわ。簡単だ。其奴には後ほど死の裁きを下すためだ。なに、貴様らが我を狙うのに、特にメイザース程の自尊心の高い雑種があの様な手を使う訳がなかった。少し考えたらわかることを我はすぐ見抜けなかったというだけだ。…話し過ぎたな。これから先は神夏に任せるとしよう」

 

 

だが、どうせメイザースのやつが来た際には、すぐに会うことになるがな。

それまでは神夏ギルの意志の強さを見届けるか。

 

 

 

 

 

目が覚めて、すぐに私は目の前の男-----確か、アイザック・ウェスコット-----をみつけ、そいつから距離をとった。

 

一体、なにがどうなって、何が起こったかはよくわからないが、連れ去られたのだということだけはわかる。

 

しかも傍らには叔父さんや叔母さんが。マイラもいた。

致命傷、ではないとは思うがそこそこ深い傷を負っているように見えた。

人質、ということだろうか。

それに謎のウニャウニャ動いている白い袋。…?あの姿形、どこかで…?

 

「やあやあアロガン。いや、神夏ギルかな?これから私は君へ取引を持ちかける。君のその力と、君の親戚の命との、取引さ。もちろん受け入れてくれるよね?家族想いな君なら」

 

「…残念だけど、受け入れないよ。君達が私を狩るというなら、それはそれで構わないけど、私の家族達に手を出したなら話は別だ。私は、もう二度と、私の身内を、死なせないと誓ってる」

 

そう虚栄を張るも、心臓はいまだにバクバクと激しく鼓動し、今にも過呼吸になりそうだった。死ぬかもしれないのが、とても怖かった。

 

 

でもそれ以上に、これ以上大切なものを失うのが怖かった。

 

 

私を大切だと、言ってくれる人を、失いたくなかった。

 

 

独りに、なりたくなかった。

 

 

「はは。そんな怯えているのにかい?可愛いね。だけど…悪いね。私ももう手加減はしない。エレンにマナ。それに他の魔術師(ウィザード)達。頼んだよ」

 

アイザック・ウェスコットがそう告げると同時に、周囲の壁が爆散した。

そこからいつか見たエレン・M(ミラ)・メイザースとマナ。それに大量の雑種(にんげん)達があらわれた。全員が、機械の鎧のようなものを身に纏っている。

 

それらを確認した瞬間に、ほぼ無意識のうちにおじさん達の元へ行き、守るように黄金の波紋を展開して武器を撃ち出した。

 

今まで、もう1人の私のような、英雄王さまの真似事をしているわけでもないのに、まるで自分の能力かのように、扱えた。

 

でもそれは成り切りをしている私と違い、滑らかに撃ち出すどころか全てがぎこちなかった。

守るために力を振るうと決めたのに、撃つ瞬間に躊躇ってしまう。

 

心の底に殺したくないという考えがあるからだろうか。

 

でも守るためには命を摘み取らなきゃいけなくて、自分の心を押し殺し、頑張った。

 

 

 

でも、それは長くは続かなかった。

 

 

 

「全く、興醒めです」

 

他の雑種達は退けられても、メイザースとマナだけは無理だった。首に前後から刃が当てられる。

 

 

結局は、私は己の力すら満足に扱えず、守ると決めたものすら守り通せない。

ひどく、滑稽だ。

 

 

「…この人間たちは邪魔ですね」

 

メイザースは叔父さん達をみて、手を動かした。すると叔父さん達みんなが浮き上がり、真下へ向かっていった。

 

「な…」

 

「安心してください。ただ地下シェルターへ送っただけです。さて、これで邪魔はありません。思う存分、()り合いましょうか。アロガン」

 

そう言いながらメイザースとマナは刃を収め、10メートルほど離れた。他の人間達も、気づいたらそれくらい距離を取っていた。

 

「…なんで、そんなことを。あのまま私の首を獲れば、終わったのに」

 

「いえ、貴女の中の人との約束でしてね。次戦う時は、邪魔など一切入れない、と。私の力のみで貴女と戦うと。約束しているからですよ。ですので…()()貴女には用はありません。ですので、早く()()()()を出してくれませんか?」

 

「何を…言って」

『よい。貴様では手に負えぬ。僅かばかりとはいえ、よくぞ貴様の意志を貫き通した。ギリギリ及第点としよう。…さて、では再度、交代だ』

 

私の中からまた声がしたかと思うと、体が動かせ無くなった。

声も、出せない。

 

 

まただ。またこの現象だ。

 

 

一体何が、どうなってるんだ?

二重人格、なのかどうかすらわからない。

一つだけわかるのは、成りきってる痛いやつだということだ。

 

「…ほぉ。よかろう。後ほど貴様には罰与えよう」

 

え、いや。うん。すいませんでした。

 

「…興が削がれたわ。まあ良い。さてメイザース。貴様に問おう。なぜ好機を逃した?先程が唯一にして最大の好機であろう?」

 

突然そんなことを訪ねた。

びっくりしてるとメイザースも冷静に口を開いていた。

 

「知れたことを。私の剣を振るう理由はアイクのことが一番ではありますが、それ以上に貴女に煮え湯を飲まされてるのが気にくわない。そんな貴女へ勝つチャンスが訪れたかと思えば先程のような愚者。それでは私の気が収まるわけがありません。

 

それに何より、私は貴女に真正面から勝つことを望んでいます。

卑怯な手も、仲間も、なにも使わず。…今回は備品が付いていますが、私にとってはお荷物そのもの。

今回なような、人質を取り、動きの鈍った貴女に勝ったところでそれにはなんの価値もない。だからわざわざこうして人質を避難させたのです。()()()()使()()()()()()()()()()()()。それに…マイラ、とか言いましたかね。アレには元々手を出すつもりはありません。狙いはあくまでも貴女のみ」

 

それを聞いたもう1人の私は、心底愉しそうに笑った。

そのまま、言葉を紡ぐ。

 

 

「ならば望み通りにしてやろう。死ぬ気で抗え。雑種共!」

 

 

どうやら私の中の英雄王様(成り切り)はそこそこ本気だった。

砲門の数は100はくだらない。

 

「よく見ていろ。この砲門は、こう使う」

 

さっきまで私がやっていたように、一発一発を的確に当てようとするのではなく文字通り雨のように振らせ命中精度もクソもない。

下手な鉄砲数打ちゃ当たるとはよく言ったもので、大雨のように降り注ぐ武具は次々と魔術師を地面に堕としていった。

 

 

私が憧れた、好きになった英雄王さまそのものの、戦いだった。

 

 

 

…まあ女なんだけど。この場合なんだろ。姫ギル?いや、女帝かな?

 

 

 

「こんな緊迫した状況でも貴様は…。身内の安全がわかった瞬間それとはな。…しかし、メイザースよ。貴様にはこの英雄王自ら賞賛を送ってやろう。雑種の身でありながらよく戦った。誉めてつかわす」

 

その場に残っていたのは、メイザースだった。

防御に専念したのか、傷がほとんどない。

 

「貴女から賞賛をいただけるとは。素直に受け取らせてもらいます。…さて、時間もあまりありませんし、次の一撃で、決めましょう」

 

「ふむ、それには賛同だ。……そうさな。今までの貴様のその足掻きに免じ、真の王者としての姿を、強者の姿を貴様らに示してやる」

 

「なに?」

 

 

成り切りの(もうひとりの)私は、そんなことを言った。

もしかして…いや、もしかしなくても考えてることが伝わってくる。

 

 

そうして取り出したのは一つの複雑な形状をした黄金の鍵のようなもの。

どんなものか、確かめなくてもわかる。

 

一体幾度見たことか。

 

『王律鍵バヴ=イル』

 

…本当に、認めた相手にしか、使わないというアレを抜くということは、それほど認めているのか、それとも上機嫌だからか。

 

「これを貴様に受け止める覚悟が、あると良いがな」

 

「ふん。いいでしょう。なにが来ようと受け切ってみせます」

 

メイザースの言葉をもう1人の私は、嘲笑(わら)う。

愚か者を笑うように。

 

 

鍵を手にし、空中に刺して回す。

 

するとそこから更にゲートが開く。

その中から現るは、一つの剣。

赤い光を放つ文様を備えた三つの円筒が連なるランスのような形状をしている。

 

それらの円筒が回転し、どんどん空気の歪みを生み出していく。それを更に剣の元へ、圧縮していく。

 

 

 

「エアよ。寝起きで悪いが少しばかり力を発揮せよ。

 

裁きの時だ。世界を裂くは我が乖離剣」

 

 

 

それを見たエレンは、数瞬の迷いもなく受けるという考えを放棄した他に見ていたマナや他の魔術師は自らが攻撃対象ではないとはいえ、ただただ怯えていた。この世の絶望を見るかのように。

 

 

 

「受けよ。天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!

 

 

 

そして、持っていた乖離剣エアを、逃げるメイザースへ向かって突き出す。

 

 

辺りが地割れを起こし、空が裂けるかのような錯覚が起き、高密度の空気の渦はメイザースへ向かって放たれた。

辺り一帯ごと、メイザースを空気の渦が飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

「ふーむ。出し惜しんだが…思ったより周りの雑種も耐えておるな。…が、しかし。お主に影響されすぎたな。なぜこのような威力で叫ばなければならんのだ。我の威厳に関わるわ」

『え⁉︎いや、その、ごめんなさい』

「もうよい。さて…生きておろう。疾く我の前に姿を見せよ。それとも、小物に成り下がったか?」

 

「…バレてましたか」

 

メイザースは瓦礫の中から現れた。

今までに見たことのないくらいの重傷を負っていた。

が、かろうじて四肢は無事、といったところだろうか。

 

「…やめです。流石にアレを見てやる気は起きません」

 

「賢明な判断だな」

 

 

「ですので、そろそろ私情はおしまいにしようと思います。ここからは、仕事です」

 

 

すると、突然()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

なんで?いつの間に?

 

 

「ここからは貴女には用はありません。貴女の本体に用事があります。さあ、神夏ギル。出てこないとこの方達の命は保証しませんよ?」

 

「ふん、くだら『やめろ!』」

 

その首に刃を当てたのを見て思わず叫んでしまった。無理やりもうひとり私よりも()に出て、斬りつけられる前に止める。

 

「やめて欲しければ、こちらの要求に従うことです」

 

ゲートを展開して武器を射出しようとするも、叔父さんの首に刃がわずかに食い込んで思わず止めてしまう。

 

「何を…すれば、いい」

 

「そうですね。手始めに貴女の精霊としての力を全て話してください」

 

「……」

 

メイザースの要求に、思わず口を塞いだ。

 

だって、()()()()()()()

己がどのような力を持ち、どのような能力なのか。

 

記憶の一部が飛んでいる、といえばいいのだろうか。

 

もう1人の自分が生まれ、そいつが英雄王ギルガメッシュの力を扱えている理由も、皆目見当がつかない。

 

「黙りますか。では…」

 

「い、いや。まって!わからないの!自分がどんな力を扱えるのか!それを一番知りたいのは私なの!」

 

「1人目、ですね」

 

 

 

必死に弁明をするも、メイザースは一切の迷いなく先ずは1人と叔父さんの首を斬った。血が、溢れてくる。

 

あの日の、お父さんやお母さんみたいに。

 

 

 

「やめ…っ!」

 

「では、早く話してください。このままでは貴女の大切な人全て失われますよ?今すぐに話せばこの方の傷は塞ぎましょう」

 

「だから…!本当に知らない!わからない!『あの日』の記憶がないんだ!自分がどうやって今の力を得たのか、もう1人の自分が現れたのかも、わからない!」

 

「…2人目」

 

「お願いだから信じて!私は何も…」

 

 

でも、聞き入れてくれなかった。今度は叔母さんを背中から貫いた。

 

 

「最後の勧告です。貴女の能力について教えなさい」

 

 

後から思うに、きっと覚えていて話したところで、きっとメイザースはコレをしていたんだろうと、思う。でもこの時の私は、今ほど頭も回らないし、大人でもなかった。

 

 

「では、貴女の望み通り、貴女の身内の方は皆さん死ぬということで」

 

あろうことか、メイザースは私の一番大切な人に、マイラの首元に刃をあてる。

 

「まって!お願いだからその人だけはやめて!お願いします!私にできることならなんでもするから!その人だけは!もう私から大切な人を奪わないで!」

 

「…」

 

でも、メイザースは冷徹な目のまま、刃を振りかぶる。

 

「なんで…なんでなんでなんで!なんで!その人には!手を出さないって…。狙いは私だけだって!お願いだから!その人を殺さないで!その人は、私の…」

 

 

言い切る前にメイザースは

 

マイラの首を切り落とした。




区切りとしてはあと3〜4話?続く予定。

かなーーーり今更なのですが神夏ギルの容姿は女帝ギルガメッシュに酷似してます(本当に今更)

詳しくは、まあググってクダさい。

早くfgoにも実装されんものかと思いますね。


読んでくださりありがとうございます

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